ノー・ガンズ・ライフ(No Guns Life)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ノー・ガンズ・ライフ』(NO GUNS LIFE)とは、カラスマタスクによる漫画。体の一部を機械化した「拡張者」と生身の人間が共存する近未来の地球を舞台に、全身を機械化した過剰拡張者の青年の活躍を描いている。
拡張者絡みの揉め事の処理を生業とする乾十三は、ある時巨大企業ベリューレン社に追われる子供の保護を依頼される。荒吐鉄朗という名のその少年は、ベリューレン社の人体実験の被害者であり、拡張者を操る力を持っていた。鉄朗を巡る陰謀に巻き込まれた十三は、ベリューレン社との対決を余儀なくされていく。

『ノー・ガンズ・ライフ』の用語

拡張者(エクステンド)

機械で欠損した体を補っている人間のこと。俗にいうサイボーグである。
もともとは失われた四肢の機能を回復するためのものだったが、兵器としての有用性から戦争に投入され、多大な戦果を挙げた。

過剰拡張者(オーバーエクステンド)

全身を機械化した拡張者を差す言葉。

ハルモニエ

ベリューレン社が開発した、拡張者を遠隔で操る力を持つ拡張装備。装着している拡張者自身は、発動時にほぼ意識を失った状態となる。

ガンズスレイブユニット/GSU

戦略兵器型エクステンド群。極めて強大な火力と、恐るべき近接戦闘能力を併せ持つ。ある種のリミッターが設けられており、相棒(ハンズ)と呼ばれる存在がいないと全ての力を発揮することができない。

相棒(ハンズ)

ガンズスレイブユニットが真価を発揮するために必要な存在。彼らの頭部にある銃火器の引き金を引くことで最大火力を発揮させたり、あるいはその体内に隠された各機能を解放するのが主な役目である。
多くの相棒はただ兵器としてガンズスレイブユニットを扱っていたが、十三の相棒だけは彼を人間として接し、あくまで兵士として道具として振る舞おうとする彼を諫めていた。

補助脳(ほじょのう)

人体以上の機能と性能を持つ拡張装備を扱うための電子頭脳。限界を超えて使い続ければ焼き切れ、拡張者自身にも深刻なダメージを与えてしまう。
並列にすることで処理速度が上がるが、この状態では「装着した者の精神を敏感に読み取って増幅し、補助脳が本来の脳と肉体を乗っ取る」という異常な事態を発生させることがある。

ベリューレン社

拡張装備の開発と提供によって戦争中に急成長し、世界屈指の巨大企業へと成長した会社。その影響力は社会全体にまで及んでおり、自社の利益のために様々な非合法活動にも手を染めている。

スピッツベルゲン

反拡張者を掲げて活動するテロリスト。もともとはウォシャウスキーがベリューレン社に奪われた拡張技術を取り戻すために立ち上げた組織だった。

『ノー・ガンズ・ライフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

近未来SFにしてサイバーパンクという世界の中で、ハードボイルドに生きる十三の姿を描いた『ノー・ガンズ・ライフ』には、数々の名セリフが登場する。
抗いがたい権力、変えることのできない過去、現実の前に屈する理想を次々と突き付けられながらも立ち上がって己の信じる道を歩み続ける十三たちの姿は、見る者に感動と憧憬を与えてくれる。

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『ノー・ガンズ・ライフ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

声優も困惑した十三の喫煙ネタ

近未来を舞台にしたハードボイルドなSF物である『ノー・ガンズ・ライフ』。その雰囲気を盛り上げる小道具としてたびたび登場するのが、十三が愛用しているタバコである。ただの嗜好品に見えて、「拡張者の神経を安定させる成分」が多量に含まれているという設定で、圧倒的な力を持つ拡張者の悲哀を感じさせる。
しかし頭部が巨大なリボルバー拳銃になっている十三が、「どうやってタバコを吸うのか」については本作のツッコミ所の1つであり、ファンの間でもたびたび話題となる。アニメ化の際、十三を担当した声優の諏訪部順一もこの点には困惑し、「呼吸のタイミングが計りづらかった」ことをインタビューで明かしている。

『ノー・ガンズ・ライフ』の主題歌・挿入歌

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