ゴジラ2000 ミレニアムの魅力を語り尽くす!現実問題を取り入れた意欲作!【ネタバレ注意】

『ゴジラ2000ミレニアム』は、娯楽作品であると同時に真剣に考えないといけない様々な現実の問題にも切り込んだ意欲作である。ここでは、そんな『ゴジラ2000ミレニアム』の魅力をネタバレ全開で語り尽くしていく。

24.結果的にゴジラから自衛隊と原発を救った岩塊

起き上がったゴジラは岩塊との派手な撃ち合いを演じ相討ちになった。ゴジラは太平洋に叩き込まれ、岩塊は本体の一部を露出した状態で北浦に突き刺さる。ちなみに本作ではゴジラの放射熱線がチェレンコフ光の青色でないことを宮坂役で出演した佐野史郎さんは残念がっている。

25.全く現状認識が出来ていない高田第1師団長

高田はもう少しで自衛隊がゴジラを倒せていたのに岩塊に邪魔されて取り逃がしたかのような口ぶりだが、既にゴジラは背びれを光らせ放射熱線を吐く寸前だったことを踏まえると、あそこで岩塊が来なければゴジラが放射熱線で自衛隊を壊滅させ東海村原発を破壊していたのは明白である。同じ頃篠田はゴジラの足跡から表皮の欠片を採取していた

26.太古の来訪者

宮坂は岩塊が太陽と連動して動いたことを踏まえ、岩塊内部の物体は約六千万年前に宇宙から飛来したもので光を動力源とし、深海で機能停止していたところ深海探査艇の光で覚醒したと推測する。佐野史郎さん曰く宮坂のネクタイを直す仕草は初代ゴジラの山根博士をオマージュしたとのことだ。

27.篠田に無理難題を押し付ける片桐

ゴジラの件でCCIの設備を借りたい篠田に片桐はゴジラに関する全情報の開示というGPNの存続を危うくする無理難題を押し付ける。GPNの機密情報を第三者、それも独裁的権限を持つ権力者への全開示という会員費を払っている人達への背信行為を片桐は権力勾配、すなわち力関係の差を利用して篠田に強要しているのだ。他に方法が無い篠田は渋々応じる。篠田を馬鹿にしていた片桐が篠田の情報を頼るとは身勝手な話だがゴジラの行方を掴めず焦っているともいえよう。一方一ノ瀬のPCには何者かが侵入していた。

28.ゴジラの情報を集めていた侵入者

侵入されたのはゴジラのファイルだ。ゴジラの身長が約50mで光やエネルギーに反応する性質があり、体内に蓄積された放射能の影響で写真の殆どが感光した等この作品の本編に登場するゴジラの主要設定が書かれている。篠田と一ノ瀬は「まさか」と言わんばかりの表情で目の前の物体を見た。

29.ゴジラの生命の謎を追う者達

五時間も経たずに傷や破損を完治させるゴジラ細胞の並外れた治癒力について調べるため宮坂の協力を得てCCIの設備を駆使する篠田は、細胞の復元と個体形成の機能を持つ特殊な形成体を発見しオルガナイザーG1と命名。劇中序盤で深海の熱水噴出孔が織り成す自然美に魅了されていた宮坂がゴジラの大いなる生命力にすっかり魅了されたのは言うまでもない。宮坂も篠田同様に山根博士的な人物なのだ。

ところでオルガナイザーG1を医学の進歩に貢献する大発見になりえると考えている篠田であるが、後にオルガナイザーG1の医学利用などまず不可能だととんでもない形で思い知らされる事態が訪れることなどこの時点では知る由もない。

30.宮坂の二面性

大学の研究所時代を思い出す宮坂は親しみあふれる表情で研究所を辞めた理由を聞くと、篠田は「科学の暴走、人間のうぬぼれが恐ろしくなった」と本作の主題に言及する形で返答する。しかし直後の場面でGPNの情報入りMOを篠田から没収する時の宮坂は無機質で冷徹な権力者の顔をしていた。

31.巨大UFOの力を甘く見過ぎた片桐と自衛隊

一方岩塊は日光が当たった途端に振動し外側に張り付く岩を完全に払い落とす。岩塊の正体は巨大なUFOだったのだ。夜の間に自衛隊がワイヤーと二重の磁場で拘束しておいたUFOは飛び立つことは出来ないとたかをくくっていた片桐だが、UFOは自衛隊の拘束を簡単に破り飛び立つ。GPNを守るため宮坂に偽のMOを渡した篠田親子は逃げようとするが、最早宮坂にはそれを責める暇も無かった。

32.巨大UFOに潜むもの

UFOが六千万年眠り続ける前にも長い時間宇宙を漂流していたのは確実なことからUFO内部の生物は肉体を放棄したと篠田と宮坂は考える。UFOは自らの力を誇示するかのように周囲を飛ぶCCIのヘリを全滅させ、新宿のシティタワー屋上に降り立つ。そこは一ノ瀬の職場があるビルだった。

33.決断する片桐、佇むUFO、潜行するゴジラ

犠牲者が出たので片桐はCCIの局長として巨大UFO壊滅に取り組む。明日の予報が快晴であることから光を動力源とするUFOの活動の本格化は避けられず、今夜中の決着を決意する片桐であった。もっともUFO側の目的等を一切調査せずUFOを壊滅させる発想が実は間違っていることに全く気づいていない片桐は後に人命を無視した暴挙に出るのだが。同じ頃ゴジラは海底を泳ぎどこかに向かう。実はフルCGのゴジラは本作が初である。

34.危機管理情報局(CCI)が招いた重大な危機

UFOは不可視の触手でスーパーコンピューター等に侵入し人類側の情報を集め始めた。もし宮坂が篠田同様に権力とは無縁の人間ならこのUFOを引き揚げることも無かった。ミレニアムの劇中で暴走しているのは科学だけではなく権力だ。強大な権限を有するCCIがUFOを引き揚げるという過ちを犯したため重大な危機を招く結果となった。

ちなみに『インディペンデンス・デイ』(1996年公開、以下ID4)の二番煎じと言われることもあるミレニアムだが、UFOが一方的に地球を攻撃するID4と日本の国家機関がUFOを引き揚げ自ら世界的な危機を招くミレニアムでは物語の構造が根本から違う。

35.爆破作戦と救出劇

UFOが大気を改変し始めた。片桐はUFO爆破のため自衛隊を動かし単一方向性爆弾ブラスト・ボム5基をシティタワー51階に設置させる。レストランでは客も従業員も慌てて逃げたため鉄板の上の肉がそのままだ。一方篠田親子はシティタワーに残りUFOを調べる一ノ瀬の救出に向かう。

ちなみに一般人である篠田親子が日本政府による退去命令が出ているシティタワーに入ることが出来たのは、宮坂が片桐に無断で現場の自衛官に通すよう指示してくれていたからだ。岩塊を引き揚げるという大きな過ちを犯し重大な危機を招いたCCIの一員としてのせめてもの償いなのだろうか。

36.一般人を見殺しにする日本政府

篠田は一ノ瀬の調査を引き継ぎ爆破の延期を片桐に伝えるよう指示して女性二人を脱出させる。しかし片桐は爆破の延期を拒否し現場の自衛官も篠田を見捨てて撤収した。日本政府・自衛隊が一般人を見殺しにするという日本のゴジラ映画で類例の無いこの展開はイラク人質事件で現実となる。自衛隊は「国体護持すれども人民保護せず」という皇軍体質をしっかり保持しているということだ。

37.自衛隊より自分の良心に従う一ノ瀬

最初は篠田親子を毛嫌いしていた一ノ瀬だが、自衛隊の先導を無視して車をUターンさせる時は助手席のイオと笑顔だけで会話出来るほど親密になっていた。すぐに真剣な表情に戻った一ノ瀬は爆破時刻が迫っているのを承知でシティタワーに戻るため車を飛ばす。片桐や自衛隊員とは違い、イオと一ノ瀬は篠田を見殺しになど出来ないのだ。

それにしても危険を承知で自ら篠田を救出に向かうという一ノ瀬のこの行動は主人公そのものである。

38.非道な爆破作戦

篠田を見殺しに出来ないのは宮坂も同じだ。しかし片桐はそんな宮坂の抗議を無視し篠田もろともシティタワーを爆破する。自衛隊が設置したブラスト・ボムの爆風が容赦なく篠田を襲う。イオを襲った自衛隊機の爆風と同様に国家権力の強権や武力は一般人を生命の危機に晒す点で怪獣同然であることを示す場面だ。

こんなことを書くと「あんな場所にいた奴が悪い」と言って自衛隊を庇う人が出てくるが、それは「あんな場所にいた奴が悪い」と言って自分のひき逃げを正当化しようとするひき逃げ犯と同じ発想である。自衛隊を庇うこと自体が大間違いだからひき逃げ犯と同じ発想でしか自衛隊を庇えないのだ。

39.暴走する権力の完敗

かつての自身の発言を忘れたかのように篠田を巻き添えにする爆破作戦を強行した片桐だが、肝心のUFOは無傷で一般人の命を踏み台にする権力の暴走が無駄だったことを証明しただけだ。UFOはハッキングしたコンピューターを通じて地球征服宣言を行なった直後にシティタワーを全壊させる。その破壊力はシティタワー上部だけを破壊したブラスト・ボムなど比べ物にもならない。

自国の権力の暴走が一般人に与える被害を一切描かず最終的に自国の武力でUFOを破壊するID4とは真逆で、自国の権力が暴走し一般人に被害を与えるだけで結局UFOにかすり傷ひとつつけられない有様を描いたのがミレニアムである。

40.為政者に強大な力を与えてはならない

ゴジラやUFOを倒せなくても一般人である篠田親子を巻き添えにして命の危機に晒す力があるCCIや自衛隊がゴジラを倒す力を得れば非常に危険だ。初代ゴジラの芹沢博士が死を選んでまで為政者がオキシジェンデストロイヤーを手に入れることを阻止した理由をミレニアムは本編で示している。

ミレニアム本編における片桐は私利私欲とは無縁であり、真摯で誠実な人物でさえある。そんな為政者として申し分の無い人物でも権力を濫用すれば一般人の命を危機に晒しかねないところまでミレニアムはきちんと描いている。ミレニアム本編は為政者個人の良し悪しの問題ではなく為政者の強権行使自体が危険という現実を浮き彫りにしているのだ。

41.UFOと人類の同一性

そして人類側の情報を収集し分析したUFOが地球征服宣言映像に人類の歴史を象徴する画像や単語をそのまま使っているのは見逃せない。「破壊」「征服」「抹殺」等このUFOの目的は実際に人類(特に文明国、先進国とされる国々の権力者)が繰り返してきたことと同一なのである。このように地球外生命体の侵略とダブらせる形で人類の加害を省みる描写は、地球外生命体から一方的に攻撃される被害者としての人類だけを描くID4や『ガメラ2』(1996年公開)ではまずお目にかかれない。

42.生還者がもたらした重要情報

間一髪で地下に逃れていた篠田は、救助に来たイオや一ノ瀬と再会を果たす。無事を知り篠田を抱擁する宮坂は見捨てたことを謝りもしない片桐や高田ら自衛隊員とは対照的だ。この場面における片桐や高田らの態度はイラクで人質になった人達に見捨てたことを一切謝らない現実の日本政府、自衛隊と何も変わらない。

篠田はUFOが地球を征服しミレニアム(千年王国)を作ろうとしていることや、オルガナイザーG1を狙っていることを突き止めていた。もし肝心のUFOには全く通用せず大失敗だった爆破作戦の巻き添えで篠田が死亡していれば、この重要情報は片桐らに伝わることなく終わっていた。そういう意味でも片桐や自衛隊の罪は重い。

43.破壊神、東京に顕現

突如ゴジラが東京湾に出現。結局CCIや自衛隊の捜索網に引っ掛かることなくゴジラは東京に辿り着いたのだ。篠田も片桐もゴジラの目的がリベンジであることを見抜いていた。ゴジラは新宿駅等を壊しながらUFOを目指して直進する。破壊神対侵略者の第二回戦が始まろうとしていた。権力も武力も一切受け付けない存在同士の戦いにCCIや自衛隊が介入する隙など全く無い。

なおミレニアム本編のBGMは服部隆之氏の音楽だがこの場面だけは伊福部昭氏のゴジラテーマ曲がBGMだ。ここ一番の盛り上げと同時に初代ゴジラ以降長きに渡ってゴジラ映画と深く関わり続けてきた伊福部昭氏の音楽の特別感を強調する演出といえよう。

44.機転を利かせるゴジラ

UFOは地下ケーブルを操りゴジラを縛り上げ、引きずり回してビルにぶつける。起き上がったゴジラは放射熱線を吐く時の高熱を利用して口と背びれを縛るケーブルを焼き切ると同時に操り主であるUFOを攻撃。根室では濃霧を味方につけたゴジラの高い知性がここでも光る。タクシー追いかけるのに夢中でまんまとブルックリン橋のケーブルに引っかかりいくらもがいても自力でケーブルを引きちぎることが出来ない間抜けで非力なエメリッヒ大イグアナとは次元が違うのだ。

45.怒涛の波動攻撃

間一髪のところで放射熱線から逃れたUFOをゴジラの尾が打ち据えるとブラスト・ボムの爆発では微動だにしなかった機体が大きく傾き地面を擦る。体勢を立て直したUFOは波動砲でゴジラを吹き飛ばし、シティタワーを全壊させる時に使った機体下部からの波動攻撃でゴジラをビルの下敷きにしてしまう。

46.ミレニアンの誤算

不可視の触手でゴジラから奪ったオルガナイザーG1で宇宙生命体ミレニアンは肉体を取り戻す。しかし吸収したオルガナイザーG1を制御できないミレニアンはすぐに体に変調をきたして倒れてしまう。科学の暴走、無謀な好奇心で墓穴を掘ったのは日本政府だけではなかったのだ。

皮肉にもミレニアンはオルガナイザーG1がゴジラ以外の生物には制御できないことを体を張って証明する格好になってしまった。篠田が考えていたオルガナイザーG1の医学利用など最初から不可能なのだ。ゴジラは決して人類にとって便利な存在ではない。

47.恐るべき放射熱線の破壊力

突如瓦礫の中からゴジラが起き上がりUFOに放射熱線を撃ち込む。ブラスト・ボム5基の至近距離からの爆発では無傷だったUFOを一瞬で爆砕するゴジラの放射熱線の威力は凄まじい。UFOの破片は火の玉と化し篠田達にも襲いかかる。

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『TRICK』とは、テレビ朝日系列で放送されたミステリードラマ。2000年にシーズン1、2002年にシーズン2、2003年にシーズン3が制作・放送された。シーズン1と2は深夜帯の放送にも関わらず人気は絶大で、テレビドラマの放送が終わった後もスペシャルドラマや劇場版が制作され、実に14年も続いた。マジシャンと物理学者の男女バディが、インチキ霊能力者のトリックを暴き、事件を解決に導くストーリー。ゆるくコミカルな場面とシリアスな展開のギャップが魅力的なドラマである。

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麒麟がくる(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

麒麟がくる(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。

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リコカツ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リコカツ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リコカツ』とは出会って3か月の2人が結婚し、その後離婚活動(リコカツ)を始める笑いあり、涙ありのテレビドラマである。2021年4月にTBSで放送された。主人公は水口咲(みずぐちさき)と緒原紘一(おばら こういち)で、2人は運命的な出会いをして結婚するが、価値観などが合わずに離婚を意識する。現代ならではの離婚の多さや、その理由や家族間の思いなども描写されている。様々な夫婦や家族の絆を描いた心温まるストーリーだ。

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かそけきサンカヨウ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

かそけきサンカヨウ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かそけきサンカヨウ』とは、家族との関係性や淡い恋心を描いた2021年公開の日本映画。人気作家・窪美澄の短編集『水やりはいつも深夜だけど』に収録されている物語を、今泉力哉監督が映画化した。幼い頃に母親が家を出たきり父親と2人で生活してきた国木田陽は、家事を全て任されてきた。陽が高校生になる頃に父親の再婚が決まり、新しい母親と4歳の連れ子との4人での生活が始まる。陽は新しい暮らしに戸惑い、実の母親への想いも強くなる。同じく家族のことなどで悩みを抱えている同級生の清原陸との淡い恋模様も描かれた。

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あなたは何派?芸能人◯◯顔男子徹底分類!

あなたは何派?芸能人◯◯顔男子徹底分類!

塩顔、しょうゆ顔、ソース顔など、顔の特徴を調味料にたとえて表すことがありますよね。一時期は塩顔男子ブームが巻き起こり、あっさりとした端正な顔立ちに人気が集まりましたが、友人同士、何派の顔が好みかで盛り上がったこともあるのではないでしょうか。ここでは芸能人の顔を分類別にまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。

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【阿部寛】インパクト強すぎ!「公式サイト」が個性的な芸能人まとめ【堂本剛】

【阿部寛】インパクト強すぎ!「公式サイト」が個性的な芸能人まとめ【堂本剛】

芸能人の公式サイトは、ファンの方であれば必ず誰もが一度はチェックしに行きますよね。いざサイトを訪れてみたとき、ものすごく強烈な印象を抱いたことはないでしょうか。芸能人とは思えないほどあまりにもシンプルな作りになっていたり、まるで絵画のような豪華な世界観がトップページになっていたりと様々です。この記事では、そんな公式サイトのインパクトが強烈な芸能人についてまとめました。あなたの推しの公式サイトはどんな感じですか?

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【藤原竜也】女性が選ぶカッコイイ芸能人まとめ【阿部寛】

【藤原竜也】女性が選ぶカッコイイ芸能人まとめ【阿部寛】

芸能界で活躍する男性の中には、「カッコイイ!」と思わず叫んでしまうような人もたくさんいますよね。この記事では、そんな彼らの中でも特に女性から見て「カッコイイ」と思う男性芸能人についてまとめました。あなたが好きな人も入っていたら嬉しいです。ジャニーズ事務所の方々については、キリがないので除外しました。悪しからず…。

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世にも奇妙な物語とONE PIECE(ワンピース)がコラボ!?ゴムゴム阿部寛を過去にトリック劇場版で観たと話題に!【TRICK】

世にも奇妙な物語とONE PIECE(ワンピース)がコラボ!?ゴムゴム阿部寛を過去にトリック劇場版で観たと話題に!【TRICK】

2015年に放送された『世にも奇妙な物語』の25周年特別番組が、あの大人気作品『ONE PIECE』とコラボしてたってご存知ですか?エピソードには阿部寛が登場。彼はゴムゴムの実を食べてルフィのようにゴム人間になってしまうのですが、実は過去に『トリック劇場版』でゴムのように腕を伸ばしていたことがあり、視聴者の間で話題になりました。この記事では、ネット民の反応についてまとめています。

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