ゴリラーマン(ハロルド作石)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゴリラーマン』とは、『週刊ヤングマガジン』で1988年から連載された、原作者ハロルド作石による初の長編連載漫画。コミックスは全19巻で、その後OVAやゲームにも展開された。白武高に転校してきたゴリラによく似た恐ろしい顔の男ゴリラーマン。しかし白武高の生徒は、無口なゴリラーマンの本当の恐ろしさをまだ知らない。最終回まで1度も喋ることのないゴリラーマンこと池戸定治を中心に、白武高校の仲間たちと繰り広げられるバトルと笑いの日々を描いた作品で、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞した。

その他のキャラクター

池戸 美穂(いけど みほ)

ゴリラーマンの実姉。髪型と服装以外は瓜二つの容姿をしており、ゴリラ顔。腕っぷしも弟並みに強く、また無口で無表情なのも同様。スポーツウーマンであり、スイミングクラブでも評判の強豪。格闘センスも抜群で、池戸道場で三人しかいない黒帯の一人で、女性でありながら片桐と互角以上に戦えるスーパー女子高生。

池戸 九(いけど きゅう)

ゴリラーマンの弟であり、池戸家9人兄弟の末っ子らしい。ゴリラーマンとまったく同じ顔であり、同じく何も話さない。小学生にして消える魔球を操る。

池戸 哲治(いけど てつはる)

ゴリラーマンの父親で、知名度はともかく強さは世界的な格闘家。自身の研究した格闘技を道場で無料で教える。仕事はいけど食品という総菜店を経営している。長男の一に期待をかけていたが、格闘技の練習中に原因不明の心臓発作で亡くなるというショッキングな出来事で道場をたたみ、医者から止められるほど酒に溺れてしまったこともある。格闘技の腕は現在も健在で、絡んできたヤクザを返り討ちにしている。

池戸 一(いけど はじめ)

ゴリラーマンの兄弟の長兄で、作中では故人。池戸道場門下生最強の男。黒帯の三人の中の一人だが、実際の腕は池戸美穂や片桐に比べ頭一つ出ており、片桐も彼のことを兄の様にしたっていた。練習中に原因不明の心臓発作で急死。彼の急死が片桐や哲治に大きな影響を与え、更には若くして彼以上の素質を持つゴリラーマンの人格形成にも大きく影響を与えてしまった。作中で回想シーンはあるが顔は出てこず、シルエットのみである。

その他のゴリラーマンの家族

母親は名前も姿もかかれず、語られることも一切ない。ゴリラーマンには、故池戸一、社会人の兄二人、社会人の姉、高校生で同学年の姉美穂、中学生か高校生の妹、小学生の弟二人がいるようである。髪型、服装、体形はそれぞれ違うが、顔だけは全員全く同じであり、中学生か高校生の妹のみ眼鏡をかけている。

大友 二郎(おおとも じろう)

池戸道場の師範代で、ゴリラーマンや片桐の格闘部分のルーツを知る人間。師範代だけあって、池戸流の格闘技の腕もかなりのものである。外見のモデルは筑紫哲也。

小坂 慶彦(こさか よしひこ)

矢沢の友人のプロ野球のスカウトで、ロッテオリオンズ所属。矢沢の進言で白武高校のエース不破を調査しに来るが、ゴリラーマンの野球センスに驚き、なんとか二人とも入団させようと色々画策するが上手くいかず、その後ゴリラーマンの過去も調査する様になる。モデルは近鉄やヤクルトで活躍した小坂勝仁と、広島のスターであった高橋慶彦。

鈴木 清加(すずき さやか)

藤本の友人で、不良界では有名なスター。藤本は「キヨブー」と呼ぶ仲である。無理矢理ヤクザに入れられ、組の兄貴分のベンツを奪って彼女と大阪へ逃亡するなど、噂にたがわぬ人間である。初対面ながらゴリラーマンを見て「万菜高のゴルゴ池戸」と言うなど、ゴリラーマンの過去を知っていた人間。

『ゴリラーマン』の用語

池戸道場(いけどどうじょう)

ゴリラーマンの父親で、格闘技の達人である池戸哲治が開いた道場。師範代は大友二郎。自分自身の研究した格闘技を池戸道場で無料で教えている。池戸道場門下生には黒帯がおり、池戸一、池戸美穂、片桐純哉の三人。しかしその中でも最強であった池戸一は、練習中に原因不明の心臓発作で急死してしまった。

鹿賀 丈史(かが たけし)

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