ゴリラーマン(ハロルド作石)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゴリラーマン』とは、『週刊ヤングマガジン』で1988年から連載された、原作者ハロルド作石による初の長編連載漫画。コミックスは全19巻で、その後OVAやゲームにも展開された。白武高に転校してきたゴリラによく似た恐ろしい顔の男ゴリラーマン。しかし白武高の生徒は、無口なゴリラーマンの本当の恐ろしさをまだ知らない。最終回まで1度も喋ることのないゴリラーマンこと池戸定治を中心に、白武高校の仲間たちと繰り広げられるバトルと笑いの日々を描いた作品で、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞した。

1950年10月12日生まれの日本の役者。初舞台は1973年劇団四季の『イエス・キリスト=スーパースター』。1982年には映画『疑惑』で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。アニメ映画『シンドバッド』などで声優としても活躍している。映画『野獣死すべし』『キャバレー』や舞台『レ・ミゼラブル』『ジキル&ハイド』などにも出演。テレビではフジテレビ『料理の鉄人』の美食アカデミー主宰として出演するほか、数多くのドラマ作品に登場した。ゴリラに似ているゴリラーマンであるが、自分では鹿賀丈史に似ていると思っている。

藤本 修二(ふじもと しゅうじ)

1964年生まれ、今治西高校出身で元南海ホークスの投手で、3年連続二桁勝利をあげた期待の投手であったが、阪神移籍前年に右大腿内転筋を痛めた事が、結果的に致命傷になった。南海時代に呉キャンプで宿舎にいたネコにエサをやろうとして手をかまれた事から「にゃんこ」と呼ばれるようになった。本作の実質の主人公、藤本の名前の元モデルになっている野球選手。

白武高校(しらたけこうこう)

主人公であるゴリラーマンが転校して来た高校で、本作の舞台となっている学園。藤本修二が不良のリーダーとして君臨しており、その仲間である仁村や中島、ジュンロー、セースケなどが藤本軍団と呼ばれている。その他に藤瀬兄弟やミヤーン、教師の河野や用務員の大野など、ひとくせある人物が多く所属している。野球部やサッカー部、スポーツ大会など学校行事も盛んに行われている高校である。

間柴高校(ましばこうこう)

マシコーと呼ばれている、白武高校の近隣にある高校。藤本とライバル関係にある塚本が在籍しており、これまで常にいざこざを起こして来た関係だが、まだ決着は着いていない。のちに塚本は、館井にリーダーの座を奪われた。館井を中心としたグループがマシコーの中心に座ることになり、白武高校狩りをはじめて抗争を引き起こす。

間柴西高校(ましばにしこうこう)

不良グループのリーダー泉里は、表向きは真面目な生徒を装っているが父親は暴力団組長で「サウナ泉里」の経営者である。その他ツネツネ兄弟が有名で、兄の恒部強は、藤瀬兄と同じ流派の空手を習っており、空手では海外に派遣される指導員クラスの超凄腕で、性格も真面目であり、藤瀬兄も一目置く存在である。対して弟の豊は兄と同じ空手を習っているが、腕としては中途半端である。

堂上商業高校(どのうえしょうぎょうこうこう)

ヤンキーばかりの極悪高校であり、通称ドノショー。不良グループのリーダーで、ラスボス的な存在である片桐純哉がトップに立つ。片桐の指示で、次々と近隣の高校を傘下に収めてステッカーを売り捌いている。本作ではゴリラーマンとドノショー及び片桐との対決が最終決戦として描かれている。

『ゴリラーマン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ゴリラーマン「痛いよ 香織ちゃん」

連載を通じてゴリラーマンが初めて喋った言葉。最終話でまた転校することになったゴリラーマン。工事中の鉄材が空から落ちてきてゴリラーマンの頭に落下する。普通の人間なら確実に死ぬが、ピンピンしていたゴリラーマンに、藤本や仲間たちがふざけて殴る蹴るでじゃれあう。動かなくなったゴリラーマンに、香織ちゃんが意識確認のために、強く体を揺らした時に一言。これが本作の最後のシーンである。

ラーメンウルフのおやじ「つまんねえからいいことをみつけに行くんだよ! 人間アッという間に生きてアッという間に死ぬんだ バラのつぼみは早く摘め 時は過ぎゆく 今日咲き誇る花も明日は枯れる 『今を生きる』だ!!」

ラーメンウルフのおやじ

クドクドといつまでも後ろ向きでつまらない不平を言う藤本に対して、ラーメンウルフの主人のおやじがハッパをかけるために言った言葉。不満を言って時間を無駄にしてないで、すぐに行動すべし、と言う含蓄のある言葉。その「今を生きる」と言うフレーズに藤本は感動し、おやじに感謝を述べて開眼する。ちなみにおやじの外見は泉谷しげるが元ネタである。

怒り心頭で間柴高校の舘井をぶちのめすゴリラーマン

ゴリラーマン怒りの裏拳が炸裂

塚本からリーダーの座を奪って間柴高の実権を握った館井は、卑怯な手を使って藤本を病院送りにし、仲間をけしかけて白武高校を挑発し、白武高を傘下に収めようと画策する。しかしゴリラーマンと1対1で対峙した際に、怒り頂点に達したゴリラーマン得意の必殺裏拳がヒットし、コテンパンにぶちのめされ、格の違いを見せつけられた。この時の怪我が元で、館井は留年することになる。

『ゴリラーマン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

舞台となる白武高校は愛知県に実在する

原作者ハロルド 作石は愛知県春日井市の出身であり、愛知県立守山高等学校出身である。『ゴリラーマン』の舞台となる白武高校は、この作者が卒業した守山高校がモデルとなっており、校舎や校内、教室など随所にそのデザインが使われている。

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