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kakuntezu3のレビュー・評価・感想

ススムちゃん大ショック
7

非現実的とは断言できない未来の図

漫画紹介動画で知った永井豪の短編漫画で、ヴィレッジヴァンガードで偶然この漫画が収録されているホラー漫画短編集を発見し、速攻購入した。主人公のススムちゃんがいつものように通学途中に公園へ行くと、二人の母親が自分の子供をあっという間に惨殺して、何事もなかったかのように世間話をしながら去っていく現場を目撃してしまう。交番では警官が子供に発砲し、学校では先生が笑いながら生徒を手にかけていた。生き残ったススムちゃんと友人二人は下水道に隠れて、何がどうなっているのか考えた。大人と子供を繋いでいた一本の線が切れたから。大切にする理由がなくなったから、害虫を殺しても心が痛まないのと同列になってしまったからだと結論を出した。
それでもススムちゃんは、大好きなママだけは違う、自分への愛情は消えていないと信じて家へと帰っていった。しかし、ススムちゃんのママへの愛は、あっさりきっぱりと裏切られるのであった。
この線の詳細は作中では明確でなかったが、子孫を残す本能、または親から子への無償の愛情なのかもしれない。しかし現実でも親が子をだけでなく、家族同士での殺人がどこかで起きている。実際に線が切れた人は実在するのだ。なのでこの漫画は、こんな殺戮なんて起こりっこないと断言できない現実味を持った恐怖を心に残す一作である。
また、この漫画の構成は登場人物一人の顔のアップのみ、頭から腰までだけなどのシンプルな構図の大きなコマが多く、状況や人物の心境の説明やセリフが簡潔にまとまっていたので、作中でススムちゃんたち子供が感じていた、日常がいきなり壊れた恐怖と困惑と絶望がまっすぐに伝わってきた。

ONE PIECE / ワンピース
9

「助けて…」に全てが詰まっています

「ONE PIECE エピソードオブナミ 〜航海士の涙と仲間の絆」は、航海士であるナミの生い立ちと彼女が育った「ココヤシ村」を守ろうとするお話です。ルフィたちと本当の仲間になるまでの経緯も描かれています。
涙なしでは観られない感動ストーリーです。
「ココヤシ村」は魚人アーロンの支配下にあり、村人たちは自由のない生活を余儀なくされていました。全ては故郷である「ココヤシ村」を救うため、ナミはわずか10歳だったのにも関わらず、自分を押し殺しながらアーロンのもとで8年間も海図を描き続け、海賊専門の泥棒としてお金を盗むという壮絶な生活を送っていました。どんなに周りに蔑まれても、「生き抜けば必ず楽しいことがたくさん起こる」と信じて、決して諦めないナミの姿には脱帽します。ナミの抱えてきた思いや責任感は計り知れません。
しかし、魚人アーロンはナミの思惑に気が付いており、村を売ってくれるという約束の1億ベリーまであと700万ベリーというところで魚人アーロンがナミを裏切り、なんと海軍を使ってお金を回収させてしまうのです。それまでのナミの頑張りが全て無駄となり、堪えてきた怒りや憎しみが溢れ、村人たちも遂に我慢の限界が訪れてしまいます。
最後のナミの「助けて…」という心の声にルフィが応えるかたちで、魚人アーロン一味とのバトルシーンに突入しますが、圧倒的に強い魚人アーロンとルフィたちとのパワフルなアクションシーンは見ものです。家族愛や友情・仲間の絆も感じられる、心に響くストーリーとなっています。

トランスフォーマー / Transformers
10

とにかくオートボットがかっこいい!

映画「トランスフォーマー」と言えば、なんと言ってもかっこいい車や飛行機、戦闘機がトランスフォームして戦うシーンが1番輝いていると思います。トランスフォーマーは「オールスパーク」という金属などに生命を吹き込むものを巡って、惑星サイパトロンでオプティマスプライム率いる「オートボット」の軍と反乱軍「ディセプティコン」による戦いに、地球の人々が巻き込まれていく様子が描かれている作品です。第一作品目の「トランスフォーマー」では、主人公「サム」が自分の父親に車を買ってもらうことになります。そこで買った黄色にストライプの入った中古のカマロが、地球で身を潜めていたオートボットの一員「バンブルビー」でした。バンブルビーは見た目の愛らしさからトランスフォーマー作品の中でも人気を誇っており、主人公サムと出会う前の作品、「バンブルビー」もファンの中では多くの話題を呼びました。どの作品にも絶対にある見所は、オートボットだからできる車のコピー能力。
実際に「バンブルビー」では映画の冒頭からそのコピー能力が使われており、映画の最後ではそのコピーのやり方が描かれています。ちなみにその時に変わるのがボロボロのビートルから新車のカマロなんです。そのカマロこそが第1作品目で主人公サムが出会ったカマロなんです。そこにファンはもう鳥肌が経ちました。壮絶な戦闘シーンも見所ですが、オートボット達のちょっと面白い行動なんかもこの映画の魅力です。サムの家でオートボット達が必死に隠れるシーンとか、バンブルビーが人に潤滑油をかけたりとか…。笑面白い作品なのでぜひ見てみてくださいね!