目次

  1. ますむらひろし作品
  2. 世界観が独特
  3. 怖くても住みたくなる
  4. 魅惑のアタゴオルワールド
  5. 主人公・ヒデヨシ
  6. 時折突きつけられるもの

ますむらひろし作品

近年、小栗旬さんが主演声優を務めた『グスゴーブドリの伝記』など、宮沢賢治作品のコミカライズでも知られます。何でか両作品とも「ニコが服着て二本足で歩いて喋ってる」状態ですが。

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アニメにもなった『銀河鉄道の夜』

そんなますむら先生のオリジナル作品が『アタゴオル』シリーズ。「ヨネザアド・アタゴオル」という「異世界」が舞台の童話的で、ちょっとシビアな感じのファンタジーです。色々とシリーズが出ているようです。

世界観が独特

作中の人物でさえ分からないような物もあれば、作中の人物なら常識といったレベルまで。とかく、読者には驚きの連続といった言葉が似合います。

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何普通に話してんだ感はありますが。

人間と、二足歩行して人語を話す猫が一緒に暮らしているのです。それはもう、違和感なく。自分が読んだバージョンでは、「現実世界」の猫が、人間の寝静まった夜中に「秘密の入り口」を通ってアタゴオルへ行く、という導入でした。ごく普通の猫が、アタゴオルでは二本足になって人間と会話ができるし、煙草も吸えるのです。猫の自由さを表しているようで、憧れます。

怖くても住みたくなる

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幻想的ですが、そこには「怖い」存在もあります。アタゴオルにしかない恐ろしい病気も。でも何か「住んでみたい」し「行ってみたい」んですよね・・・。

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妖術使いです、この人。

その魅力は一体どこから来るんでしょうか。幻想的な者に対する逃避感?それとも、童心に帰りたいという願望?

魅惑のアタゴオルワールド

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絵だけでもうっとりしますね。

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ここは「理髪店」です。

美容院に行けば、バイオリンの音で蟹を操り散髪してくれます。しかも、特性スープを飲んで、見たい夢を見ながら眠っている間に出来上がる仕様です。店主曰く「ハサミ使ってるうちはダメ」だそうで。結構シビアな感覚の持ち主です、店主。それはともかく、店内の様子にほれぼれしますね。

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「めり込んで」何してるんでしょうか、この足の主は・・・。読めば分かります。

主人公・ヒデヨシ

自由奔放という言葉の生きた見本、それがヒデヨシです。底なし級の食欲のせいで親に捨てられたり、借金取りに追われていたりとそれなりに苦労人。でも明るく生きている。ヤケでもなければ、アタゴオルが理想郷のような場所だからでもなく、単なる性格なんでしょうが、見習いたい部分があるところはありますね。酒盗んだりしますが。

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彼に関わるとたいてい苦労させられそうですが、友人、友猫が多いのもまた事実。突き抜けた性格ゆえか、親友テンプラのおかげなのか。