ノー・ガンズ・ライフ(No Guns Life)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ノー・ガンズ・ライフ』(NO GUNS LIFE)とは、カラスマタスクによる漫画。体の一部を機械化した「拡張者」と生身の人間が共存する近未来の地球を舞台に、全身を機械化した過剰拡張者の青年の活躍を描いている。
拡張者絡みの揉め事の処理を生業とする乾十三は、ある時巨大企業ベリューレン社に追われる子供の保護を依頼される。荒吐鉄朗という名のその少年は、ベリューレン社の人体実験の被害者であり、拡張者を操る力を持っていた。鉄朗を巡る陰謀に巻き込まれた十三は、ベリューレン社との対決を余儀なくされていく。

オリビエ・ファンデベルメ

CV:日笠陽子

EMS(復興庁拡張者対策局)の局長。十三とは旧知の間柄で、2人の言動からするとかつては恋仲に近い関係だったようである。
かつて拡張者に父を殺された過去を持ち、遺品の中にあった「発酵食品入りの缶詰」を形見として常に持ち歩いている。

クローネン・フォン・ヴォルフ

CV:内田夕夜

EMSに所属する青年。針を用いて拡張者の神経を刺激することで無力化する技術を持つ。
十三には当初反感を抱いていたが、次第に「民間の便利屋風情にしては使える」と認識を改めていった。

ベリューレン社

ペッパー

CV:水瀬いのり

ベリューレン社のエージェント。かつては被検体として利用するために確保された孤児の1人だったが、ガンズスレイブユニットの相棒としての素養を認められ、セブンと共に動くようになった。
多くのものを奪われながら生きてきたために執着心が強く、十三にも目をつけて我が物にしようと企んでいる。

セブン

CV:三瓶由布子

ベリューレン社が保有するガンズスレイブユニット。精神が安定しておらず、ペッパーという相棒を得た現在でも言動は幼い。
自身の相棒であるペッパーには家族に向けるものに似た強い愛情を抱き、自分の意志で彼女の決定に従っている。十三に敗れた後、「こんなことは言いたくない」とはしながらも、ベッパーのことを彼に託して散っていった。

スピッツベルゲン

ヴィクター・シュタインベルグ

CV:興津和幸

元戦災孤児で、メアリーの兄。「何かを失った人に新しい何かを与えうる技術」として拡張者とその技術に見せられ、拡張技師となる道を選ぶ。しかし自身の研究が「造作もなく人を殺せる兵器」として活用されている様を拡張者の感覚を通じて目の当たりにしてしまい、その絶望と罪悪感をこの時装備していた補助脳が増幅した結果、「自分が生み出した“拡張者という存在とその技術の全て”を消し去る」というおぞましい執念に取り憑かれてしまう。
作中に登場したヴィクターは、この執念のままに暴走する“本物のヴィクターの自我の一部”であり、ヴィクター本人は別の場所に身を隠している。十三とも知り合いで、暴走する自分の分体がやがてメアリーを傷つけるだろうことを予期して、彼に「妹を守ってほしい」と依頼していた。

アンディ・ウォシャウスキー

CV:糸博

スピッツベルゲンの創始者にして、現在の指導者の1人。拡張技術の基礎を作った人物で、スピッツベルゲンの立ち上げ当初は「ベリューレン社に牛耳られた自身の技術を取り戻す」ことを目的に活動していた。
拡張者への憎悪を抱く者が次々と参加した結果暴走していくスピッツベルゲンを自分なりになんとかしようと考え、鉄朗に「ハルモニエで十三を支配した上でスピッツベルゲンの戦力とする」という計画を持ち掛ける。

その他

メガアームド斎時定(メガアームドさい ときさだ)

CV:堀内賢雄

史上初の過剰拡張者。「戦争の英雄」として高い人気を誇る。
しかし裏では「戦争の終結と、それにより世に放たれる拡張者たちの居場所の確保」のために様々な工作や犯罪に手を染めている。十三やクローネンたちによってその罪を暴かれるも、「自分を捕まえても無意味だ、次の“英雄”が作られるだけだ」と語り、その言葉の通りペッパーとセブンに狙撃されて命を落とした。

BOTAnNABE
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@BOTAnNABE

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