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cs47morollo0のレビュー・評価・感想

戦闘メカ ザブングル
9

三日の掟と掟破り

茶色とベージュの地味な戦闘服に丸い頭、所謂美形とは言い難い顔。それまでのロボットアニメの主人公像とは真反対なビジュアル、それが「戦闘メカ ザブングル(以下、ザブングル)」の主人公ジロン・アモスです。
ガンダムならば脇役ポジションに置かれそうなデザインの彼が置かれるザブングルの世界観とは、それまでの作品とは比べようもない程の過酷さがある為です。ジロンたちの住む惑星ゾラは過去の戦争によって海の大部分が干上がり、陸地もほとんどが熱風吹きすさぶ荒涼とした乾燥地帯。シビリアンと呼ばれる人々はブルーストーンという鉱石を採掘し物流を形成しています。生活に欠かせない道具や移動手段として重機から進化したようなウォーカーマシン(WM)が広く普及し、長距離の移動等には陸上を浮かび走る船ランドシップを用いています。
この世界には所謂国家という形は存在せず、一部の支配階級が「イノセント」を名乗り経済や治安など大元では取り仕切っています。シビリアンが一番重視する決まり事、それが「三日の掟」。これは如何なる悪事も三日逃げ切れば無罪となるという掟。しかしならず者に両親を殺されたジロンはこの掟を破り、三日過ぎても敵の男ティンプを追い続けます。
その道中であった少年ギャング団の女リーダー、ラグと共に新型WMザブングルをシビリアンのブローカー、エルチから盗む流れになりますが失敗。しかしその度胸を気に入ったエルチはジロンやラグたちを自分らのキャラバンに加えます。さて、ジロンは古い掟にとらわれず宿敵ティンプを倒せるのか。イノセントの狙いとは?シビリアンと惑星ゾラに秘められた秘密とは…。

砲艦サンパブロ
8

動乱下の中国の揚子江を運行する米海軍砲艦で繰り広げられる濃厚な人間ドラマ『砲艦サンパブロ』

『砲艦サンパブロ』は1966年に公開された米国製の歴史劇映画で、ロバート・ワイズ監督が演出。この作品は、1920年代の中国の揚子江を巡察する架空の砲艦上で繰り広げられる米国海軍の機関士のドラマを扱っています。出演はスティーブ・マックイーン、リチャード・アッテンボロー、リチャード・クレンナ、キャンディス・バーゲン、サイモン・オークランド、ラリー・ゲイツなど。ロバート・アンダーソンは1962年に発表された同名の小説を原作にして脚本を書きました。『砲艦サンパブロ』は一般公開と同時に批評家から好意的に受け止められ、また商業的な成功も収めました。1966年の映画興行収入では第4位、アカデミー賞8部門、ゴールデングローブ賞8部門にノミネートされ、アッテンボローはゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞を受賞しました。
1926年、米国海軍一等兵曹ジェイク・ホールマンは揚子江を巡察する米国砲艦サンパブロに転属してきました。この砲艦には「サンドペブル」と渾名が付けられ、乗組の水兵たちは「サンドペブルス」と呼ばれています。乗組員は仕事をこなすためにクーリーを雇っていました。主任機関士のホルマンは船のエンジンの操作と保守に直接の責任を負っていたのですが、機関室のクーリーのチエンのことを快く思っていません。ホルマンは他の船員のほとんどから恨みを買っていましたが、ベテランの水兵フレンチーとは仲の良い友達でした。

月刊少女野崎くん / Monthly Girls' Nozaki-kun
10

コワモテ男子高校生の正体は…?

主人公は高校生とは思えない老け顔でコワモテの男子高校生「野崎梅太郎」と、彼に恋する「佐倉千代」。2人を中心に周りの人間との軽快なやり取りを4コマ漫画風に描いたコメディ漫画である。
佐倉は野崎のもう1つの顔を知らずに意を決して告白するが、野崎の天然さから、話がかみ合わずファンと勘違いされてしまう。そう、野崎のもう1つの顔とは少女漫画誌に連載ページを持つプロ漫画家であった。佐倉は野崎のアシスタントとして迎え入れられ、形は違えど野崎と近付くチャンスとなった。
そこから交友関係が広まり、様々な個性の強いキャラクターとのドタバタ劇が見ていて面白い。
キザなセリフを言って女子を沸かせては実は極度の恥ずかしがりやなツンデレ男子や、全く悪気もなく相手をイラっとさせる天才のガサツ女子や、そのガサツ女子に良いように使われているのに全く気づかない従順すぎる小犬系後輩男子など、高校だけでもたくさんの個性派揃いだが、高校だけにとどまらず、野崎の担当編集者や同じ漫画家など、学校外でもキャラの際立っている登場人物が多く、どの場面でも飽きない。
また、主人公が漫画家ということもあり、漫画キャラが登場することもある。そのキャラクターも個性が回を追うごとに確立していき、作画内でいじられることも多く、少女漫画家のはずなのに完全にギャグ漫画家のようになってきている。
とにかく登場キャラクターがどれもユニークで、また4コマ漫画でありながらストーリーが繋がっていて読みやすいため、1冊読むのがあっという間である。
是非手に取っていただきたい。