【ノラガミ8巻 レビュー ③】恵比寿が黄泉に来た理由が明らかに

あだちとかが描く漫画『ノラガミ』のコミック8巻・第30話「糸の切れる音」の感想をまとめた。第30話は謎に包まれていた恵比寿が黄泉に来た理由だけでなく、恵比寿邸から大量の面や傀儡の妖が発見された事、神器の過半数が野良だった事がなどが判明した回である。

『ノラガミ』8巻収録話

第28話 「禍津神」
第29話 「三つの国の諸事情」
第30話 「糸の切れる音」
第31話 「親なり、子なり」

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謎に包まれた男・恵比寿が黄泉に来た理由が判明

前回、黄泉で七福神の恵比寿と遭遇した夜ト。
まず互いの神器を紹介し合った結果、緋が”筒(つつみ)”の名で5代前の恵比寿に仕えていた事が判明した。
「夜ト神とは他人の気がしない」と恵比寿に言われて、夜トは「やめろ!!」と拒絶にも近い態度を示す。

さらに恵比寿は、夜トが口にした”親父”について色々と詮索し始めるのだが、この”恵比寿”というキャラクターが「抜けている」というか「天然」というか、話せば話すほど、おかしなことを言い出すのだ。

そんな独特の雰囲気に呑まれながらも恵比寿を連れて帰ろうとする夜トだったが、恵比寿は彼に背を向け、黄泉の奥へと歩いてゆく。
なんでも”完璧な術師になるべく、妖を完璧に制御する力を求めている”と言う。そしてその「力」というのが「黄泉の言の葉」なのだそう。恵比寿が黄泉に来た理由が明らかになった瞬間である。

夜トは仕事を終わらせないと自由の身になれないため、「ひよりや雪音達の所へ帰るためにさっさと仕事を済ませたい」という本音を隠し、護衛を兼ねて恵比寿に付いて行くことになった。

ひよりは夜トの存在含め、彼岸サイドの事を忘れかけてるのだが、夜トの想いには感動させられる。

高天原で明かされた恵比寿邸の秘密

神議が長引くとのことで、早々に帰された兆麻は勉強している雪音のもとを訪れる。

兆麻の想像が既に正気でないものの、このシーンでは雪音なりの夜トに対する気遣いと成長が感じられた。

神議終了後も高天原で足止めを食らっていた恵比寿を除いた七福神の面々。彼らの前には天の神器らしい人物が現れ、恵比寿邸から大量の面や傀儡の妖が発見された事や
神器の過半数が野良だった事が明かされる。

「やはり恵比寿が術師」という印象を読者に与える描写だが、これでは完全に「俺が術師だ」と言ってるようなものであり、黒幕にしては堂々としすぎな感じも否めない。
道司・厳弥の行方も知れず、真相が明かされるのはもう少し先になりそうだ。。

藤崎に奪われたひよりの唇

ファンの間から辛辣なコメントが殺到した問題のキスシーン。

夜トが黄泉に行ってる間、藤崎がひよりの唇を奪ってしまった。

『ノラガミ』8巻 第30話の感想

コメントが乱立した問題の「藤崎回」が描かれていた第30話。
アニメ放送時にも「藤崎許すまじ」「イケメンだからって何しても良いと思うなよ」など、辛口のコメントが殺到していた。

「夜トが必死こいて黄泉行ってる間にこのイケメン何やってくれとんねん」と思った読者も少なくないようだ。

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『あだちとか』が月刊少年マガジンに2011年より連載している漫画。それを原作にアニメや舞台化もされている。主人公の夜トをはじめとした、日本の神をとりまく環境を軸に描かれる現代和風ファンタジー。祀られていない無名の神、夜トは自ら社を建てる為に、僅かな賽銭で仕事を請け負っていた。そんな彼と周囲の人や神を巡る戦いを描く。

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