プレイグ テイル -イノセンス-(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プレイグ テイル -イノセンス-』とは、株式会社オーイズミ・アミュージオによって製作されたアクションアドベンチャーゲームである。2019年11月にリリースされ、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox、Nintendo Switch、Windowsで販売されている。14世紀のフランスを舞台に、異端審問の横暴とペスト(黒死病)による疫病から逃れる2人の姉弟を描く作品だ。2022年10月には続編の『プレイグ テイル -レクイエム-』がリリースされている。

第8章:我が家

新たな家となる要塞を手に入れたアミシア一行

朝になり要塞内部をくまなく探索するアミシアとユーゴ。ルカは錬金術用の蒸留施設を見つけ、メリーは監視の番に付いている。久しぶりの安らぎに安堵の表情を見せるアミシアだったが、ユーゴの症状が悪化の一途を辿っていることを危惧する。ユーゴの容体についてルカに相談すると、ルカは身体を治すことができる禁書『サングイス・イティネラ』が秘蔵されている大学への侵入を提案した。危険な旅路になるが、ユーゴの身体を蝕む汚れを取り除く方法はそれしかなかった。メリーの兄弟であるアルチュールも大学付近の宗教裁判陣営で捕まっていると知らされたアミシアは、ユーゴを要塞に置いてメリーと一緒に旅に出ることを決意する。

第9章:城壁の陰で

異端審問の跡が残る町を進むアミシア

要塞から更に外に出るには城壁を超える必要があった。アミシアとメリーはお互いの目的のために別行動を取ることになる。城壁は宗教裁判に関連する兵士の根城となっていたが、地面から這い出たネズミが合わさって三つ巴の探索へと発展していく。城下町を進むアミシアは、特殊な薬品を開発する集団と出会う。宗教裁判の上層部は、錬金術を応用して感染した動物を操る薬品「オドリス」を開発していたのだ。オドリスはネズミの死骸から採れるエピサングイスという成分によって生成されており、この新たな錬金術を使って城下町を横断することになるのであった。

第10章:薔薇の道

禁書が眠る大学にたどり着いたアミシア

城下町を抜けて大学にたどり着いたアミシアは、ユーゴの病を治すための禁書を探して奥深くへと進んでいく。教会は宗教裁判の兵士以外にも、錬金術士が敵として出てくるため遠距離攻撃にも注意が必要なエリアといえる。大学内の半分は既にネズミに占拠されているため、謎解きとステルスを併用しながら進む必要がある。
大学の最深部まで到達したアミシアは、宗教裁判の大元である大宗教審問官ヴィタリスの姿を目撃することになる。ヴィタリスは、禁書の扉を開けるために、扉を設計した鍛冶師の息子を人質に捉えていたのだ。鍛冶師の息子であるロドリックが口を割らないため様子を見ることになったが、大学には間違いなく禁書が眠っていることの裏付けだった。兵士の目を盗んでロドリックのいる扉の部屋までたどり着いたアミシアは、見張りの兵士を倒してロドリックと共に先へと進むことを決意する。ロドリックを護衛しながらも、禁書への道を突き進むアミシアは地下墓地と昇降パズルを抜けて禁書へと辿り着くことに成功した。宗教裁判の追っ手が迫りつつもなんとか難をしのいだアミシアとロドリックは、燃え上がる大学図書館から無事脱出することに成功した。

第11章:生存

捕まっていた兄(中)を救出して戻ったメリー(左)

アミシアとロドリックは、禁書を持って無事要塞に戻ることができた。禁書の情報をもとにルカが錬金術を試してみるもユーゴの容体がよくなることはなかった。要塞の設備では十分な治療を行うことが難しいのを察したアミシアは、過去に偉大な錬金術師として活動していた母親の施設へ行くことを提案する。そこへメリーがアルチュールと共に合流。アルチュールは閉じ込められていた独房で、アミシアの母親の名前を聴いたという有力な情報も話してくれた。薄れかけていた希望の光が少し見えたことでアミシアは安堵の表情を浮かべるが、その感情はユーゴにとって症状を悪化させるものとなってしまった。母親が生きていることが遠くから聞こえたユーゴは、感情をコントロールすることができず臨界点と呼ばれるラインを超えてしまったのだ。発作で痙攣するユーゴが助かる望みは、過去に惨劇を見た実家にある母親の錬金施設に託された。

第12章:残されたもの

変わり果てた生家を目の当たりにして立ち尽くすアミシア

かつて惨劇を見たルーン家を目指して、冬の街道を進むアミシアとルカ。ネズミに占領されてしまった屋敷はかつての面影はなく悲しき惨状を残していた。錬金術台を探すアミシアは、かつての想い出に浸りながらも家屋の近くにあると言われるローマの遺跡を目指すことになる。中庭を抜けて今まで立ち入ることが禁止されていた遺跡へと辿り着いた一行は、母親が使用していた錬金術台を見つけることに成功する。そこには、結晶化の進んだ濃度の濃いエリクサーが保管されていた。
作成されたエリクサーは成分過多により未完成であることから、ルカの指示のもと完成させる必要があった。ルカを援護しながらもネズミの猛攻に耐えたアミシアとルカは、どうにかエリクサーを完成させ帰路を急ぐのであった。完成したエリクサーを飲んだユーゴに安心して眠りに落ちたアミシアだったが、翌朝ユーゴがいなくなっていることに気付く。母親が生きていることを盗み聞きしたユーゴは、体調の回復と共に一人で要塞を後にしてしまったのである。

第13章:苦行

闇の中でニコラ卿にユーゴを連れ去られてしまうアミシア

いなくなったユーゴを探しに要塞を後にしたアミシアだったが、村を抜けた先で兵士に捕獲されているユーゴを見つけることになる。しかし、ユーゴは特殊な力に開花しており、母親の声が聞こえると話すようになる。帰り道を探すアミシアは、手を振り解いて消えたユーゴを追って深い深い闇へと沈んでしまうのであった。

第14章:血の結束

母親を助けるために行動するユーゴ

ユーゴは、大裁判官の本拠地に捕らえられていた。本パートは、発作が直っていないユーゴに操作キャラクターが変わり、屋敷の謎を解きながら捕らえられた母親を探すパートとなっている。ユーゴは戦闘能力がないため、障害物や煙などを使ってステルスで進んでいくことになる。協会の聖堂ではヴィタリスが君臨しており、採取したユーゴの血がどれほどの効力を持つかを知りたがっているようだ。ヴィタリス曰く、ヴィタリスの血とユーゴの血は結束し、新たな目覚めを迎えるという。その後、ユーゴは発作を起こしながらも単独で母親の閉じ込められている独房への道を進んでいく。母親のいる独房にたどり着いたユーゴは、母に促されながらインペリウムという新たな力に芽生えることになる。インペリウムは、ネズミの挙動を使役して自在に操ることができる、マキューラの本質的な能力だという。
ネズミを操ることができるようになったユーゴは、その能力によって母親と共に独房からの脱出に成功する。しかし、異端審問官に囲まれ絶体絶命の状況に陥ってしまう。そこにはヴィタリスの姿もあり、マキューラはユーゴとヴィタリスの両方に存在することを告げる。力を更に解放するべく、ヴィタリスは部下を駒にユーゴのもとへと送り付けた。使役したネズミでヴィタリスの部下を一掃するユーゴだったが、力の消耗が激しく倒れてしまう。力が弱まっていることを危惧したヴィタリスは、ユーゴと母・ベアトリスを再度幽閉することにしたが、ベアトリスは力を最大まで解放するにはアミシアの存在が必要だということに気付いている様子であった。

第15章:記憶

アミシアとユーゴを追い詰めるニコラ卿

ユーゴが失踪してから1ヵ月の月日が流れた1349年1月。弟を探すための準備を整えていたアミシアだったが、とうとうネズミの大軍が要塞にまで押し寄せてくるまでになってしまった。火皿の調整を行っていた一行にネズミの大軍が押し寄せたことで、要塞も安全ではなくなってしまったのだ。そこへ異端審問官のニコラ卿がユーゴと共に現れる事態となる。ヴィタリスの洗脳によりプリーマ・マキューラの力もろとも支配されていたユーゴだったが、アミシアが心から対話することで洗脳を破ることに成功した。
アミシアを援護していたアルチュールだったが、ユーゴが正気を取り戻したことに安堵した隙を突かれニコラ卿の手によって命を落としてしまう。火で自身を守るニコラ卿との一騎打ちとなったが、ユーゴのネズミを使役する力によって討伐することに成功した。今が逆襲の好機とみたアミシア一行は、ヴィタリスのいる本拠地へと赴くことになる。

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