メン・イン・ブラック2（MIB2）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『メン・イン・ブラック2』のあらすじ・ストーリー

宇宙人の存在は不明だが、メン・イン・ブラック（以下：MIB）が地球外生物から守るため今日も秘密の任務を遂行している。そんな台詞から始まり、エイリアンを紹介するドキュメンタリービデオがあった。紹介するのは、ピーター・グレイブス。
1978年、惑星ザルタの指導者たちは、宝である"ザルタの光"を狙うカイロシアン星人・サーリーナの魔の手から逃れ地球にやって来た。惑星ザルタに大きな勝利をもたらし得るザルタの光だが、カイロシアン星人の元に渡れば、種族が滅亡する。王女ロラーナからザルタの光を託されたMIBだが、関与すれば地球の破滅に繋がると考え、サーリーナを押さえ込み、ザルタの者たちがどこか他の場所へ隠せるよう逃がした。こうして地球は、秘密組織によって救われた。

時は流れ、2002年の夏。
ニューヨークのある公園に再びサーリーナが静かに降り立つ。偶然落ちていた雑誌のランジェリーモデルに化け街に向かった。

MIB史上最強のエージェントKが引退して5年、Jは持ち前の行動力と機転の良さでエリート捜査官になっていた。
新しい相棒のTと共に、地下鉄に住む180mのミミズ型のエイリアン・ジェフの元に行き、彼の地下での行動範囲について交渉するが、Tが無礼な態度をとり怒らせてしまう。Tは吹っ飛ばされ、Jは地下鉄内で暴走するジェフの怒りを沈めることに成功。
そして、MIBに向いてないと判断したJはTの記憶を消し、立ち去る。

サーリーナは見事な美女に化け、彼女の仲間であるスクラッド＆チャーリーからザルタの光の場所を知るピザ屋を聞き出し訪れた。サーリーナはザルタ星人である店主ベンを尋問、その後に殺害する。ベンは「光は明晩故郷に戻る」と言い残した。その際に隠れていた従業員のローラは難を逃れた。

一方、MIB本部に戻ったJは、ZにMIBメンバーの記憶を次々に消すことについて怒られ、ついに犬のフランクを相棒にさせられてしまう。
早速、事件の起こったピザ屋に駆けつけたJとフランクは、従業員で生き残ったローラと対面する。Jは彼女に惹かれてしまい、記憶を消すことができないまま、彼女に護衛をつけ、次の現場に向かった。
サーリーナが降り立った公園に着いたJは、Zに目撃者ローラの証言であるザルタの光のこと、公園に落ちていた宇宙船からカイロシアン星人であるということを報告した。それを聞いたZはサーリーナだとすぐにわかったが、ザルタの光は25年前、Zの指示で"優秀な部下"が処理したという。その部下がザルタの光の場所を知っているが、すでに引退していた。手がかりを握る優秀な部下とは、かつてのMIB史上最強のエージェントKだったのだ。Kがサーリーナに見つかれば殺されてしまうため、すぐにKを連れ戻すようJに指示した。

JはKを連れ戻すべく、今は田舎の郵便局長になっているKこと、ケビン・ブラウンに会いに行く。
すっかり記憶を消されMIBのことを忘れていたKは、突然やって来た怪しいJに対して警戒していたが、他の郵便局員がエイリアンだとわかり驚く。そして、自分が何者なのか疑問に感じていたKはJに着いて行くことにした。
Kを連れ帰りMIB本部に戻ったJは、デニューラライザー（記憶復元装置）でKの記憶を戻そうとするが、そこへサーリーナが現れ本部を占拠されてしまう。
緊急装置で脱出したJとKは、デニューラライザーの設計図が流出したことを知り、ユニバーサル質店のジーブスの元に向かった。
ジーブス手製の記憶復元装置で記憶を取り戻したKは、なんと自らザルタの光についての記憶を消していた。しかし、何かあった時のため手がかりを残していたK。その手がかりを探すべく、ザルタの光の場所を知っていたベンのピザ屋に向かう。

ピザ屋でグランドセントラル駅のロッカーの鍵を見つけたKとJは、Jが惚れたために記憶を消せなかったローラを安全な場所に移動させるため、仲間である虫型エイリアン4匹が住むアパートに彼女を隠し、次の手がかりを探す。
グランドセントラル駅のロッカーの中身には小さな住人（エイリアン）が住んでおり、その住人から過去にKが預けた時計とレンタルビデオ店のカードを貰う。過去に借りたビデオの履歴はなかったものの、予約していたビデオがあった。
オカルトマニアの店長、ニュートンの部屋に保管してあったドキュメンタリービデオを見たKは、多少事実とは異なる内容だったが、徐々にザルタの光について思い出し、すべての記憶を取り戻した。

Kはザルタの光を地球に隠した。そして、その鍵を握るのがローラの付けていたブレスレットだった。急いで彼女の元に向かう二人だが、一足遅くスクラッド＆チャーリーに彼女をさらわれてしまう。MIB本部を占拠するサーリーナを倒し、ローラを救うため、Kが昔住んでいた家に行き武器を調達し、虫型エイリアンと共にMIB本部に向かう。

ザルタの光を持って逃げるため、エイリアンのジャーラに宇宙船を用意させてたサーリーナ。Kがサーリーナを引きつけている間に、Jはローラを助けるため、宇宙船の発射台に向かい、待ち受けていたジャーラと戦い倒すことに成功した。ギリギリでローラを助けたJはKに加勢し、不意をつきサーリーナを宇宙ガンで倒した。

Kの話によると、ブレスレットはザルタの光ではなく、ザルタの光が地球から惑星ザルタに帰るための出発点を示すだけでだった。その出発点に着かなければブレスレットが核爆発を起こし、地球が滅びるという。そのため急いで示す場所に向かうが、生きていたサーリーナによって邪魔されてしまう。
Jは地下鉄に入り、ジェフにサーリーナを食べさせ無事に出発点に到着。
そして、ザルタの光はローラだとKが明かす。ローラこそがザルタ星人のロラーナ王女の一人娘でザルタの光であった。出発点には宇宙船があり、ローラとJは戸惑いを隠せずにいた。
そこへ、ジェフを吸収し巨大化したサーリーナがしぶとくザルタの光を狙ってきた。Jがサーリーナと戦う間にKはローラに、「君が世界を守るんだ。」そう言って説得し宇宙船に乗せた。
Jを振り回すサーリーナに宇宙ガンですかさず攻撃するK。ひるんだ隙に、二人でさらにでかい宇宙ガンでローラの宇宙船に襲い掛かるサーリーナを倒し、今度こそ事件は終結した。
この出来事を多くの市民に見られてしまったことに焦るJにKは時計のスイッチを押した。すると、ニューヨークのシンボル女神の像からニューラライザーの光が発せられた。
エースとなったJにもまだまだ知らないことが沢山あったのである。

『メン・イン・ブラック2』の登場人物・キャラクター

K/ケビン・ブラウン（演：トミー・リー・ジョーンズ）

前作で引退し一般人として生活していた。本名であるケビン・ブラウンとして田舎の郵便局長になり働く。
MIB時代の名残からか、夜空の星ばかり見上げボーっとすることが多く、妻に愛想をつかされる。
突然やって来た怪しいJに対して警戒していたが自分以外の郵便局員がエイリアンだと知り、自分がなんなのか確かめるためJに着いていき、記憶を取り戻した。

J（演：ウィル・スミス）

Kが引退してから5年、MIBのエースになり日々仕事に励んでいたが、前作で相棒になったLと4年コンビを組み彼女が検視官に戻ってからは、相棒に恵まれずZに無許可で次々と記憶を消しMIB内ではすっかりニューラライザーを多用するエージェントで知られ、怯えられていた。
「ザルタの光」の秘密を解明するべく、、Kの記憶を取り戻させ再びコンビを組む。相変わらず美女に弱く、ローラに惚れたことから彼女の記憶を消さなかったことから対してKに、「新米」「坊や」と言われてしまう。

ローラ・ヴァスケス（演：ロザリオ・ドーソン）

今作のヒロイン。ピザ屋の従業員で店の最優秀賞を取る真面目な女性。店主のベンが殺され悲しみに暮れているとき、Jと出会い、徐々に惹かれる。
実はザルタ星人で王女ロラーナの一人娘。ザルタの光とは彼女のことであり、最後に世界を救うため地球を離れ惑星ザルタに向かう。

フランク/F（演：パグ犬・声：ティム・ブラニー）

喋る犬。その正体はエイリアン。宇宙のことに詳しく、一作目の活躍からMIB内で郵便係として働くが、Zの命令で一時的にJとコンビを組む。
車内では大声で歌うため、Jに怒られる。

Z（演：リップ・トーン）

MIBニューヨーク本部のトップ。MIBメンバーの記憶を次々と消すJに怒っていたが、ラストで失恋したJに対して、自分のエイリアンとの愉快な恋愛の話をしたり「誰にでもある事だ」と慰める優しい一面を見せた。
ワーム恐怖症で虫型エイリアンを好かないらしい。

ジーブス（演：トニー・シャルーブ）

「ユニバーサル質店」の主人。一作目と変わらず盗品や武器など闇の売買を続けている。
MIB本部にあるデニューラライザー（記憶復元装置）の設計図が流出した際、本来の材料とは違う安物で再現させ地下に保管してあった。
KとJを仲間だと言ったかと思うとすぐに裏切る卑怯者な性格。

サーリーナ（演：ララ・フリン・ボイル）

サーリーナ（本体）