LOST SONG(第9話『郷愁の歌』)のあらすじと感想・考察まとめ

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フィーニスを救うために、ポニー達は歌奏兵器を奪取することを思い付く。
リンは一人馬車に戻って彼女達を待つことになるのだが、その途中、黒い精霊に導かれてレオボルトの剣へと導かれる。
そこでフィーニスの過去と彼女の目的を知り、思わぬ真実に遭遇する。
その頃ポニー達は危機に陥るが、レオボルトを筆頭にして集まった、王都軍に反旗を翻す者達に救われる。
今回は「LOST SONG」第9話『郷愁の歌』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「LOST SONG」第9話『郷愁の歌』のあらすじ・ストーリー

091

フィーニスや王都軍の様子を上から覗くリン達

王都軍の兵士達は、反響装置を歌奏兵器に装填する作業を開始する。
ようやくフィーニスを見つけ出したリン達が上から様子を窺っていると、バズラ将軍がやって来る。
ポニーの説明によって、彼が王都軍の最高司令官であると認識するリン達。
リン「無理矢理人を兵器にするなんて、やっぱ最低だよ! 王都軍なんかフィーニスの顔も見たことないくせにさ!」
その言葉に、ポニーは振り返る。
確かにリンの言う通り、先程フィーニスを探して王都軍の野営地を四人で見て回っていた際、兵士達がフィーニスの姿を一度も見たことがないという話をしていた。
ほとんどの王都軍がフィーニスの姿を見たことがないのであれば、それを利用して四人のうちの誰かがフィーニスに成りすまして歌奏兵器を奪取しようとポニーは提案する。
そして王都軍に混乱を起こさせ、その騒ぎに乗じてフィーニスを救い出そうというのだ。
フィーニスに成りすます役をリンが買って出ようとするが、ポニーがそれを止める。
ポニー「王都軍は、あんたのことも捕まえようとしてるんだよ、忘れたの?」
自分達がフィーニスを連れて戻るまでは、リンは馬車の中で隠れて待つようにと忠告するポニー。
リンは納得がいかない顔をするが、ポニーの「たまには任せなって」との言葉を信じて、自分は待つことを了承する。
一方、歌奏兵器の配備は完了し、バズラ将軍は間もなく訪れる星歌祭のために王都に戻るぞとフィーニスに告げる。
バズラ将軍「星歌祭で歌う終滅の歌は、国を滅ぼせる程の力らしいが、機会は一度だけだと言ったな? その機を逃す手はない。世界を獲るためにはお前の歌が必要だ」
フィーニス「契約が守られるなら、それでいい」
二人の間には、バズラ将軍が星歌祭で宮廷楽団の演奏と共に「終滅の歌」を歌える環境をフィーニスに提供すること、そしてフィーニスは歌の兵器としてバズラ将軍の命令を聞くことが取り交わされている。
しかしバズラ将軍は、フィーニスが星歌祭と宮廷楽団に執拗に拘る意図が読めないため、内密に王都にいる楽団達をいつでも始末できるよう部下に指示していた。
バズラ将軍との話を終えて、フィーニスは自分を護衛する兵士の近くに腰掛ける。
そんな彼女の様子を遠くから見つめるリンは、改めてフィーニスを助ける意志を固めて、馬車に戻ろうと一人その場を後にする。
すると、先程までいたリンがいた場所にフィーニスは目を向ける。
フィーニス「歌が、聴こえた……」

092

フィーニスに成りすましたモニカが歌い、その後ろで反響装置を起動させるアリュー達

ポニーが考えた作戦は、まずリンの歌にハーモニーとして加わることができるモニカをフィーニス役とし、自分とアリューがその護衛としてフィーニスを連れて来たと兵士達に声を掛ける。
その際、ドクター・ヴァイゼンが持たせてくれた風の歌が保存された反響装置を利用する。
フィーニス役のモニカが風の歌を歌い出すのを見計らって、兵士の見えない所で反響装置を起動させれば、モニカの歌によって風の奇跡が起こったと兵士達に思い込ませることが出来る。
そしてモニカがフィーニスであると信じた兵士の案内で歌奏兵器に乗り込み、後は上手く暴れて混乱を起こそうというのだ。
重要な役を任されて不安な顔をするモニカに、ポニーは「ちゃんと奥の手もあると」不敵に笑う。
かくしてリンと別れたポニー達は、作戦通り歌奏兵器に配置された王都軍の兵士達の前に現れる。
フィーニスはバズラ将軍が連れてくると聞いていた兵士達は、ポニー達に疑いの目を向ける。
ポニーは予定が変わって歌奏兵器に搭乗して確認したいことがあると説明するが、そんな話を聞いていない兵士達はバズラ将軍に確認を取るまで待つようにと言い放つ。
このままではばれてしまうと危険を感じたポニーは、モニカに風の歌を歌うよう目配せする。
モニカが風の歌を歌い出すと、ポニー達はそれを怖がるような演技をしつつ彼女の後ろに回って跪く体勢を取る。
そしてアリューが反響装置を起動させるために拳で叩きつけると、発動した風に一人の兵士が吹き飛ばされてしまう。
驚く兵士達を前に、再度反響装置の風を起動させながら、ポニー達はこう畳みかける。
ポニー「いけません! フィーニス様はご機嫌斜めだ~!」
アリュー「歌の力で吹き飛ぶぞ~!」
ようやくポニー達の言葉を信じた兵士達は、歌と風が止んだ後、歌奏兵器の搭乗を許可する。
しかし、兵士達はいかなる理由があろうとも歌奏兵器に搭乗できるのはフィーニスとバズラ将軍のみとの命令を受けていたため、フィーニスに成りすましたモニカだけを通してしまう。

093

偶然見つけたレオボルトの剣と黒い精霊に導かれて、リンはフィーニスの過去を見る

その頃、一人馬車に戻る途中のリンの前に、突如黒いなにかが横切る。
振り返ると、そこには先の黒いものが、剣らしき形をしたものに纏わりつくように漂っている。
その剣らしきものは、リンがフィーニスを探していた際に、彼女の服に引っ掛かったものであり、「決して錆びない砕けない」と称されるレオボルトの剣に酷似していた。
リンは徐にその剣に触れた瞬間、悲痛な叫び声と共に、リンを包むように黒いものが辺りを覆う。
リン「今のは、フィーニス……黒い、精霊さん」
目を覚ましたリンは暗闇の中で、かつてフィーニスが経験した過去の会話を耳にする。
フィーニス「そんな、私は民のためならばと思って歌ったのに」
ルード王子「お前は歌の力を使えばそれでいい」
フィーニス「私の歌は、何かを生み出す代わりに、何かを奪っていくのです」
レオボルト「何故そんな大事なことを言わなかったんです!? 私なんかのために……」
フィーニス「貴方は命懸けで私を守ってくれました。私も、貴方のために歌いたいと思ったのです」
次にリンが目にしたものは、ルード王子の謀略によってレオボルトがフィーニスの炎の歌で火あぶりにされる光景だった。
そしてレオボルトを失ってしまった絶望からフィーニスが取った行動によって、リンは「終滅の歌」の存在を知る。
一方、なんとか歌奏兵器に乗り込むことに成功したモニカだったが、極度の緊張や危機的状況に遭遇すると眠ってしまう癖によって、彼女は眠りに就いてしまう。
それによって身体が傾いた際に操縦桿が当たって歌奏兵器が動き出し、さらに反響装置を発動させる操作までしてしまったため、大砲から炎が放たれる。
その恐るべき破壊力にポニーとアリューは驚愕し、このまま暴走を放置するのは危険と判断した二人は、フィーニスを救う前にモニカを止めることを優先する。
この事態にポニー達がフィーニスに成りすました偽物だと気付いた兵士達は、始末しようと二人に襲い掛かる。
しかし、歌奏兵器の予測不能な動きや攻撃によって兵士達は翻弄され、ポニーとアリューは逃げ続ける。
やがて度重なる暴走によって、ついに歌奏兵器は横倒しになってしまう。

094

フィーニスと関わりのあった人々の話を聞いて回るリン

リンは尚も、フィーニスの過去を辿っていた。
「終滅の歌」を歌ってしまったことで死ぬことも老いることも出来なくなった彼女は、世界の終わりと始まりを繰り返す様を、たった一人で見つめ続けていた。
そんな途方もない時を過ごしたフィーニスに対して、リンは彼女のことを知りたいと強く願う。
そして、あらゆる時代のあらゆる人々から、リンはフィーニスの話を聞くことになる。
ある時は村落の女性から、フィーニスが出会ってからずっと年を取らずにいたこと。
ある時は街の老人から、フィーニスが魔女や化物と人々から罵られて火あぶりにされたこと。
ある時は女学生達から、フィーニスが誰とも交流を持たずに天文学の勉強に勤しんでいたこと。
何度も何度も歴史を繰り返し、酷い仕打ちに遭っても抗えずに苦しみ続けた光景を前に、リンは思わず目を背けてしまう。
次にリンが目にしたものは、遺跡の跡地らしき場所でフィーニスが「癒しの歌」を歌う光景だった。
そこはかつて、彼女が愛したレオボルトと一夜を共にし、想いを通わせた場所。
どんなに時が経とうとも、最初に出会ったレオボルトを忘れることが出来なかったフィーニスの心を知るリン。
リン「そうか、フィーニスにとって癒しの歌は……」
そこに突然、一人の男が現れる。
それはまだ一兵士であった頃のバズラ将軍であり、隣国の兵士に怪我を負わされて逃げている最中だった。
フィーニスの「癒しの歌」によって回復したバズラ将軍は、愉快に笑いながら彼女に歩み寄り、首を持ち上げる。
伝説だと思っていた歌の力が目の前にあることで、バズラ将軍は世界を獲ってみせると豪語する。
リンは止めようとするが、それを制するようにフィーニスが言葉を発する。
フィーニス「私にとって癒しの歌は、希望、あの人への思い……だから捨てた。あの人への想いを断ち切らなければ、終滅の歌は歌えない。私に希望は必要ない」
そんな彼らの前に、隣国グラナディアの兵士が現れる。
バズラ将軍「俺のために歌え女! 殺されたくなければな」
フィーニス「星歌祭は近い、ようやく全てが終わる」
敵の兵士に歩み寄りながら、フィーニスは炎の歌を歌い、彼らを焼き尽くす。
誰もいなくなったフィーニスの思い出の場所で、リンはふと顔を上げる。
頭上には歌の奇跡を起こす精霊の光が渦を巻き、地上を優しく照らしている。
リン「フィーニスが捨てた、癒しの歌……」
やがてその光は寄り集まり、ゆっくりと地上に降りてくると、今度は赤ん坊の形を取り始める。
その光景にリンが戸惑っていると、先のバズラ将軍達とはまた別の人物が現れる。
赤ん坊を抱き上げて口元を綻ばせる人物に、リンは驚愕し、涙を流す。

095

フィーニスを救うため、バズラ将軍に立ち向かうレオボルト

ようやく歌奏兵器の動きが止まったものの、横倒しによって爆睡したモニカが外に投げ出されてしまう。
その近くにいた兵士がモニカに止めを刺そうとするが、突如現れた大槌によって阻まれてしまう。
それに続けとばかりに無数の矢が放たれ、兵士達はグラナディア軍の攻撃かと身構える。
スノア「ちげえよバーカ! 王都軍のアホどもがー!」
先頭を切って王都軍に襲い掛かる細身の男。
ベロウ「派手にやってんな、姉ちゃん達! 乗れ! 俺達は味方だ!」
そしてポニー達に声を掛ける大柄の男。
その二人は、かつてレオボルトと共にモンバレー砦を制圧した、スノアとベロウそのものといえるような容姿をしていた。
彼らの言葉に従って馬に同乗するポニー達だったが、本当に自分達の味方なのかとアリューが叫ぶ。
ベロウ「この旗に、見覚えはないか!?」
旗に描かれたレオボルトの紋章に、ポニー達は驚きと喜びの声を上げる。
ベロウ達「俺たちの頭だー!!」
「灰の街」にベロウ達を率いてやって来たレオボルトは、突然バズラ将軍の前に現れて斬りかかる。
レオボルト「そこまでだ! バズラ・ベアモルス!」
バズラ将軍「この死にぞこないめが、レオボルト!」
フィーニス「レオ、ボルト……ヘン、リー」
レオボルト「フィーニス、君を救いに来た!」

「LOST SONG」第9話『郷愁の歌』の感想・考察

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