「鬼才」と呼ばれた日本人監督たちの名作映画を紹介!溝口健二の『山椒大夫』など

本記事では邦画界において「鬼才」と称えられた日本人映画監督の作品をまとめて紹介している。記事中では『ブラック・スワン』を監督したダーレン・アルノフスキーを始めとして、世界中の有名な監督から支持されている塚本晋也や、「日本映画界の巨匠」の1人にあげられている溝口健二の作品を掲載した。

「青春残酷物語」予告編

華道家、草月流家元…鬼才・勅使河原宏

出典: www.sogetsu.or.jp

勅使河原宏

主な作品:
『おとし穴』
『砂の女』
『他人の顔』
『アントニー・ガウディー』
『利休』

前衛華道、草月流三代目家元

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シュールレアリスムや、前衛芸術に興味を持ち、ピカソや岡本太郎の影響を受ける

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「砂の女」

【解説・あらすじ】
砂丘地帯に昆虫採集にやってきた高校教師(岡田英次)は、その砂の穴の中で暮らす後家(岸田今日子)の家に一夜の宿を借りる。しかし、次々とこぼれ落ちる砂をかきだしているうちに、教師はその穴の中から脱出できなくなっていることに気づき、もがき、そしていつしか後家と情欲で結ばれ、その穴の中に同化していく…。読売文学賞を受賞した安部公房の観念的小説を原作に、勅使河原宏監督が前衛タッチで手掛けたシュールな人間ドラマの傑作。そこには、文明の囚われ人となった人間への痛烈な風刺が込められている。文字どおり“砂の女”を熱演する名優・岸田の代表作の1本でもある。

「砂の女」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、サンフランシスコ映画祭銀賞を受賞。アカデミー賞監督賞・外国語映画賞にノミネートもされている。

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タルコフスキーの描く水に匹敵する砂の美しさ。たぶん、何十年かしてまた見なおしても、この衝撃は色あせないだろうな。

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時代性を超越した純度の高いシンボリックな世界を構築しており驚異的だ。この物語が古くなることはありえない。

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「砂の女」

“清順美学”とも称される世界観…鬼才・鈴木清順

鈴木清順

主な作品:
『肉体の門』
『殺しの烙印』
『ツィゴイネルワイゼン』
『陽炎座』
『夢二』

ほとばしる色彩と、時に映画のセオリーをも超越する、独自の世界

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クエンティン・タランティーノやウォン・カーワイなど、国際的な名匠がリスペクトして止まない

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「殺しの烙印」

【解説・あらすじ】
もはや理解不能なストーリー展開とひたすら懲りまくったスタイリッシュな映像でまさに清順美学が炸裂したカルト・ムービーの傑作。2001年公開の「ピストルオペラ」は本作が基になっている。飯の炊けた匂いが好きな殺し屋ナンバー3、花田は殺しの依頼を遂行し損ねて逆に組織から追われるハメになるのだったが……。

当時の日活の社長が“訳の分からない映画を撮る監督はいらない”と激怒し、鈴木監督が解雇されるきっかけを作った、いわくつきの問題作

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この映画には現実的ではないシーンが多い。 その演出を見て私は時に大笑いし、時にそのかっこよさに痺れた。

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「とてつもなくクールだ!」と評してもいいし、「まるで意味が分からない」と酷評するのも仕方がないと思う。

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「殺しの烙印」予告編

関連まとめ

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