目次

  1. あらすじ
  2. 主要登場人物
  3. 進藤ヒカル
  4. 藤原佐為
  5. 塔矢アキラ
  6. 塔矢行洋
  7. 見どころ
  8. ヒカルの成長
  9. 追って追われて・・・・・・ヒカルとアキラの奇妙なライバル関係

あらすじ

Hikago toritsuki

主人公「進藤ヒカル」はテストの結果が悪くお小遣いをカットされ、祖父の蔵で金目のものを物色していた際、血のついた古い碁盤を見つけ、その碁盤に宿っていた平安時代の碁打ちの幽霊「佐為」に取り憑かれてしまう。それまで囲碁とは無縁の生活を送っていたヒカルだが、囲碁幽霊「佐為」に取り憑かれたことで次第に囲碁の世界に足を踏み入れることになる。はじめは佐為にせがまれるまま付き合わされる形だったヒカルだが、碁会所で出会った同い年の少年「塔矢アキラ」の囲碁に対する真剣さや、その父でトップ棋士である「塔矢行洋」の迫力ある打ち方に惹かれ、次第にヒカル自身も囲碁の道を志すようになっていく。

主要登場人物

進藤ヒカル

Hikaru

本作品の主人公。
元気が良く、頭を使うことが嫌いという囲碁とは無縁の小学6年生だったが、囲碁幽霊「佐為」と出会い囲碁の世界に足を踏み入れる。
はじめは佐為に付き合わされ、ただ佐為の言ったとおりの場所に石を置いていただけのヒカルだったが、碁会所で出会った同い年の少年「塔矢アキラ」の囲碁への真剣さや、その父でありトップ棋士の「塔矢行洋」の打ち方に魅せられたことで、次第に「自分自身で碁を打ってみたい」という気持ちが芽生え始める。囲碁の道を歩み始めたヒカルは、自身の素質や天才棋士「佐為」の指導によって著しく棋力を伸ばしていき、プロにまで上り詰める。しかし、プロになった直後に佐為が消え、自分ばかり打って佐為に自由に碁を打たせてあげられなかったという後悔から一時期碁から離れることになる。その後家に訪ねてきた「伊角」との対局で立ち直ることに成功。その後更なる成長を見せ、塔矢アキラとの直接対決では負けはしたものの塔矢アキラに「生涯のライバル」と認めさせた。

藤原佐為

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平安時代の天才棋士。
かつては内裏で天皇の指南役をしていたが、同じく指南役の菅原顕忠の謀略に嵌められ都を追われてしまい、失意の内に入水自殺をしてしまう。その後、幽霊として碁盤に宿り、江戸時代には佐為の声を聞くことができる少年「虎次郎(本因坊秀策の幼名)」に憑きその腕を振るうが、虎次郎が流行病で死ぬと、悲しみの内に再び碁盤に宿り長い年月を過ごすことに。そして、140年もの歳月を経てヒカルに出会うことになる。
普段は平安貴族らしいたおやかな性格だが、喜怒哀楽を隠さない子供っぽい一面がある。囲碁の道を歩むヒカルを保護者のように見守っていたが、棋力が伸びるにつれてヒカルが佐為に打たせてくれる機会が少なくなったことで両者の衝突が多くなっていった。さらに、念願である塔矢行洋との対決の際にヒカルが発した一言で、自分は「ヒカルのため」に魂を永らえていたこと知ってしまう。ヒカルの将来への嫉妬や離れがたい気持ちを感じながら佐為はヒカルと残された日々を過ごす。そして5月の朝、ヒカルとの対局中に静かに消えた。その後、塔矢との対局を終えたヒカルの夢の中に現れ、自身が持っていた扇子をヒカルに手渡した。

塔矢アキラ

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ヒカルと同い年の天才棋士。
父は名人の「塔矢行洋」で、その父に直々に指導を受けていた生粋のサラブレッドである。
実力は周りの同年代とは一線を画し、行洋に他の子の芽を摘む可能性があると危惧されアマチュアの大会への参加を禁じられたほど。
そのため同年代に彼のライバルになれる相手はおらず、その事にアキラは漠然とした不満をもっていた。
そんな時、碁会所で出会った進藤ヒカル(佐為)に惨敗を喫してしまう。同年代のヒカル(佐為)に負けたことで、ヒカルを固執するようになるが、周囲の反対を押し切って参加した囲碁部の三将戦で佐為ではないヒカル自身の棋力の低さに失望し、それ以降ヒカルを避けるようになる。
しかし、その後怒濤の勢いで棋力を伸ばし、自分を追ってくるヒカルを再評価し、ヒカルとの直接対決では佐為では無くヒカル自身をアキラの「生涯のライバル」と認める。

塔矢行洋

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塔矢アキラの父であり、数々のタイトルを保持する囲碁界の重鎮。
「神の一手に一番近い人物」と言われており、佐為からライバル意識を向けられていた。
アキラに勝ったヒカルに興味を持ち、ずっと断り続けていた新初段シリーズへ参加し、ヒカルを対局相手として指名した。
新初段シリーズは佐為が行洋と打ちたいが為に15目差のハンデを背負った状態で介入したことで、一見ボロボロの碁となってしまったが、佐為が負ったハンデを見破り、ヒカルに次は互い先で打つことを約束した。
その後、心筋梗塞で入院し、手慰みでネット碁を始める。そしてその事を知ったヒカルにsai(佐為)との対局を打診され、それを受けた。はじめは気休め感覚でsai(佐為)との対局を受けた行洋だったが、行洋が負けるかもしれないとヒカルが思っていることを悟り、「負けたら自分は引退し、勝ったらsaiの正体を明かす」という条件を提示し、本気で対局に望むことに。佐為との対局では一進一退の攻防を繰り広げたが、自身の負けを確信し投了し、宣言通りに引退する。現在は後進の育成と才能在る新人の発掘の為に各国を飛び回り、最善の一手の追求を目標とし精力的に活動している。

見どころ

ヒカルの成長

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この作品では主人公ヒカルの成長の過程が丁寧に描かれている。
例えば、プロ試験での伊角との対局。ハガシの反則をした伊角に対して確実な一勝が欲しいヒカルは反撃する手立てを持っていたにも関わらず、反則を指摘し勝ちを得ようとする。結局その対局はヒカルが指摘する前に伊角が投了したが、お互いに遺恨を残す結果となった。その後ヒカルは猛省し、こんなことは二度としないと誓い、前を向く。この経験はヒカルを大きく成長させた。
様々な経験を通してヒカルは成長していく。囲碁とは無縁のやんちゃな少年だったヒカルが、囲碁の道を歩むことで様々な葛藤をしながら人間的にも成長していく姿に共感する人も多い。

追って追われて・・・・・・ヒカルとアキラの奇妙なライバル関係

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この作品では初心者ヒカルに佐為という天才棋士が憑いたことでヒカルとアキラに奇妙な関係が生まれている。
佐為の憑いたヒカルを追うアキラとそんなアキラを追うヒカル。お互いをまっすぐ追っているようでズレている関係性が興味深い。
そしてその認識のズレが故にヒカル自身の見せた棋力に一度は失望したアキラがヒカル自身を意識し、再評価する過程は必見。
お互いすれ違いながらも確実なライバル関係を築いていく様はこの作品の見どころの一つだ。