私、能力は平均値でって言ったよね!(のうきん)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『私、能力は平均値でって言ったよね!』とは2016年よりFUNAが連載を開始した日本のライトノベルおよびそれを基にした漫画・アニメ作品である。公式略称は『のうきん』。異世界に転生することになった女子高生が望んだのは「平均的な能力」で平凡に生きること。しかし転生特典として授かった能力は、全生物の最大値と最小値の平均、最強の古竜種の約半分であった。「普通の女の子」を望む少女が、強すぎる能力と便利すぎる魔法を隠そうとするが故に巻き起こすドタバタの冒険ファンタジーとなっている。

異次元空間と接続することで無限の容量を誇る収納空間。ナノマシンとコミュニケーションがとれるマイルのみが利用可能。時間や体積という概念が存在しない空間のため内部では時間が停止しており、食物も鮮度や温度を保ったまま保存することができる。ナノマシンが制御しているので魔力不要で自由に使える。
同じハンターとして活動しながらも別行動となっているワンダースリーを心配し、後にワンダースリーの3人にもアイテムボックスの使用方法を教えた。ワンダースリーのアイテムボックスは収納空間が3人共通となっており、しかも人の出入りも可能である。離れた場所で2人がそれぞれ待機し出口と入口になるだけで籠城戦の城内へ大量の兵士を送り込んだり、他国への瞬間移動が可能になったりと、とんでも性能なものとなっている。

収納魔法

物体を収納する魔法。非常に多くの魔力を消費するため使えるものは各国に2桁程度しかいない。さらに馬車の荷台以上の収納力がある収納魔法使いは非常に希少で、王族や貴族、有力商人がお抱えにしている。マイルのアイテムボックスと違い、内部でも時間が流れ続けており生鮮品の保管には適さない。さらに、収納するものの容量や重要によって使用する魔力が変化するため、一般的に大きな物は畳んで収納する。

探索魔法

自身の周囲を探索する魔法。人や魔物はもちろん、薬草なども探索可能。最初は「右に何歩」などとカーナビのような案内だったが、アクティブ・ソナー方式、PPIスコープ方式など便利に進化し使い分けられるようになっている。探索範囲も数キロと広く常時発動も可能ではあるが、情報量が多すぎ、また冒険の驚きを損ねるため普段はオフにしている。
独自に魔法の研鑽を重ねたマルセラも習得している。

国と施設

ブランデル王国

アデルの出身地・アスカム子爵領がある。国土の60%が自然に囲まれた農耕の国。守谷山間部では魔物も多い。東をティルス王国、南をアルバーン帝国と接している。アスカム子爵領は王国内の南西、アルバーン帝国の近くにある。
ワンダースリーの活動拠点。

アスカム子爵家

子爵家でアデルに嫌味を言う父の愛人と連れ子のプリシー。

ブランデル王国の南東部国境近くに領地を持つアデル・フォン・アスカムの生家。一人娘のアデルが8歳のときに祖父と母が盗賊に殺される事件が起こった。事件後父親が愛人とその娘を子爵邸に入れたことから、事件の首謀者は父親と疑われていたが、証拠もなく罰せらることはなかった。
しかしアスカム子爵令嬢が「女神の依り代」であるという情報からアデルの父および愛人とその娘が城に呼ばれると状況が一変。婿養子である父と愛人による子爵家の乗っ取り(簒奪)が明るみになり処刑される。子爵家直系の血筋はアデル一人となり、本人の知らないところでアデルは子爵家当主となっている。
その後、隣接するアルバーン帝国が攻めてきた際に10倍以上の敵兵を追い払うなど奮闘を見せる、実際には敵国の侵攻を知った赤き誓いが駆けつけてマイルが敵を追い払った、など女神に守られる領地として、王宮の覚えもめでたい。アルバーン帝国の二度目の侵攻の際には、僻地にも関わらずブランデル王国軍が真っ先に駆けつけている。

エクランド学園

アデルの母国ブランデル王国の王都にあるふたつの学園のうち、格下の方。
格上のアードレイ学園には王族や貴族の子弟、大商人の跡取り息子が通い、エクランド学園には貧乏な下級貴族の3男以下や女子、中堅クラスの商人の子供、難関を突破した平民の奨学生が通う。全寮制で、寮費や食費、授業料はアードレイ学園の10分の1程度である。
アデルは子爵家の長女なので本来アードレイ学園に通うはずであるが、連れ子に長子の位置を奪われ「アスカムの家名を名乗ることの禁止」を言い渡されているため、平民としてエクランド学園に通うこととなった。

ティルス王国

マイルがハンター登録を行い、ハンター養成学校にて赤き誓いと出会った国。西をブランデル王国、東をマーレイン王国、北東でわずかにオーブラム王国と接している。聡明な王族による善政で政治的にも経済的にも安定しており、隣国との関係も良好。Sランクハンターが重鎮を勤めるなどハンターへの理解も深い。
赤き誓いはティルス王国のハンターギルド所属となっており、メーヴィスとポーリンの実家がありことからも、マイルたちの活動拠点となっている。

ハンター養成学校

ティルス王国のハンター養成事業により試験的に運営されている学校。優れた才能があるのにランクアップ条件による制限のせいで昇格できないハンターを対象としている。半年間で技術と知識を叩き込むことで卒業時にDランクかCランクの資格を付与する。
生徒数は40名程度と規模は小さく、学校というよりは寺子屋レベル。成果が出ておらず廃校の危機となっていたが、赤き誓いの卒業試験での活躍により予算大幅増額、本格的な事業化へ進みだした。

アルバーン帝国

ティルス王国とブランデル王国の南方に位置する大国。広い国土を有しているがその大半は山間部や痩せた土地であるため、食料状況が悪い。肥沃な土地を手に入れようと軍備に力を注ぎ、周辺国への侵略を画策している。

『私、能力は平均値でって言ったよね!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

規格外の少女

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