銀魂 THE FINAL(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『銀魂 THE FINAL』とは、空知英秋による漫画『銀魂』の最終盤のストーリーを原作としたアニメ映画作品。幾度にも渡りアニメ化、映画化を果たした『銀魂』の完結編である。
幕末から明治初期をモデルにしたSF世界。師・松陽を救うため、主人公・坂田 銀時と学友たちはターミナルタワーに突入する。そこには松陽の別人格にして不老不死の怪人・虚を利用せんとする天導衆が待ち構えていた。さらに新八や神楽ら銀時の仲間までもが応援に駆け付け、地球の運命と攘夷戦争の因縁を懸けた最後の決戦が幕を開ける。

『銀魂 THE FINAL』の概要

『銀魂 THE FINAL』とは、空知英秋による漫画『銀魂』の七十六巻六百八十七話以降のストーリーを原作とした、2021年1月9日公開のアニメ映画作品。幾度にも渡りアニメ化、映画化を果たした『銀魂』の完結編である。

『銀魂』は“完結すると銘打っておいて終わらない”展開が多かったことで知られるが、2019年6月20日、ついに原作マンガが完結。本作は「正真正銘のアニメ銀魂最終作」であることを公開前からアピールし、ファンも「いよいよ『銀魂』が終わるのだ」という寂寥交じりの期待を高めていった。
いざ公開されるや、ギャグありパロディありシリアスありメタフィクションありの、いかにも『銀魂』らしい破天荒かつ秀逸な物語でファンを魅了。公開二日で観客動員数二十万人、興行収入二億八千七百万を突破し、歴代全国映画動員ランキングで12週連続1位を記録していた『鬼滅の刃 無限列車編』から首位の座を奪い取るという快挙を成した。

幕末から明治初期をモデルにしたSF世界。師・松陽を救うため、主人公・坂田銀時(さかた ぎんとき)はかつての学友である桂小太郎(かつら こたろう)、高杉晋助(たかすぎ しんすけ)と共にターミナルタワーに突入する。そこには松陽の別人格にして不老不死の怪人・虚を利用せんとする天導衆が待ち構えており、多勢に無勢の壮絶な戦いが繰り広げられる。新八や神楽ら銀時の仲間が応援に駆け付け、地球の運命と攘夷戦争の因縁を懸けた最後の決戦が幕を開ける。

『銀魂 THE FINAL』のあらすじ・ストーリー

中央の腕組みをした銀髪の男が銀時、その右側の眼鏡をした少年が新八、左側の赤い中華風の装束の少女が神楽。幾多の事件の中で、彼らは多くの仲間と絆を紡いでいった。

あまたの星々から来た異星人・天人(あまんと)たちが、江戸(風の文明を持つ地球)に現れてから二十年。弱腰の対応に終始した幕府は権力を奪われ、もはや天人たちの傀儡と化していた。異星人を排斥しようと命を懸けて戦った攘夷志士たちも多くは命を落とし、数少ない生き残りも幕府の追跡から逃げ隠れる日々を送っていた。
坂田銀時は、そんな元攘夷志士の一人で、かつては“白夜叉”の異名で恐れられた侍だった。彼は恩師である吉田松陽(よしだ しょうよう)を守りたいがために学友の桂小太郎、高杉晋助と共に戦い続けたが、力及ばず松陽を失うこととなる。やがて江戸は開国し、侍は滅び、自身は生き延びてしまった銀時は、しかし侍の志を無くすまいと、刀の代わりに木刀を腰に差し、“助けたいと思った者を助ける”ことをモットーに、ペット探しから事件の調査までなんでも行う「万事屋銀ちゃん(よろずやぎんちゃん)」を開いてその力を振るい続ける。
そんな銀時の在り方を学ぼうとする少年・志村新八(しむら しんぱち)。宇宙最強の戦闘民族「夜兎族」の少女・神楽(かぐら)。未だ攘夷志士としての活動を続ける桂。鬼兵隊なる組織の頭目となり、テロリストと化した高杉。銀時たちに関わった結果零落した“ま”るで“ダ”メな“お”とこ、マダオこと長谷川泰三(はせがわ たいぞう)。江戸市中での事件を解決していく内に腐れ縁となっていく真選組の近藤勲(こんどう いさお)、土方十四郎(ひじかた とうしろう)、沖田総悟(おきた そうご)。新たな仲間、そしてかつての友との交流を重ねていく中、銀時は松陽に関する驚愕の事実を知る。

追憶・天導衆との戦い

原作マンガ版より。シリアスな展開の中にも平然とパロディを入れてくるのが『銀魂』という作品である。

星々の命そのものともいえる膨大なエネルギー、アルタナ。そのアルタナの力で生まれた不老不死の魔人・虚(うつろ)。延々と繰り返される自身の死と蘇生の中、虚は無数の人格を作り出した。その内の一つが松陽だったのである。
そもそも天人たちが地球を目指したのも、不老不死の力を我が物にせんとした天導衆という宇宙規模の秘密結社の暗躍があってのことだった。その目的のために天導衆は“松陽”の人格で行動していた虚を捕らえ、一度は命を奪うものの、平然と蘇った彼に逆に組織を乗っ取られてしまう。自身の完全なる終焉を望む虚は、己の命の源たるアルタナを根絶すべく、地球の、そして不老不死を求める愚か者たち(=全宇宙の知的生物)の完全消滅を目論んでいた。
この計画を阻止すべく、銀時は仲間と共に奮戦。多くの犠牲と、無数の人々の協力の末に、ついに虚をアルタナの奔流に叩き落して霧散させることに成功する。
しかし、虚はその上でなお生き永らえていた。天導衆は江戸の中心部に位置するターミナルタワーを占拠し、アルタナを吸い上げて虚の復活を画策。虚の中にいる松陽から、その復活の鍵を握る心臓を託されていた銀時は、天導衆との決着をつけるべく、今度こそ虚を始末するべく、そして師を救うべく、桂、高杉と共にターミナルタワーに向かう。

上記内容が鳥山明原作『DRAGON BALL』のパロディ風の映像で説明される。銀時は同主人公の孫悟空、桂は初期の敵であるヤムチャ、高杉はライバルであるベジータ風のキャラクターとして描かれており、桂は自分が扱いの悪いキャラクターを割り振られていることに憤慨。いかにも銀魂らしい破天荒かつメタフィクショナルなツッコミが飛び交う中、攘夷戦争後に殺し合うほどに道を違えた三人は、かつてそうしていたように息を合わせて敵陣に殴り込む。

ターミナルタワー突入

ターミナルタワーに殴り込む銀時、高杉(中)、桂(右)。かつて松陽の松下村塾で共に学んだ学友たちである。

ターミナルタワーの中には、天導衆の兵士たちが大量に待ち構えていた。銀時たち三人はそれを切り伏せ、蹴り倒し、爆弾で吹き飛ばしながらタワー上層部を目指す。そこに天導衆の船が墜落しており、その内部では虚復活の儀式が進められているのだ。
かつて白夜叉と恐れられた銀時、それに伍する実力者である桂と高杉。彼らは圧倒的な力で敵兵を薙ぎ倒して突き進むが、天導衆は次々と増援の兵士を送り出す。鮮やかな連携で敵兵を退け続けるも多勢に無勢、三人は次第に追い詰められていく。

しかし、そこに意外な援軍が現れる。幕府直属の警察庁長官、松平片栗虎(まつだいら かたくりこ)が、空中戦艦を率いて駆けつけたのである。その艦砲射撃によって敵兵が追い散らされる中、今度は松平が連れてきた近藤、土方、沖田ら真選組の面々、御庭番衆、将軍家指南役である柳生の剣士たち、元奈落三羽烏の今井信女(いまい のぶめ)、さらに新八と神楽がターミナルタワー内部に雪崩れ込む。誰もが銀時の帰りを信じ、彼が中心となって事を起こす今という瞬間に備えていたのである。

今が好機と上層部を目指す銀時たちだったが、その前に奈落三羽烏の一人・柩(ひつぎ)が現れる。
奈落は天導衆直属の暗殺部隊であり、三羽烏はその中でも傑出した手練れだった。これまでの戦いで致命傷に近い深手を負わせたはずの柩は、しかし恐るべき執念を発揮して銀時たちに襲い掛かる。大量の敵兵の猛攻に加えて、柩という強敵までも戦線に加わったことで、三人は苦戦を強いられる。そんな中で銀時は虚の心臓を落としてしまい、桂が咄嗟にそれを回収。そこに柩が躍りかかり、二人はターミナルタワー内部を落下していく。桂を助けようとする銀時たちの前には敵兵の大集団が立ち塞がり、彼らは分断されてしまう。

蘇るアルタナの化身

心臓無しで復活を果たす虚。

虚の心臓を回収したために銀時らと分断された桂、それを追撃する柩。容赦のない攻撃に桂は追い詰められ、虚の心臓を庇うあまり決定的な隙を晒してしまう。そこを逃さず仕掛けられた柩の攻撃は、しかし桂ではなく虚の心臓を貫く。
虚の心臓こそは、その復活のために不可欠な品だった。銀時たちは虚の危険性を理解し、それを倒すしかないことを知りながら、師である松陽を想うあまり、その復活の可能性を自分たちの手で消し去ることができなかったのである。
柩は、かつて虚から血を授けられて仮初の不老不死を得た人間である。そうなって初めて永遠の命の苦しさを知り、虚が死を望む気持ちを理解した柩は、それを叶えてやりたいと考えるようになっていた。「銀時たちにできない以上自分が虚の心臓を破壊するしかない」、柩はその一心で死にかけの体を無理矢理動かし、天導衆に真意を悟られないよう振る舞いながらこの戦いに臨んでいたのである。その想いを理解した桂に看取られながら、柩は静かに力尽きていった。

その頃、ターミナルタワー上層部に墜落した天導衆の宇宙船では、幹部たちが虚復活の準備を進めていた。しかしここに来て、幹部たちの間で意見が分かれる。今まで宇宙を裏から支配してきた天導衆だが、今回の一件であまりにその存在を世に知られ過ぎてしまった。これは組織の存続をも危ぶまれる事態である。「これ以上虚に関わらず、手を引いた方がいいのでは」という提案を、計画を主導する重鎮は一笑に付す。
不老不死を求めて自身の体に虚の血を取り込んだ彼らは、その人格を虚に乗っ取られる運命にあった。重鎮はすでに自我を奪われており、その話をしている最中に幹部らも同様に虚に人格を上書きされる。そして彼らの見守る前で、アルタナの奔流の中から、虚は心臓無しで復活を遂げるのだった。

万屋、推参!

再会の喜びのあまりにか、定春(白い巨犬)は銀時にかぶりつく。

その頃、銀時と高杉の前には、虚に意識を乗っ取られた天導衆の幹部たちが新たな敵として立ちはだかっていた。激闘の末、高杉は幹部らを道連れにせんとこれに組み付いてアルタナの奔流に身を晒す。幹部らは消滅するも、奈落三羽烏の一人である朧(おぼろ)を通して虚の不死の血を取り込んでいたこともあり、銀時のフォローを受けた高杉はからくもアルタナの奔流から生還する。しかし代わりに銀時はターミナルタワー中央の吹き抜けに落ちてしまい、高杉はそれを案じるような素振りを見せながらもそのまま上層部へと向かう。

落下していく銀時を見つけた新八と神楽は、なんとか彼を助けようと吹き抜けの中に飛び出していく。かつて戦いの中で力を使い尽くして休眠状態にあった神楽のペットで宇宙生物の定春もこのタイミングで復活し、己の身をクッションとして一行を救う。ここに江戸の危機と苦難の中にある人々を数え切れないほど救ってきた万事屋のメンバーが再集結したのである。
直後に銀時が定春に飲み込まれ、その肛門から両足がそれぞれ謎の老人として独立した状態で現れるという不思議なハプニングこそあったものの、定春の肛門から逆に入れて吐瀉物と共に口から出すことで解決。再会を喜ぶように、水を得た魚のように、銀時、新八、神楽は押し寄せる敵兵を相手に暴れまくる。

松陽の下に辿り着く高杉。

その頃、復活した虚は天導衆の重鎮を始末していた。奇跡か偶然か、その人格はかつての松陽のものに戻っていたのである。
再び悪逆極まる虚の人格が動き出す前に、今度こそ自分という存在を完全に消滅させなければならない。そのための手立てを画策する松陽の下に、もはやまともに立つこともままならないほど消耗した高杉が現れる。
「俺達がアンタを何者からも護ってみせる。だから…帰ろうぜ、俺達と一緒に」
息も絶え絶えに言葉を紡ぎ、倒れる高杉。松陽は慌てて愛弟子の下に駆け寄るが、それこそは虚が仕掛けた罠だった。虚は自分の中の松陽の人格を、自身の計画にとって邪魔な要素と見なし、これを排除することを目論んでいたのである。そのために「松陽の人格を自身から切り離し」、「その人格のみを宿した肉体を復活させ」、「朧を通して虚の血を取り込んだ高杉の肉体を乗っ取り、愛弟子を前に油断している松陽を殺す」、という策を立てていた。心臓無しでの復活というありえない事態も、この企てこそが理由だったのである。高杉の体を乗っ取った虚に胸を刺され、松陽はその場に倒れる。

銀時VS虚

凄絶極まる虚の技に、今まで幾多の強敵を打ち破ってきた銀時すらもが一方的に打ちのめされる。

ターミナルタワーでの戦いの趨勢は、銀時たちに傾こうとしていた。それでも天導衆の兵士たちは頑強に抵抗し、上層部に誰も近づけまいとする。しかし長谷川や真選組の面々が次々と駆け付けては万事屋一行を援護し、ついに銀時は天導衆の宇宙船が墜落したターミナルタワー最上階へと辿り着く。そこで彼を待っていたのは、「かつての学友である高杉が虚に肉体を奪われ、彼の手で松陽は刺された」という無情な現実だった。
今度こそ世界を終わらせる、厳かにそう宣言する虚。松陽のためにも、高杉のためにも、そんなことはさせないと身構える銀時。ここに最後の決戦が幕を開ける。

友の想いが銀時を守る。虚には、それが高杉が銀時の隣で刀を構えているように感じられた。

YAMAKUZIRA
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岡田似蔵(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

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岡田似蔵(おかだにぞう)は、空知英秋作画「銀魂」において、主人公坂田銀時の幼馴染だった高杉晋助が提督を務める「鬼兵隊(きへいたい)」のメンバーで、盲目の剣士。鬼兵隊に参加する前は、「人斬り似蔵」と呼ばれていました。全盲ながら居合抜きの達人です。妖刀・紅桜に人格まで取り込まれ、異様な力を発揮。銀時と激しい戦いを繰り広げます。

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武市変平太(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

武市変平太(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

武市変平太(たけちへんぺいた)は、空知英秋作画「銀魂」において、主人公坂田銀時の幼馴染だった高杉晋助が提督を務める「鬼兵隊(きへいたい)」の作戦参謀。攘夷戦争時に高杉が率いていた鬼兵隊が攘夷戦争後復活した時、来島また子、河上万斉らとともにその中心メンバーとなりました。冷静でポーカーフェイス。頭は切れますが、幼い少女に過度の執着心を抱くという、残念な一面があります。

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志村新八(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

志村新八(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

志村新八(しむらしんぱち)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時の助手兼つっこみ役として活躍する少年です。ボケを連発する登場人物が圧倒的に多い中、随所で的確なツッコミを見せる彼は、銀魂において欠かすことのできない存在。地味・メガネがトレードマークですが、銀時が営む万事屋で様々な事件に直面するたびに、少しづつ成長を見せていきます。

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