ノラガミ10巻の内容まとめ ④

漫画「ノラガミ」の大まかな流れと感想を端折りながらまとめています。緋を放った夜トが新しく目指すモノとは…?「ノラガミARAGOTO」の第10話以降に関する内容が含まれていますので、アニメ派の方はネタバレ要注意です。

10巻収録話について

36話 呪縛
37話 君の呼ぶ声
38話 約束したから
39話 コレマデとコレカラ

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※ 「(括弧)」や”(クォーテーション)”内の文章はノラガミ10巻からの引用となります。

39話 コレマデとコレカラ

「決めた!オレは変わる!!」

意気揚々とそう叫んだ夜トは兆麻の金で買った新しいジャージを着込み、
ひよりと談笑しながら街中を徘徊してます。

少し離れた場所には、静かに怒りのオーラを放つ雪音が…。
事の真相を話すでもなく、謝るでもなく、的外れな事を話す夜トに腹を立てている様子です。

ひより「雪音くんになにか言うことないですか!?」
夜ト「あ…」

雪音に気を回した天使・ひよりの言葉で、昨夜 緋を放ったことを思い出す夜ト。

夜ト「雪音」
雪音「な なに!?」
夜ト「あのな…
幸せ…って なんだと思う?」

次の瞬間、雪音はどこからか5円玉の入った一升瓶(夜トの全財産)を持ち出して、勢いよく夜トの頭に振りかざします。

《引用元》 ノラガミ 10巻より

今まで堪えていた怒りが爆発したんでしょう。夜トは引き続きボコボコにされるのでした(笑)。

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所変わって高天原にある毘沙門邸では、大国主や天神、毘沙門、兆麻らを前に
チビ恵比寿が一連の件に関する報告をしています。
”恵比寿の代替わりにより道司・厳弥(いわみ)は破門となったが、弥の一族の皆は不問にされた。”
というのが天から下された裁可だそうです。
そして「新しい道司は邦弥(くにみ)に決めました」と締めくくったちび恵比寿に変わって
先代・恵比寿が黄泉へ行った理由や災いを制御するために妖を使役していた事を説明する邦弥は
「此岸に持ち帰ったはずの言の葉が見つからない」事を付け加えます。
それを聞いて”本物の術師”が他にいることを確信した毘沙門は
「術師は我々の敵だ」と断言するのでした。

天神「毘沙門さん そのこと(術師)なんだけど…」

一方の天神は、兆麻の力を借り、捕らえた野良(元・陸巴)を辿って本物の術師に迫ろうとしたそうで…。
強制的に口を割らせる術を兆麻に掛けられた野良は、素直に口を割り始めるのでした。
結果、”野良に役(えだち)の名を与えた父様という人物が術師”だという事や、
”彼らの目的が「不和」”である事を突き止めるのですが
術師の居場所を聞き出そうとすると態度が豹変し、「役」の名を連呼し始めます。

天神「核心に迫るとおかしくなっちゃうんだよねあの子…」

天神曰く、術師によって呪がかけられており、それ以上は聞き出せなかったとのこと。
とりあえず 捕らえた野良が術師につながる唯一の手がかりであるのは確かな為、
引き続き彼を手元に置いておくそうです。

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一方、夜トは小福邸に居る雪音の元へ足を運んでいました。

夜ト「オレ 人を幸せにできるような存在になりたい!!」

その為には何をすればいい?と問われて最初は煙たがっていた雪音ですが、
「道を示せ」という夜トの言葉に道司として応じます。
少し離れた場所を指差す雪音を見て すかさず雪器の名を呼び、妖を斬る夜ト。

夜ト「…こんだけ?これじゃ今までと変わんねーぞ 雪」
雪音「でも誰か救われたかも
災いをもたらす妖をあらかじめ斬ればいいんだ
そうすることで救われる人もいるし 魔が差して罪を犯さずに済む人もいる
…それでいいんだと思う」
夜ト「ふぅん…」

”ひたすら災いを断て”。それが雪音の答えでした。
そこへ半妖姿のひよりも加わり、夜トは重い口を開き始めます。
子供の頃から緋で人を斬ってきたこと。
自分を夜卜(やぼく)と名付けた父親の存在…。

「黄泉に行ったのも親父に頼まれたからだ
いつも親父の言いなりだった 叶えると褒めてもらえるんだ それが嬉しくって…」

何度も何度も繰り返してきた。でも、もうそういう事はしたくないのだそう。
そしてつかの間の沈黙の後、

「でも…だからこそ野良を放ったんでしょ?」

というひよりの言葉に夜トは驚きます。
どうやら一部始終を二人に見られていた事を知らなかった様子。
緋との別れを茶化しながら再現する雪音にワキ汁ホールドを食らわせる夜トを見ながら、
ひよりは優しく微笑みます。

「私 信じてます。夜トが雪音くんを選んでくれたから
きっと夜トはなりたいものになれます…!」

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「おまえ(雪音)には言っとくけど人斬りは続けてたんだ
この間まで親父に言われて野良(緋)とずっと…」

夜を向かえた小福邸の一室では、先ほど敢えて言わなかった事(ひよりが居た為)を夜トが正直に話し始めていました。
人斬りの話しを昔の事だと思っていた雪音は、その言葉に驚きを隠せない様子です。

夜ト「それでもオレの祝でいてくれるか」

すこし黙り込む雪音ですが、すぐに決意を目に宿して返答します。

《引用元》ノラガミ10巻より

人を幸せにする存在になるため、夜ト達は新たなスタートを切った様です。

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そして翌日。
学校に居た藤崎…というか”父様”は、手先で器用に「言の葉」を回していました。
恵比寿が黄泉から持ち帰った、あの言の葉です。
藤崎は薄ら笑いを浮かべながら背後に居る白装束の少女に向かって語りかけます。

「大丈夫だよ螭。夜卜(やぼく)はどーせ戻ってくる」

感想

今回、天神の元にいる野良によって父様たちの目的が「不和」であることが判明したわけですが、
ここから思い出されるのが以前行われた神議で毘沙門が言っていた「神々の間にも不和が」という言葉です。
もしかすると父様たちの目的は神々の不和なのかなー…とか思ったり思わなかったり。

さらに気になるのが、「人間を転々として生き死にを繰り返している」らしい父様。
人間なのに神がかっていいるとか…。もうよく分かりませんねww

夜トサイドの方でも良い進展が見られました!
これでお互いの意見がすれ違うことも減るでしょうし、今後の安定した活躍を期待しておきましょう。

最後に、漫画で忘れてはいけないのがオマケの4コマ漫画です。
ひよりが「ゆるふわスカーフ」を悶々としながら作っている裏現場などを見ることができるので、
未読の方は本編と一緒に楽しむのもいいかもしれませんね。

10巻も相変わらず面白かったです(´∀`) そして物語は11巻へ続く…。

tatunori
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@tatunori

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『あだちとか』が月刊少年マガジンに2011年より連載している漫画。それを原作にアニメや舞台化もされている。主人公の夜トをはじめとした、日本の神をとりまく環境を軸に描かれる現代和風ファンタジー。祀られていない無名の神、夜トは自ら社を建てる為に、僅かな賽銭で仕事を請け負っていた。そんな彼と周囲の人や神を巡る戦いを描く。

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