桐山零が抱える問題と成し遂げた成長【3月のライオン】

桐山零 VS 山崎順慶

桐山の勝利。
新人王トーナメントの決勝戦で対局した。
山崎は新人王トーナメントで4期連続で優勝を果たしている。
山崎は準決勝の時、桐山の友人であり、ライバルでもある二海堂と対局した。
二海堂は確実に山崎を追い詰めていったが、山崎は千日手で粘り、指し直し。
その後、二海堂は再び1分将棋で魂を絞り出すように打ったが、138手で体調不良で力尽きた。
山崎は、将棋ではなく、二海堂の体力消耗に狙った戦い方をした。
桐山はそんな彼の逃げるような戦い方に怒りを抱き、その感情を将棋でぶつけようとする。
しかし「カッコつけんな桐山っっっ！」「本当に勝ちたいなら粘れっっっ」「『潔い』のと『投げやり』なのは似ているけど違うんだ！」など二海堂の言葉を思い出し、桐山は冷静沈着になる。
そして、新人王戦を優勝。桐山の成長が垣間見える対局となった。
この対局後、桐山は修学旅行中のひなたを探すことになる。

桐山零 VS 宗谷冬司

結果は宗谷の勝利。
新人戦記念対局で対局した。
宗谷は桐山と同じく中学生の時にプロ棋士になる。そして21歳の時、史上最年少で名人となった。その後7大タイトル独占をする偉業を達成した。作中ではトップクラスの強さを持っている。
桐山が子供の頃から、宗谷は将棋界の頂点に立ち続けている。
対局途中、桐山は自分の悪手に気づいたが、焦ることなく、その後最善手を打ち続けて健闘する。
対局は敗北したが、桐山は彼との対局が心地よく、清々しい気持ちでいっぱいになっていた。

そして、嵐の影響で新幹線が途中で停止し、二人は仙台駅で足止めされてしまう。
ホテルの移動中、桐山は宗谷の耳が聞こえていないことに気づく。
その後、桐山は日本将棋連盟会長の神宮寺崇徳に連絡。崇徳の口から、宗谷がストレスによる突発性難聴を患っていることを知らされる。

川本家の紹介

三月町に住む住民。桐山と関わりを持っている一家。
家族構成は祖父、長女、次女、三女。
母親と祖母は他界。父親は家を出て行った。
川本家と出会ったことによって、桐山は変化していくことになる。

桐山が路上で倒れていたところを川本あかりに介抱されたことがきっかけになり、川本家に足を運ぶようになった。
桐山は川本家の人たちと一緒に食卓を囲んだり、お店のお手伝いをすることもある。
当初は、川本家から心地よさを感じながらも、自分がここにいてもいいのか葛藤することもあった。
物語が進んでいくと、桐山は川本家を特別な居場所だと思うようになり、自発的に行くことも多くなった。

川本あかり

長女。
昼は和菓子屋で働き、夜は週2回、叔母が経営する銀座のクラブでホステスとして勤めている。
母親が亡くなってからは、自分が母親代わりにならなくてはいけないと強く感じており、川本家では母親代わりとして振る舞っている。
しかし、ひなたがいじめにあった時は動揺してしまい、自分がひなたを守れなかったことに涙をこぼす一面もあった。

料理は食べるのも作るのも大好き。カロリーを一切考えないので、食べ過ぎることは多々ある。
そのせいで見た目には大きく出てないが、ホステスのドレスが着れなくなってしまったことも。

ずっと母親代わりをしていたこともあり、大学に通ったり、友達と遊んだり、デートをしたりなどの若者がするようなことができていない。
桐山はそんな彼女のために、伴侶となる男性を探している。

川本ひなた

次女。
連載開始時は中学生2年生で、高校生1年生まで進級した。
妹の面倒を見たり、お店のお手伝いをするしっかり者。喜怒哀楽がよく表情に出やすい。しかし、家族に弱いところを見せないようにする一面もある。
いじめられた友達を庇う強い勇気を持っており、その姿にいじめを受けた過去を持つ桐山は自分が救われた気持ちになる。
この出来事がきっかけで桐山はひなたに惹かれるようになった。

かつては幼馴染の高橋勇介に片想いをしていた。しかし彼が地方の高校へ進学することとなり、心機一転するために髪の毛を切る（しかし本人の意向とは違う髪型になってしまった）。
その後、桐山と同じ高校に進学すると、モテ期が到来。本人は気づいていないが、ひなたを狙う同級生も現れるようになった。

桐山にプロポーズされたが、あまりにも突然だったことと、川本家に寄生しようとする誠二郎に意見をするための発言だと勘違いし（無関係でないことを証明するため）、桐山が本気だとは思っていない。
将来の夢は和菓子屋を継ぐこと。

川本モモ

三女。
素直な性格で甘えん坊。桐山には懐いており「れいちゃん」と言っては抱きついてくることもある。
亡くなった母と祖母、家を出て行った父親などの家族に関する記憶はあまりないので、突如、父親が現れた時もあまりピンと来ていなかった。

川本 相米二