アオハライド(漫画・アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

咲坂伊緒による累計発行部数1000万部を超える日本の少女漫画。
初恋の人と再会した高校生の“青春”ラブストーリー。
2011年2月号より『別冊マーガレット』にて連載。2014年にはアニメ化され、同年、東出昌大と本田翼主演で映画が公開された。
全12巻。

2月1日生まれ。双葉たちとは別のクラスの男子。双葉とは図書館での恥ずかしい事故がきっかけで出会う。徐々に双葉に惹かれていき、双葉と洸の関係を知りつつも、積極的にアプローチを開始する。中世的な可愛らしい顔立ちとは対照的に、恋に関しては洸よりも男らしく積極的である。バンドを組んでおり、バンド仲間から双葉との関係を茶化されることも多い。しかし双葉と洸の恋を応援する悠里からはあまりよく思われていない。

成海 結(なるみ ゆい)

8月7日生まれ。洸の長崎での友達。双葉たちとは別の高校に通う。父が亡くなり双葉たちの住んでいる近くに引っ越してきた。洸にとって似た境遇の成海はほっておくことができない存在。長崎にいるときから洸が双葉を好きだったことを知るが、自分には洸しかいないと同情でも近くにいてほしいという想いから洸を引き留めている。双葉と洸が近づいたと思ったら離れてしまう背景には成海の存在がある。

『アオハライド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「いつか思い出した時、それを一緒に経験した皆にとって同じ温度の楽しい思い出になるように!」(2巻・10巻)

2巻では洸が、10巻では小湊と洸が言った言葉。
高校2年のリーダース研修で『学校行事の意義とは』をテーマにしたディスカッションの結論として『楽しい思い出!!』との双葉の答えを洸が付け加えて発表した。その後、修学旅行が長崎となった。洸が母と過ごした地である。洸はみんなでみたきれいな夕日に、最後に母と一緒に見た外の景色がよどんでぼやけた夕日だったことを話す。
夕陽の思い出が、つらく悲しい夕日の思い出だけじゃなく、皆でみたきれいな夕日の新しい思い出としてひとつ増えたことで、洸は長崎でのつらい過去から立ち直った瞬間だった。
洸が言った言葉をこの瞬間に立ち会った小湊が言う。
「いつか思い出した時 それを一緒に経験した皆にとって 同じ温度の」
洸はそれに答える。
「楽しい思い出になるように!!」

「俺ら もっと早く出会えてたらよかったのにな」 (5巻)

成海にかまう洸を心配して家を訪ねてきた小湊。自分の境遇に重ね、成海が新しい環境になじむまでほっとけず、誰かそばにいてやらないといけないという洸。
そんな洸に小湊は、すでに洸がつらい過去を乗り越えたことに気づく。
小湊は「洸 おまえ 本当に辛かったんだなあ 俺ら もっと早く出会えてたらよかったのにな」
「そしたらさ 俺 最初からそばにいてやれたのにな」
心の底から洸を想って言った。
洸もそんな小湊に嬉しさをにじませながら、ねこを見せるという精一杯のおもてなしをするのだった。

『アオハライド』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):CHiCO with HoneyWorks『世界は恋に落ちている』

ED(エンディング):フジファブリック『ブルー』

映画主題歌:いきものがかり『キラリ』

映画挿入歌:金木和也『ラッキー』

『アオハライド』の実写映画(2014年12月公開)

キャスト

吉岡 双葉 ー 本田翼
馬渕 洸 ー 東出昌大
槙田 悠里 ー 藤本泉
村尾 修子 ー 新川優愛
小湊 亜耶 ー 吉川亮
田中 陽一 ー 小柳友
菊池 冬馬 ー 千葉雄大
成海 結 ー 高畑充希

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