Cutie Honey Universe(キューティーハニー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Cutie Honey Universe』とは、永井豪原作の伝説のアニメ「キューティーハニー」のリメイク版アニメの第4作である。
聖チャペル女学園に通う女子高生・如月ハニーが変身する愛の戦士、キューティーハニー。彼女は多彩な姿と能力を使い、空中元素固定装置を狙う邪悪な犯罪組織パンサークローと戦っている。
そんなハニーにパンサークローの首領・シスタージルは捜査官ジュネとして接近、頼もしい味方を装ってハニーと空中元素固定装置の秘密を探るのだった。

タランチュラパンサーの心を壊すためのジルのとどめの一言である。たとえどんな悪であろうとジルに尽くすという 忠誠心と仲間への同情、夏子への共感といった良心。 これがタランチュラパンサーの心を引き裂いた。

シスタージル「最も人間らしい答えだな」

善悪の葛藤に耐えかねたタランチュラパンサーがその肉体を人格ごと二つに裂いた姿を見ての台詞である。 彼女がどちらの道も切り捨てられなかったことを指してのことだろうか。

秋夏子「あなたに出会えてよかった…ありがとう、ずっと…ずっと、大好きだよ」

夏子の最期の言葉だが、それはハニーへと届かなかった。ハニーの救いの手は、あと一歩届かなかった。

シスタージル「見るがいい…今宵は一際、月がまばゆい」

シスタージルは、ハニーについて語る時によく月夜を喩えに出す。
このシーンの月は新月に近い翳った月なのにジルが「まばゆい」と言ったのは、夏子の殺害によってハニーの心を限りなく闇へと近づけたからであろうか。

第10話「あなたの思いやり、励ましに感謝します」

キューティーハニー「ある時はキャビンアテンダント、またある時は敏腕カメラマン、そしてまたある時はファッションモデル…しかしてその実体は! 愛の戦士、キューティーハニー!」

劇中では正確には「しかしてその実体は!」の後にハニーフラッシュによる変身シーンが挿入される。
第10話目にしてようやく男性声優ではない声でのオリジナル版名乗り口上が使用されることとなった。(細部にはやや差異があるが)
しかしエンディングクレジットを見るに、この名乗りのためだけにアイドルハニー役の花澤香菜やフラッシュハニー役の黒沢ともよを呼んだのだろうか。

ジュネ「私は最後の最後まで見届けよう」「そうだ…もっと燃えろ、真っ白になるまで」

ジュネことシスタージル、自分でハニーの復讐心を焚きつけておいてこの台詞である。
敵としてハニーに過酷な仕打ちをしておいて味方としてハニーがよりつらくなる方向へ後押しする、見事なマッチポンプと言えよう。

ジュネ「PCISに家族見学日があるとは知らなかったぞ」

早見家の面々まで事件現場にしゃしゃり出てくるのは想定外だったのか、露骨に嫌な顔をしているのが見どころである。
しかし、今回の話から団兵衛と順平が如月ハニーとキューティーハニーが同一人物というのを急に理解しているのが解せないところである。
前半話数では明らかに如月ハニーとキューティーハニーが同一人物と知らないような挙動であったのに。

キューティーハニー「タランチュラパンサー、なっちゃんのことが好き?」黒いタランチュラパンサー「もちろんだ」

この瞬間まで敵同士だった相手が、夏子への想いという一点でお互いを理解者とする応酬である。

秋夏子・黒いタランチュラパンサー「ハニー、あなたに出会えてよかった。 ずっとずっと、大好きだよ」

夏子の姿と声を借りた黒いタランチュラパンサーが夏子の最期の想いとしてハニーに伝えたもの、それは夏子の永遠に変わらない親愛だった。
このことでやっとハニーは夏子の死を本当の意味で受け容れて自暴自棄のやみくもな戦いではなく本当の敵を叩くための戦いに踏み出すこととなった。

如月ハニー「だから私、もう守らない。 攻める。 あなたしかいない…協力して、ジュネ」

これまでの「誰かを守る」ことに固執した戦いではなく、戦いを終わらせるための一転攻勢に出ることを決めたハニー。
ジュネへの協力要請もこれまでになく強い言葉だった。生前の夏子と夏子の姿を借りた黒いタランチュラの双方から言われた「ジュネには気をつけて」という言葉を受けてのことであろうか。

第11話「あなたはあくまで私のもの」

ドラゴンパンサー「私じゃ不満か」

第10話でなし崩し的に仲間になったものの、これまで特に接点らしきものがなかったハニーとドラゴンパンサー。しかし、黒いタランチュラを危険に巻き込みたくないというドラゴンパンサーの意志を見たハニーはドラゴンパンサーを信頼し握手を交わす。

ジュネ・シスタージル「ある時はハニーのバディ…PCISのジュネ特別捜査官、しかしてその実体は…我が名はシスタージル」

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