琥珀の夢で酔いましょう(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『琥珀の夢で酔いましょう』とは、原作・村野 真朱、作画・依田 温、グルメ漫画研究家・杉村 啓の監修によって2018年11月号より『月刊コミックガーデン』にて連載しているグルメ漫画である。ビールが苦手な主人公・剣崎 七菜は居酒屋で知ったクラフトビールに夢中になり、飲み仲間たちと共にビールを楽しみながら、仕事や趣味に奔走するストーリー。作中では多くのビールや醸造所が紹介されている。またビールを楽しむ描写以外に、飲酒へのネガティブな意見にも注目しており、お酒が飲めない人への理解や配慮にも努めている。

グラウラー

生ビール運搬用のボトル容器。
素材にはガラス、セラミック、ステンレスなどが用いられる。スタンプラリーイベントのグッズとして提案された。

『琥珀の夢で酔いましょう』の名言・名台詞/名シーン・名場面

野波 隆一「この写真、ナマぽくてえい」

鉄雄が撮影したイメージボードに、七菜が考えた宣伝文句を足し、居酒屋白熊店内に飾られた

鉄雄がキャンセルになった大きな仕事用に作ったイメージボードを見て、隆一が言った台詞。
鉄雄は仕事先から「この写真は寂しさを感じる」と仕事をキャンセルされ、嫌な気分でボードを捨てようとしていたが、逆に隆一は「この写真、ナマぽくてえい(生ビールっぽくて良い)。潔さを感じる」と褒め、七菜の宣伝文句と共に店内に飾ることになった。
結果、先のクラフトビールイベントで客に目をつけてもらい次の仕事に繋がった。

四ノ宮 慎「自分のしたい事は自分で作りたい」

慎が七菜に、この飲み会を開催した理由を語るシーン

岡山城の飲み会にて、慎が七菜に言った台詞。
慎の「今日の飲み会には私が好きな人しか呼んでない。好きな人たちと将来何か楽しいことできたらいいなと思っている。仕事でもそうでなくても自分はわがままだから、嫌いな事はしたくない。自分のしたい事は自分で作りたい」という言葉を聞いて、七菜も自分の境遇に悲観するだけでなく、自分の好きな仕事を自分で作ろうと決意した。

剣崎 七菜「もっと自由になりたいし、みんな自由を感じてもらいたい」

休日にビールを楽しむ居酒屋白熊メンバー

クラフトビールイベントを開催するにあたり、七菜が考えた企画の趣旨。
七菜が、休日に慎と遊びながらクラフトビールを楽しんでいる際にこぼした本音で「皆が自由に楽しめるイベント、ビールを楽しんでもらえる内容にしよう」と決意している彼女の気持ちが伝わる台詞である。この七菜の発言に感動した慎は「ぜひ自分もイベントに協力させてほしい」と志願した。

『琥珀の夢で酔いましょう』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

SNSでたそビールイベント開催

2020年10月10日に、作中のイベント「十月はたそがれのビール」にちなんで、公式から「たそビール」企画が発信された。
イベントは皆で一緒にSNS上で乾杯するという内容の企画で、乾杯日時を10月10日の20時とし、公式は各SNSで「#たそビールハッシュタグをつけてビールの写真を投稿して参加してください」とファンに呼びかけた。
2022年に3回目のイベント企画が開催されている。Instagramでは100件以上のハッシュタグ投稿がされており、ファンとともにビールを楽しむイベントとして盛り上がった。

居酒屋白熊がクラフトビールイベントに出店

居酒屋白熊出店の様子

作中に登場する居酒屋白熊が、クラフトビールイベントの「ビア・ブラボー!〜Craft Beer Carnival 〜 2023 Spring」にイベントコラボ店として出店された。イベントは4月28日から30日まで、なんばパークス カーニバルモール特設会場にて開催された。
イベントには日本各地にあるたくさんのクラフトビールが集まり、本作の『琥珀の夢で酔いましょう』に登場している醸造所も多数参加した。居酒屋白態ではフードを提供し、漫画原作1巻に登場するふろふき大根、ニューヨークチーズケーキ、スペアリブなどを提供された。
公式SNSは「イベントで販売されているたくさんのビールの中からお好みのペアリングを見つけてほしい」とアナウンスしている。

ファンの名前が作中SNSに登場

クラフトビールイベントで、SNSが盛り上がっている様子

作中でクラフトビールイベントが進行されている連載中、公式から「『琥珀の夢で酔いましょう』にあなたも登場しませんか?」という応援キャンペーン募集がかけられた。内容は「作中のSNSにあなたの名前を貸してください」というもので、作中のクラフトビールイベントについて盛り上がっているSNSで、キャンペーンの応募したファンの名前が登場するという。
応募方法はTwitter「#たそビール」を付けて 「いま飲みたいビール」をツイートするという簡単なもので、当選発表はマンガへの掲載をもって発表された。公式は「SNSに投稿して、一緒に白態のイベントを盛り上げましょう!」と呼びかけ、多数の応募が集まった。

ファンの生声でおすすめするリコメンドPOPキャンペーン開催

2020年9月14日の『琥珀の夢で酔いましょう』3巻発売を記念し、ファンの声でPOPを作る「リコメンドPOPキャンペーン」企画が開催された。企画内容は、未読の方にももっと読んでもらうべく、読者のオススメの声を集めて書店に置くPOPにしようというもの。キャンペーンには総勢80名以上が応募し、公式にファンの生声といえるおすすめコメントが寄せられた。
キャンペーンによって作られたPOPにはビールが好きな人以外のコメントも目立ち、「この本を読めば苦手なビールも楽しく飲める!」「お酒飲んだ事ないのにまた読みたくなる漫画」という飲めない人たちのコメントや、「自分がいいと思ったものを、信じていいと思える漫画」「三人を見ていたら、大人になってから出会ったものが私の踏ん張る力になっていたと気付きます。友人も、友人と飲むビールも。」「グラスに注がれた「ビール」の向こうに、未知の楽しさや誰かの心が見えてきます。」など、キャラクターやストーリーに感動した人たちのコメントもたくさん寄せられた。

chisa4103
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@chisa4103

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