切なく悲しいストーリーが魅力のホラー映画まとめ!『バスケットケース』など

ここでは人の願いが生み出した悲劇や、異形に生まれたものの悲哀などを描いた切ないホラー映画をまとめた。普通の人間として生きる弟と異形の兄の悲劇を描いた『バスケットケース』や、孤独な少年少女の交流と少女の悲しい秘密を描いた『モールス』などを紹介している。

▼『バスケットケース』

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”兄ベリアルの異形ゆえの悲哀を感じずにはいられない余りにも切ない作品!”

B級サイテー映画の巨匠、フランク・ヘネンロッター監督・脚本による1982年の作品。シャム双生児として生まれながら、医師の手によって切り離されて捨てられた兄のベリアルと、正常な人間の体になった弟のデュアン。安モーテルを渡り歩いて旅をするデュアンが大事そうに抱えているバスケットケースには、奇怪な肉塊となった兄が潜んでいた。彼らは、体を切り離した医師を探しては復讐を果たしていたのだった...。しかし、弟に恋人が出来たことをきっかけに、兄の嫉妬から兄弟の仲に亀裂が...。

基本的には兄弟の歪んだ愛と憎しみを描く。しかし、異形ゆえの悲哀をベリアルの直接的な行動で描くのは切な過ぎないか?

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この方が兄のベリアル氏。

兄弟の因果関係とは美しくも哀しいものだとヘネンロッターは変態なりに教えてくれた。変態監督によるフリークスモンスターの血まみれ復讐劇! それこそが『バスケットケース』であーる。

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バスケットケースの中に入ってる奇形のモンスターが人を襲うという、一見すると低俗なホラーっぽいですが、奇形に生まれた者の悲しみみたいなのが映画全編にそこはかとなく漂ってるんですよね。

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結合双生児ベリアルとドゥエインの兄弟愛から生まれてしまった憎しみ、怒り、そして、哀しき結末をグロテスクに描いたカルト・ホラー。

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▼『モールス』

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”リメイク版も良作。少年は彼女を受け入れて成長するが、哀しい未来が...”

スウェーデン発の傑作ホラー『ぼくのエリ 200歳の少女』をアメリカでリメイクした2010年の作品。出演は「キック・アス」のクロエ・モレッツ、「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィー、リチャード・ジェンキンス。学校でいじめられている孤独な少年オーウェンは、近所に越してきたばかりの少女アビーと出会う。お互いに孤独な2人はやがて心を通わすようになるが、アビーにはある秘密があった...。

オリジナルは大傑作の誉れ高い作品だが、リメイク版もまた良いのです。少年の最後の選択は哀し過ぎる未来を予見させる...。アビーの本当の正体も切ないけれど。

映画『モールス』予告編

本作には衝撃のラストが待っている。これが、なんとも切ない。幼いふたりに完全に感情移入してしまっていた私にとっては、言葉が見つからないほど胸がしめつけられてしまった。

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孤独な少年は、少女がこ の世ならぬ存在と知ってなお、受け入れることによって、確かに成長する。少年少女の目線がより強くなったことで切なさとけなげさが前面に出た

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ただのスリラーじゃない。オリジナルもリメイクも、ヴァンパイアと少年の想いを大切に描くということは一致しており、それを見事に表現した傑作であることにかわりありません。

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▼『デッドリー・フレンド』

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”愛する彼女を蘇らせたい。少年の一途な思いが生んだ悲劇が切な過ぎる!”

ダイアナ・ヘンステルの原作をウェス・クレイブン監督が映画化した1986年の作品。驚異的なIQを誇る天才少年ポールが母親と共に引っ越してきた。彼は、近所に住む少女サマンサに恋をするが、彼女は妻に逃げられた父親から虐待を受けた末に脳死状態になってしまう。悲しみに暮れたポールは、彼女の体に自作のロボットのコンピューターを埋め込むと、彼女は蘇生する。しかし、彼女は元の彼女では無かった....。ホラー的純愛ラブストーリーの知る人ぞ知る名作!

天才少年の少女への一途な思いが悲劇を生む、非常に切なく残酷なラブストーリー。ラストはやはりというか、思い切りホラーですが...。

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