バンオウ-盤王-(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『バンオウ-盤王-』とは、集英社のWebアプリ『少年ジャンプ+』の将棋漫画。2022年12月から連載を開始した。原作は綿引智也、作画は春夏冬画楽で、第31話からは棋士の梶浦宏孝が監修についている。「次にくるマンガ大賞 2023」にて、「U-NEXT賞」を受賞し、Webマンガ部門で10位を獲得した。
吸血鬼の月山元は、550年以上生きている吸血鬼。その長い人生の中で月山は将棋に出会い、300年以上指し続けてきた。和島将棋教室という世話になっている将棋教室の存続を賭け、竜王戦に挑んでいく。

アンナが連れている犬。吸血鬼と人間の判別ができる。

師父(マスター)

アンナの上司にあたる人物。アンナの戦闘力は買っているが、ポンコツぶりに頭を悩ませている。

その他

宮内栄一(みやうち えいいち)

元プロ棋士の1人。アマチュアトップレベルの棋士・宮内兼治の父親。永世名人の称号を持っている(永世とは、タイトルを長く持っていたり、連続でタイトルを持っている場合に与えられる称号)。将棋界のレジェンドと呼ばれており、伊津九段のライバルである。

室田(むろた)

和島将棋教室の常連。月山を除くと教室内ではトップレベルの実力者である。元甲子園球児。

『バンオウ-盤王-』の用語

竜王(りゅうおう)

将棋のプロが参加する大会のことを棋戦(きせん)と呼び、その中でも格式が高い8つをタイトル戦と呼ぶ。将棋界には、8つのタイトルがあり、竜王(りゅうおう)はその1つ。タイトルは全部で8つあり、竜王の他、名人(めいじん)、王位(おうい)、叡王(えいおう)、王座(おうざ)、棋王(きおう)、王将(おうしょう)、棋聖(きせい)がある。竜王は8つのタイトルの中でも最も序列が高いと言われており、優勝賞金は将棋界で最高額の4,400万円。

作中では主人公の月山が和島将棋教室のビルの修繕費4000万円を払うためにこの竜王戦に臨んでいる。

将棋ロイヤル

インターネットで将棋ができるアプリケーション。パソコンだけでなくスマートフォンにも対応している。主人公の月山元は、「GEN」という名前で活躍しており、このゲーム唯一の10段だったが、「SKAY(天草翔)」に敗れて九段に下がった。

『バンオウ-盤王-』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

月山元の純粋な将棋愛

月山元は550年以上の時を生きる吸血鬼である。江戸時代に将棋と出会ってのめり込み、以来300年以上将棋を指し続けてきた。そこには月山の将棋への純粋な愛が存在し、月山はアマチュア・プロ、子供・大人関係なく、将棋を指す人間にリスペクトを抱いている。吸血鬼だとバレることを恐れ、人との関わりをなるべく避けて将棋を指してきた月山にとって、面と向かって人と指すことは幸せだった。作中では月山の将棋への純粋な愛がわかる場面が多々あり、どんな局面でも笑って楽しそうに指す月山の姿が描かれている。

”自称”月山の親友・鈴木聡の重すぎる愛

偶然仕事で訪れた将棋の大会の会場で再会した月山元と鈴木聡。鈴木はメガネをかけて普通にしていればただの爽やかそうなイケメンだが、こと月山のことになるとかなり邪悪な笑顔を浮かべる。初登場の際もかなり悪い笑みで月山との再会を喜んでいたので、読者は最初この鈴木が月山にとってこれからの障害になるに違いないと戦々恐々としていた。しかし蓋を開けてみれば鈴木はただの月山が大好きな悪い顔のお兄さんということで定着する。吸血鬼が目立つべきではないという考えを持っているため、月山が将棋界で活躍するのに苦言を呈したりもしたが、決してそれを否定せず、陰ながら月山への支援を続ける姿が健気だと話題。番外編では大体鈴木が活躍している。鈴木が登場している回のコメントは、鈴木から月山への重たすぎる愛について言及されたものが多くなる。

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