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irori19048のレビュー・評価・感想

井上陽水
10

美声の男性歌手

日本で美声の男性歌手というと、やはり何といっても『井上陽水』だと思います。その魅力的な高音は、長きにわたって多くの人々を魅了してきました。さらに初期の頃の美しいメロディのラブソングから、徐々に謎めいた独特な歌詞と個性的な旋律の曲へと変化していったその有り様がとても興味深く魅力的です。活動初期に発表された「傘がない」は優れたラブソングですが、1998年にリリースしたアルバム「九段」に収められている怪曲「ビルの最上階」はこれでもかというくらいに溢れてくるブラックジョークに思わず笑ってしまいます。この曲はコンサートでもよく披露されています。やはり陽水でなければ創り得ない個性的な曲だから人気があるようですね!このような幅の広さが陽水の魅力だと思います。そしてそれを支えているのが唯一無二の美しい声というわけです。さらに他のアーティストにも様々な楽曲を提供してヒットさせてきました。特に話題になり大ヒットした「アジアの純真」は女性デュオ、『PUFFEY』のデビュー曲として知られていますが、斬新な詞が光っていますね!この曲の詞は特に90年代半ばに急速に存在感を伸ばしてきた北京や上海などの名前を取り入れて、時代の流行を巧みに捉えていたと言えるでしょう。今後とも要注目です!

違国日記
10

自分はなんのために生きているんだろうと思い続けているみんなに読んでほしいマンガ

母親をなくしてしまった少女、朝を葬式の親戚の嫌な雰囲気から救うかのように引き取った作家、35歳独身の槙生。彼女は朝の母親の妹でした。彼女は人と生きる事が苦手でコミュニケーションを極力取らないような生活をしていました。
しかし、落ち着いているとはいえ、感情をむき出しにぶつかってくる女子高生にとまどい、また温かくはないが相手を非難しない言葉でいなしていきます。この空気感がなんとも言えません。
私はあなたの寂しさを埋めることはできない。これはどんなに親しくても、遠いと感じている人でも、同じ事のように感じました。他人に自分の乾いた心の砂漠を潤すことはできない。オアシスの水につかっても融けあわないことと同じだと朝は気づきます。彼女の母親を失った寂しさを埋めることは出来ないときっぱり言う冷たさと誠実さ。それが槙生なりの彼女(エッセイ?の中では犬と表現している、自分とは違う理解できない人懐っこいものとしての比喩と取っています)への向き合い方なのです。
彼女は自分のテリトリーには朝を入れないながらも、自分なりに朝を養い、言葉を返していきます。それは、槙生が嫌悪してきた朝の母、もとい自分の姉とは違う、私はあなたを正当に扱うし、何も押し付けないというスタンスで。彼女は朝の言葉の節々に姉から言われた嫌な言葉たちをちらつかせながらも、私はそうならない、この子をそう扱わないと懸命に向き合い言葉を紡ぐその一つ一つが今まで息苦しく生きてきた私達が言ってほしかったような、息がしやすくなるような言葉ばかりなのです。
どの話も読んだあと何か水の底のような落ち着いた気持ちになれる作品で、今まで読んできた中で1番おすすめと言っていいほどの良作です。

DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
10

アニメ、ダイの大冒険について

今から30年以上前平成の初め頃に初めてジャンプで読んでハマった作品が、令和になって再度アニメ化すると知って楽しみで仕方ありませんでした。主人公は勇者ダイですが、自分は魔法使いのポップの成長の物語だと思っています。作品を通りして一番成長したキャラだと思います。最初は口だけの軟弱男で、クロコダイン戦では戦いから逃げたす根性のなさでがっかりさせられるかもしれませんが、物語が進むうちに心も使える魔法もどんどん強くなっていきます。ベタンやメドローアを覚えたところなどはとてもカッコいいです。バランに記憶を消されたダイのために、仲間に嘘をつき、一人で戦いに挑むシーンなどは何度読み返しても涙が出そうになります。最終的には大魔王バーンとの戦いもダイとポップの二人になり、大魔王のカイザーフェニックスを手で裂くところなどは30年前に単行本で読んだ光景が忘れられません。子どものころからすっと好きだった「ダイの大冒険」。アニメ化され作画もよく、戦闘シーンなどキャラがヌルヌルと動くのでとても迫力があります。まだ見たことのない人は是非見てください。間違いなく面白いです。最初から見ると結構な長さになるので夏休みなどの長期休暇に見ることをお勧めします。

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
10

おすすめの異世界転生漫画(アニメ)

多数ある異世界転生漫画のなかでも、スライムに転生する漫画です。基本的に異世界転生漫画は、人として別の世界に転生し、そこで魔物などを倒していったり、最終的に魔王を倒すことを目標とする漫画が多くあります。しかし、この転生したらスライムだった件では、魔物側に主人公がいて、魔物の国を作り魔物と人間が共に暮らしていけるように、力を尽くしていくという漫画です。この漫画の見どころは大きく三つあります。一つ目は、他の漫画にはあまりない国を作っていくという点です。前世の知識を利用して異世界にどんどん新しい文明を作り、町を発展させていく様子は見ていてわくわくしてきます。二つ目は派手な戦闘シーンです。町を作ったりといった、日常的な場面もありますが戦闘をすることもあります。この漫画では特に、漫画においてもアニメにおいても、作画がすばらしく、臨場感があり戦闘シーンの作画にこだわりを持っている人にもお勧めできるものになっています。3つ目は主人公がスライムだという点です。多くのゲームや漫画でも最弱の扱いでもあるスライムがこの漫画では最初は弱いものの、だんだんと力をつけていって、ついには魔王になるまで強くなっていきます。以上のように「転生したらスライムだった件」は多くの魅力がある漫画です。漫画は読んでいるけど異世界転生漫画は読んでいない方、異世界転生漫画に飽きてしまった方にはぜひ読んでいただきたいです。