ハイパーハードスペシャルミッション(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハイパーハードスペシャルミッション』とは、集英社のWeb漫画アプリ『少年ジャンプ+』で掲載された読切漫画。同アプリのアクション漫画『マリッジトキシン』の連載前に原作・静脈と作画・依田瑞稀が発表した作品である。本作は『マリッジトキシン』にも登場する気弱な殺し屋・中川桃壱(なかがわ ぴいち)とその恋人・真倫(まりん)を巡る物語。アプリでの掲載は一旦終了していたが、桃壱が『マリッジトキシン』に登場したのを記念して、アプリ内で再掲載された他、『マリッジトキシン』の単行本5巻にも収録されている。

『ハイパーハードスペシャルミッション』の概要

『ハイパーハードスペシャルミッション』とは、集英社のWeb漫画アプリ『少年ジャンプ+』で掲載された読切漫画。同アプリで2022年4月から連載を開始したアクション漫画『マリッジトキシン』の連載前に、原作・静脈と作画・依田瑞稀が発表した作品である。本作は『マリッジトキシン』にも登場する気弱な殺し屋・中川桃壱(なかがわ ぴいち)とその恋人・真倫(まりん)を巡る物語。アプリでの掲載は一旦終了していたが、桃壱が『マリッジトキシン』に登場したのを記念して、アプリ内で再掲載された他、『マリッジトキシン』の単行本5巻にも収録されている。

主人公の桃壱は気弱だけど、凄腕の殺し屋。桃壱は恋人の真倫と共に幸せな日々を送っていた。そしてある日、真倫から母親に会ってほしいとお願いされる。桃壱は緊張しつつ、それを了承し、真倫の母親に会いにいった。しかし真倫の母親は超毒親で、真倫に恋人ができる度に殺し屋などを差し向けて死に追いやってきた。曰く、「簡単に死ぬようであれば娘にふさわしくない」とのこと。桃壱は真倫との交際を許してもらうために、母親が差し向けてきた殺し屋相手に奮闘するのだった。

『ハイパーハードスペシャルミッション』のあらすじ・ストーリー

中川桃壱と真倫

主人公の中川桃壱(なかがわ ぴいち)は、確かな腕を持つ殺し屋。しかしとても気弱な性格で現場でも「ムリムリ」といつも弱音を吐いていた。そんな桃壱を支えているのが、恋人の真倫(まりん)である。真倫は桃壱の殺しのサポートの仕事をしていた。桃壱は真倫のいる家に帰り、真倫の手料理を食べ、真倫と過ごす時間が好きだった。その日も殺しの仕事を終えて帰宅し、真倫の手料理を食べてくつろいでいた。すると真倫から母親に会ってほしいと言われる。桃壱は殺しよりも全然マシだといったかんじで真倫と母親に会う約束をした。そんな桃壱に真倫は、「一応言っとくけど うちの母親超毒親だから 場合によっては殺していいよ」と微笑みかける。桃壱は何故真倫がそんなことを言うのかわからないながらも、「…う うん…わかった 殺す…かも」と答えた。

真倫の母親への挨拶

約束の日、桃壱と真倫は母親と待ち合わせしているカフェに向かう。一足先に着いていた母親の席に案内され、桃壱と真倫は母親の正面の席に座った。その時、突然その席目掛けて車が突っ込んできた。幸い、桃壱がいち早く気づいたため、桃壱にも真倫にも怪我はなかった。母親は車が突っ込んできたことに驚きもせず、微動だにしない。そんな母親に真倫は、自分ごと桃壱を殺そうとしただろうと迫った。真倫の母親は、真倫の言う通り超毒親で、真倫の恋人を今までいろんな手段で殺してきたのだ。「簡単に死ぬくらいだから相応しくない男だったってことでしょ?」と母親はこともなげに返す。真倫はその答えを聞いて持ってきたバッグの中からロケットランチャーを取り出した。

真倫は今回こそは母親も話を聞いてくれると死んでいていたが、母親は問答無用で真倫ごと桃壱を殺そうとした。話し合いでの解決は不可能と感じた真倫は、母親を殺す選択をしたのだ。しかし母親のほうが一枚上手だった。母親はホイッスルを吹いて真倫の行動を操り、ロケットランチャーを桃壱に向けさせる。そして母親は桃壱に、ロケットランチャーから無事に生き残れたら、窓から見える高層ビルの最上階に真倫を奪い返しに来るように言った。

殺し屋「死なない君」との戦い

ロケットランチャーから逃れた桃壱は、母親に言われた通り高層ビルの最上階を目指す。ビルの1階から最上階までの間に9人の殺し屋が配置されており、桃壱はそれらを倒して屋上に辿り着く。屋上では優雅にランチをする母親と、椅子に縛り付けられた状態の真倫がいた。そして最後の難関として、業界でも話題沸騰の殺し屋「死なない君」もいた。「死なない君」は同じ人間がたくさんいる。”死なない”のではなく、”同じ人がたくさんいるので死なないように見える”というからくりだった。桃壱がそのからくりを見破ったため、「死なない君」はいきなり全員で桃壱に襲いかかる。64人の「死なない君」を相手に桃壱は苦戦しながらも、「死なない君」を撃退した。しかし母親は追加で100人の「死なない君」を投入。「死なない君」は従量課金制であり、依頼人に金があれば何体でも追加できるのだ。さすがの桃壱も100人の「死なない君」にもうダメかと思われた。その時、「死なない君」の手がふと止まる。トドメを刺さない「死なない君」に激怒した母親に告げられたのは、口座が凍結されているという知らせだった。

母親との決別

母親の口座が凍結されたことで、もう「死なない君」は使えなくなった。口座を凍結させたのは真倫。真倫は裏から手を回して、母親が金で殺し屋を雇えないようにしたのだ。桃壱を殺す手段がなくなった母親は、最後のトドメと高層ビルを爆発させる。桃壱と真倫を爆死させ、自分はヘリコプターで逃げるつもりだったのだ。母親は高らかに笑ってヘリコプターにはしごを下ろすように合図を送る。しかしはしごが降ろされたのは母親のところにではなく、桃壱と真倫のところにだった。真倫がヘリコプターの操縦士を買収していたのだ。真倫は「じゃあね お母さん 私たちは力を合わせて生きるから」と爆発で崩壊するビルに母親を残して去っていった。

こうして真倫は超毒親の母親から解放され、桃壱と共に力を合わせて生きていくのだった。

『ハイパーハードスペシャルミッション』の登場人物・キャラクター

主要人物

中川桃壱(なかがわ ぴいち)

気弱な性格をした殺し屋。腕は超一流で、仕事は確実にこなす。見たもの、感じたものを頭の中でごちゃごちゃと考え、直感的に動く。真倫のことをとても好いており、真倫の存在に救われている。

本作作者の連載作品『マリッジトキシン』にも登場。第23話から登場し、主人公の下呂ヒカル(げろ ひかる)を追い詰めるほどの活躍を見せる。

真倫(まりん)

中川桃壱の恋人。戦闘能力は皆無だが、ビジネスマンとしての能力が秀でている。超毒親の母親のせいで、今までの恋人は全て殺された。そんな中出会った桃壱の存在に救われており、桃壱と付き合うために母親を殺そうとする場面も見られた。

その他

真倫の母

真倫の母親。自身の娘はスーパーマンのような超人と付き合わなければならないと考えており、真倫の恋人に殺し屋を差し向けては殺してきた。殺して死ぬ程度なら真倫にふさわしくないと考えている。

死なない君

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