Home Sweet Home(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Home Sweet Home』とは、2017年9月にタイのゲームメーカーであるYggdrazil groupが制作し発売したサバイバルホラーゲームである。
実話と神話に基づいた独特な世界観と恐怖心を煽る薄暗い陰湿さを見事に表現した映像はじわじわとプレイヤーの精神を蝕んでいく。徐々に明かされる物語の中で、襲い来る悪霊から身を隠し各所に散りばめられた謎を解きながら消息を絶った妻を見つけ、この悪夢のような状況から抜け出すために奮闘する。

『Home Sweet Home』の概要

『Home Sweet Home』

Home Sweet Homeタイトル

『Home Sweet Home』とは2017年9月にタイのゲームメーカーであるYggdrazil groupが制作し発売したサバイバルホラーゲームである。
実話と神話に基づいた独特な世界観と恐怖心を煽る薄暗い陰湿さを見事に表現した映像はじわじわとプレイヤーの精神を蝕んでいく。
徐々に明かされる物語の中で、襲い来る悪霊から身を隠し各所に散りばめられた謎を解きながら消息を絶った妻を見つけ、この悪夢のような状況から抜け出すために奮闘する。
プレイヤーは主人公であるティムを操作して、荒れ果てた場所や建物内を探索しながら消息不明になった妻のジェーンを探し出す事が目的となる。だが、そこに現れた幽霊はカッターを鳴らしながら徘徊し、ティムを見つけると異常な速度で迫って来る。主人公は敵に対する攻撃手段が一切用意されていないので、逃げるか隠れるかの二択しかない。
また、前記した通り幽霊は追跡能力が非常に高いので走って逃げる事はほぼ不可能である。なので、逃げるよりもいかにして幽霊に見つからず先へ進むかが鍵となる。
さらに時間軸や空間が歪んでいて、今来た道が消えていたり、突然新しい道が現れたりと非現実的な心霊現象が多発するジャパニーズホラーを彷彿させるオカルト的要素も含んでいる。

『Home Sweet Home EP2』

『Home Sweet Home EP2』のタイトル

前作『Home Sweet Home』の続編タイトルとして2019年9月に発売された。ep2本編は前編と後編に分かれている。
タイの文化や民間伝承、神話にインスパイアされた不吉な世界を探索する事になる。さらに今作からの新要素として、敵と対峙する戦闘システムが追加された。
前作では逃げるか隠れるしか選択肢がなかったのだが、ティムは武器を持つことができ、ステルスと戦闘をブレンドしたユニークなエンカウントがプレイできる。
探索スキルを活用した幻覚的なパズルを解いて、妻であるジェーンの失踪の背景にある謎を解き明かしていく。

『Home Sweet Home』のあらすじ・ストーリー

『Home Sweet Home』

CHAPTER1 悪夢の始まり

ティムに呼ばれ振り返るベル(幽霊)

主人公であるティムは夢見心地の中で妻のジェーンの声が聞こえ目を覚ます。ティムは辺りを見渡すが、自分がいるのは見覚えの無い薄暗い不気味な部屋だった。状況が飲み込めず、不審に思ったティムは部屋を出て建物内を探索していると‶ベル″という名の女子大学生が行方不明になったという新聞記事を発見した。ベルは突然、腹痛を訴えトイレに行ったっきり消息を絶ったのだという。そして、家族や警察も彼女の行方を掴めずにいるようだった。
不気味に思いながらも、さらに探索を続けていると女性の人影を発見する。安堵したティムは家に帰る道を知るためにその女性に声をかけるが、人影はそのまま奥へと消えていってしまった。ティムはその人影を追いかけていくが、そこで彼が目にしたのは大量の血で濡れていた壁だった。異変に気付き、不気味に思い引き返すと床にはさっきまで無かったはずの血だまりができていた。
それでも道を進んでいくとようやく人影の主に会うことができた。だが、そこからが本当の恐怖の始まりであった。女性の首だけがゆっくりと180度ティムの方へ振り返った。
ティムが唖然としていると彼女は「ギャーーーー!」と奇声を上げ、カッターを持ちティムに向かってきた。
焦ったティムは来た道を戻るため走り出した。しかし、何個目かのドアを開けると、なぜかさっきまであった通路が無くなり壁になっていた。どうしたものかと振り返ると、今度はさっきまで無かったはずの扉が出現していた。
急いで開けるとその部屋には古びたロッカーがあった。ティムはロッカーに入り息をひそめ、恐怖が過ぎ去るのを待つ。どこからともなく聞こえる「カチカチカチカチ…カチカチ…」というカッターナイフの音が近づいてくる。
女性はなにかの亡霊で自分を殺そうとしていると悟ったティムはこの恐怖が早く過ぎ去るのを祈った。すると、いつの間にかカッターの音は聞こえなくなり、幽霊の気配もしなくなった。
恐る恐るロッカーから出たティムは辺りに注意しながら先に進むと、番号が振られた部屋が並んだ場所に出た。鍵がかかっているのか開かない部屋がほとんどだったが、104号室は開くようだ。
そこで“かなてこ“を手に入れたティムだったが、近くでまたカッターの音が聞こえてきた。再び、あの幽霊が現れたのである。
「Come back to me…」と金切声でつぶやきながら徘徊する幽霊に見つからないように、細心の注意を払い奥の通路を目指した。そして通気口をこじ開け逃げ切る事に成功した。しかし、通気口から出て狭い通路を進んでいるとまた幽霊が現れた。隠れながら部屋に入ると、デスクの上に“変な形の人形“を見つけた。さらに、‶恋の藁人形呪術について“という記事を見つけた。この呪術は愛した人を振り向かせることが出来るらしい。しかし、離れてしまうと相手は衰弱してしまうため行動を共にしなければならない、と。
そして、釘の呪いについての記事もあり、読んでみると恐ろしい呪いの効力が記されていた。それは、呪いをかけられた人間は想像を絶する痛みに襲われ、もだえ苦しみ死亡する。だが、術を解かれれば呪いは自分に返ってきてしまい自らが呪いの餌食になってしまうと書かれていた。さっきの血まみれの女の幽霊と何か関係があるのだろうか。
ティムは近くのシャッターを開けようとするが、配電盤のヒューズが切れており途中で止まってしまう。ヒューズを探しているとまたカッターの音が聞こえた。幽霊も同じ部屋にいるようだ。
奥に行くと細い部屋があり、そこでヒューズを見つけた。戻ろうとしたその時「ギギギ…ザァー-」と突然ラジオがつく。幽霊が音に気付き奇声を上げた。
ティムは焦る自分を落ち着かせシャッターまで戻りヒューズをはめ、シャッターを開けた。その時「ギャーーーー」と叫びながら幽霊が背後から迫ってくる。
ティムは振り返らず、走った。だが、ふと気づくとなぜかティムは自宅にいた。

CHAPTER2 幸せな家

ティムの自宅

自宅に戻ったティムはぬぐい切れない違和感を抱きながら部屋を見て回る。
友人のデューから留守電が入っていた。最近連絡が無いことを心配しているようだった。
そして、妻のジェーンの日記の切れ端が電話横に置いてあり、読むとジェーンは夢の中で誰かに襲われ、命を奪われそうになったと綴っていた。さらに、家にいても誰かの視線を感じたり、見られているような気がするという。
ティムが辺りを見てみるといつもは何もない階段横の物置が薄暗くなっていた。
中に進み歩いていると、建物内への明かりが見えてきた。扉を開け中に入ると廃屋のような場所に出た。そこには床に扉があり南京錠で固定されていた。
ティムは南京錠を外して階段を下りていく。通路に机があり、通れないようなのでティムは机をどかそうとした。すると突然、巨大な骸のような巨人が現れ、何かを探しているようだった。
間違いなく自分を探していると確信したティムは扉を開け逃げようとしたが、ロックされていて開かない。
辺りを見渡すと床下に通れそうな場所を見つけた。息を殺し床下を進んでいくと、いきなり会社のオフィスのようなところに出たが、この不可解な現象にもティムはもう驚くことはなかった。
どうやらここは警察署らしい。部屋の机の上に置いてあった新聞には大型トラックとの衝突事故で暴走族の一人が亡くなったとのニュースが記載されていた。バイクの盗難事件が発生し犯人を追跡中に起きた事故で、死亡した犯人の名は‶ピチャイ・マナバイブーン″または“デー”である。
新聞を読み終えたティムは階段を上り3階へ向かうとそこは何かの待合室のようだった。すると先ほどの巨人が現れ、またティムを探し始めた。物陰に隠れ難を逃れたティムは屋上へと上がる。
身を潜めつつ、先を急いでいると「キャーーー!」とジェーンの叫び声が耳に飛び込んできた。ジェーンはいったいどこにいて、今何が起きているのか。ティムは頭を悩ませていた。
警察署の3階へ着くと、ジェーンのような人影が走り去るのが見えた。ティムは必死にジェーンを呼ぶが、返事はない。
ジェーンはどこかへまた消え去ってしまった。

CHAPTER3 闇に深く

窓から覗く巨大な餓鬼

ある部屋でティムは新聞を見ていた。オカルト話のようだがそこに書かれていたのは「餓鬼を良く知る」という内容。恐らくさっきの巨人がその“餓鬼“なのだろう。
新聞には「お化けとカルマの法則」について書かれていた。他人に悪いことをして、例えば盗難や周りの人に迷惑をかけるなどの行為に及ぶと、死後に地獄に落ちて苦しみを味わう。その後、お化けに生まれ変わり自分のカルマ(業)によりまた終わりのない苦しみを味わう。やつらは口が針の穴のように小さく、食べれない、飲めない、といった飢餓に苦しみ続ける。
だから、誰に対しても罪を犯してはならない。善因善果、悪因悪果というカルマの法則がある事が書かれていた。
先ほど見た巨人は、何かのカルマにより餓鬼になった悪人の成れの果てなのだろう。
するとその時、またジェーンの叫び声が。ティムが声のした方へ行くと、ジェーンが巨大な餓鬼に襲われていた。ティムはジェーンの元へ行こうとするが餓鬼の巨大な手に阻まれ近寄れない。
ティムは先ほど読んだ新聞に「餓鬼をおとなしくするために、お供え物が必要だ」と書かれていたのを思い出した。
藁にもすがる思いでティムはお供え物になりそうなものを探した。すると、部屋のろうそくで照らされた場所にマッチや線香を発見する。
ティムはお供え物を持ち、餓鬼に見つからないよう餓鬼の目の前まで行き机にお供え物を置いた。すると荒ぶる餓鬼はおとなしくなり、どこかへ立ち去って行き、ジェーンもまた走り去ってしまった。
ジェーンが逃げた先の扉を開け追いかける。暗い通路を進み通気口を開けるとティムはまた自宅に戻ってきた。しかも以前より荒らされている。
そしてティムが再びジェーンの部屋に入った時、突然目の前が真っ白になった。今のはいったい何だったのか。気を取り直し自宅内を探索していると2階の寝室のバスルームが血まみれになっていた。
ティムが部屋入ると今度はどこかの大学の中にいた。通路を通ると、ジェーンの姿があった。急いで駆け寄ろうとした時、「カチカチ…」と音がして、あの女の幽霊がまた襲ってきた。ティムは慌ててロッカーに隠れる。
しばらくして気配が無くなったのを確認しロッカーの扉を開けたティムだったが、なぜかさっきとは違う鍵のかかった扉の前にワープしていた。
校舎内に戻るとジェーンが扉の向こう側にいるのが見えたが、扉には電子ロックがかかっていた。カードキーを見つけなければならない。辺りを探索していると配電盤室があり、落ちているブレーカーを戻すとエレベーターが動き出した。ここでもジェーンの日記が見つかった。日記によるとジェーンは御払いに行っていたようだが断られ、その代わりに聖なる短剣をもらったようだ。
そして、不可解な現象をティムが信じてくれないので、ジェーンは自分をいつでも守れるように寝室の棚の上にナイフを木箱に入れ隠した、と書いてあった。
その後、部屋を出ると女の幽霊の声が聞こえた。急いでエレベーターに乗り込み、2階へ上がる。パソコン部屋でカードキーを見つけたティムは3階へと向かったが、ロッカー室に入った途端最初にティムが来た大学の寮にワープしてしまった。
自宅に戻った時に入った通気口があるのでティムはまた通気口に入った。しかし自宅に戻るかと思いきや、ティムがいたのは美術館のような場所だった。

CHAPTER4 絶望の輪

儀式の祭壇

スプレーの落書きがある部屋に“釘だらけの人形“が置いてあった。ティムが部屋を出ると「バタン!」と扉が閉まった。他の教室は机や椅子が散乱している。
ティムが探索中にみつけた数字でロックされているドアを開けるとまた「ギャー!」という声と共に幽霊が襲ってきた。辺りを見渡しながら走っているとロッカー室を見つけたティムは素早くロッカーに身を隠した。
するとまたワープしてしまい戻ってきたのはさっきまでいた大学。先ほど行かなかった4階へと向かうティムは教室の中に穴が開いているのが目に入る。デスクをずらし穴を通ると幽霊の声が聞こえた。机を盾にし、エレベーターまでたどり着くことが出来たティム。2階へ降りたティムの前にジェーンが現れたが奥の扉に逃げ込んでしまい、その扉が謎の力により封印されてしまった。
封印を解くため、辺りの部屋を手当たり次第に物色するティムは11203の部屋が開いていることに気付く。椅子だらけの部屋に“秘密メモ“と“11201号室の鍵“そして“聖水“を見つけた。
11201号室に入るとそこには骸骨で作られた祭壇の様なものがあり、ろうそくの火が揺らめいている。そしてこの部屋からいろんな場所へワープできることを知ったティムはワープ先で幽霊や小さな餓鬼から見つからない様ろうそくを全て消して回った。
するとジェーンが逃げ込んだ部屋の封印は解かれ、扉が開くようになった。

CHAPTER5 呪われた愛の血

奇声を上げ襲い掛かるベル(幽霊)

中に入ると、そこは広々としたロッカーだらけの部屋だった。ティムは落ちていた鉄を切るのこぎりと聖水のボトルを手にする。先の扉にはまっているパイプを切ろうとのこぎりを使うティム。
しばらく切っていたが、もう少しと言うところで幽霊に見つかり襲われてしまうティム。すかさず持っていた聖水をまくと幽霊は苦しそうな声を上げ怯んだ。すると部屋の様子が変わり、辺り一面血の海へと化した。
幾度も襲ってくる幽霊をかわし、なんとかパイプを切る事に成功したティムは扉をあけ一目散に逃げだした。だが、なおもしつこく追いかけてくる幽霊。大学へ戻る道をひたすらに走り続けるティムの視界に通路の窓の外で首を吊る男の姿が目に入った。すると幽霊はティムを追うのをやめ、遺体のそばへ歩み寄るとその場で突然泣き崩れた。その間にティムがカードキーで扉を開けると真っ暗な通路に出た。
ティムはどこに続くかもわからない道をただ延々と歩き続けた。しばらくするとティムは自宅に戻って来る事が出来た。
それからジェーンの行方や事件の真相を探るため、ジェーンの日記に記されていた"聖なる短剣"の入った木箱が置いてあるという寝室へ向かう。
脚立に上がり、ベッド横の収納棚の上を見ると確かにそこには木箱が置いてあった。

Toshi
Toshi
@Toshi

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