UNDER NIGHT IN-BIRTH(アンダーナイト インヴァース)のネタバレ解説・考察まとめ

『UNDER NIGHT IN-BIRTH』とは、エコールソフトウェアとフランスパンが共同開発した2D対戦格闘ゲームで、家庭版はアークシステムワークスが販売を担当している。夜の街を舞台にし、夜の時間帯でしか使うことができない超常の力に目覚めた「偽誕者(インヴァース)」と呼ばれる人間たちが繰り広げる戦いが主なストーリーとして描かれており、作中の描写や設定などに夜が多く出てくるのが特徴となっている。

EX必殺技

EXSゲージが100%以上ある状態で特定の必殺技を出すと発動できる攻撃で、通常より強化された必殺技になる。一部は特定の必殺技の強化版だけでなく、EX必殺技のみとして発動するものもあり、ヴェールオフ中では消費量が軽減される。
下記のインフィニットワース、インフィニットワースイグジストともにコンボ時のダメージ最低保証があるため、コンボに組み込んでも大きめにダメージを与えられる。

インフィニットワース

本シリーズにおける超必殺技のようなもので、通常技やEX必殺技よりも強力な威力を持つ攻撃。EXSゲージが200%ある状態か、ヴェールオフ発動中に使用できる。

インフィニットワースイグジスト

特殊な条件を達成することで発動できる最終必殺技で、演出も威力もインフィニットワース以上のものとなっており、相手に決めるとその場で強制的に勝利が確定する。

当初の発動条件は「相手の体力が3割以下」「EXSゲージが200%」「最大まで溜めたヴェールオフ発動攻撃がヒットした後」の条件を満たしているときにABCボタン同時押しで発動するものとなっていた。しかし「Exe:Late」からは発動条件が「自分の体力が3割以下」「ヴェールオフ中かEXSゲージが200%」の状態でABCDボタン同時押しに変更されて、さらにヴェールオフと同じく発動時の衝撃波に無敵判定が加わった。

『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の登場人物・キャラクター紹介

ハイド

CV:木村良平

本作の主人公で、フルネームは「城戸灰都(きど はいど)」。
口は悪く喧嘩腰で相手に突っかかることが多い、どこにでもいる不良を描いたような高校生の少年だが、困っている人がいると放っておけないお節介焼きで熱血漢としての一面もあり、根は悪くない。知らないところで女性キャラクターと何らかの関わりを持つようになるという一種のハーレム体質も持っている。「ぱねぇ」と口癖によく言う。

両親は海外の赴任中となっており、一軒家で一人暮らしをしていたが、ある日学校で「人を喰う影」という噂話の中で何度か聞いていた「虚無」と呼ばれる怪物に襲われて命の危機に陥ったところ、リンネに助けられる。そしてその時から「EXS(イグジス)」と呼ばれる特殊能力に目覚め、リンネからその力を使うための手解きを受けるようになる。
しかし1ヶ月後、虚無が現れる「虚ろの夜」と呼ばれる日に突然リンネが姿を消し、命の恩人である彼女を放っておけないために「虚ろの夜」にて繰り広げられる戦いへと身を投じていくことになる。

【特殊能力】漆黒のEXS:ヴォイドレッド
発動すると共に左手から鍔がない赤黒い日本刀の形をした武器「断裂の免罪符(インスレーター)」を召喚する。追加入力で技が派生する飛び道具や対地対空攻撃、連携技などを有するマルチプレイヤーな性能で、相手のガードに対して体力を削る付加能力を持つ。

リンネ

CV:佐倉綾音

古い時代から虚無と戦い続けてきた一族「夜刀」のひとりであり、その中でも「夜刀の姫」とも呼ばれるほど、一族の中でも力と地位を持つ少女。
「無銘(むめい)」と呼ばれる太刀、「名無(ななし)」と呼ばれる小刀の二刀流を主な武器として扱い、「クゥ」という名の小さなドラゴンのような生物を連れている。
見かけは10代前半の子供だが、後述の魂にかけられた封術で既に何十年以上も生きており、大人びた物言いと達観した態度をとるのが特徴的である。(見かけのみだが)自分と同じ子供のミカと現在の身長と体型を比べられた際に劣っていると言い当てられ、慌てて同じようなものだと言い返すというある意味大人げない一面もある。

永遠に輪廻転生を繰り返す「輪廻の封術」を魂にかけられ、死ぬことも年を取ることもないまま非常に長い時を生き続けているため、この封術を解く力を持つ「断裂の免罪符」を探して各地を放浪していた。
そして、虚無に襲われていたハイドを偶然助け出し、能力に目醒めたハイドが「断裂の免罪符」の持ち主であることを知った彼女は、その力で自分を殺してほしいとハイドに懇願するが拒否されてしまう。その後、ハイドの能力を他の者の手に渡さないためにハイドの家に無理矢理居候し、虚ろの夜で生き残る術を叩き込むことを決意した。

そんな中「虚ろの夜」が訪れた時、「忘却の螺旋(アムネジア)」と呼ばれる謎の勢力が急に台頭して過激な活動を繰り返すようになり、さらにその裏で生き別れとなった兄・クオンが糸を引いていることを察する。これらを前にしたリンネは、自分の呪縛を解く力を持っているハイドを守るために一人で「虚ろの夜」の戦いへと挑む。

【特殊能力】疾駆のEXS:スピードスター
その名の通りスピードに優れた能力で、地上での全キャラクター中一、二を争うダッシュはもちろん、ジャンプから前進・反転ができる二段ジャンプといったコマンド能力でステージを縦横無尽に駆け巡る。また、ある程度進む飛び道具や突進、対空攻撃、連続攻撃から、攻撃面でもバランスが取れたものとなっている。

ワレンシュタイン

CV:石井康嗣

リンネの付き人である巨漢の異人で、彼女とは違う形でだが長い年月を生きてきている。その常人の倍はある両腕に装着された巨大な爪付きの手甲「剛鉄爪『破軍』(ごうてつそう はぐん)」が特徴的で、戦闘ではこれを主な武器として扱う。
また、全身筋肉質なため能力なしでの戦闘力も非常に高く、正面から正々堂々とぶつかり合うような戦い方を好み、何より強い者との戦いに誇りを持つという武人的な側面を持っている。

かつては対虚無組織「光輪(リヒトクライス)」のメンバーで、組織の創立に関わった古参でもあった。そして、光輪と夜刀の一族が虚無の力を巡って対立を起こした時、クオンと壮絶な一騎討ちを繰り広げるも、彼の持つ力の暴走に巻き込まれて瀕死の重傷を負う。その時、敵である自分を助けようとしたクオンの男気に惚れて光輪を脱退している。
その後、クオンにリンネを託されてからはずっと彼女の付き人で居て、輪廻の封術の運命を背負う彼女を守りながら鍛錬を施しつつ、共に放浪の旅をしていたが、現在はその付き添いのための延長線上でハイドの家に居候の身となっている。リンネが自身の鍛錬に応えてくれるに充足感を覚えているが、一方で彼女が執心しているハイドに対し、親心のような複雑な気持ちでいる。

現在の「虚ろの夜」では、「忘却の螺旋」、そして他の夜刀の一族が動いていることも感じ取っており、そこに見え隠れするクオンの陰から、彼がこの「虚ろの夜」を巡る騒動の裏で糸を引いているのではないかと踏んでいる。そこでもしクオンと戦うことになったとしても、最後までリンネを守る決意を固めている。

【特殊能力】剛力のEXS:ヘカトンケイル
長大な腕部を駆使したリーチの長い技や強力な投げ技をメインとした特殊能力で、さらに突進攻撃や飛び道具をかき消す攻撃もあることから攻守が見事に両立しているといえる。ただし、全体的な動きは遅めで、一度付け込まれると脆いところがあることに注意が必要。

カーマイン

CV:近藤隆

自らの血液を武器にして戦う、獰猛そうな雰囲気が特徴的な若者。作中で描写はされていないがハイドと同じ高校に通っており、学年は彼のひとつ上である。
自分の力を証明することを至上の喜びとし、そのための手段として戦うことを目的としている。そして、「ムカついた」という理由で誰彼構わず襲いかかり、喧嘩をふっかけるほどの好戦的な危険人物であり、「原初の赤(カーマイン・プライム)」の通り名をつけられ、光輪をはじめとした多くの組織からマークされている。
高い身長の割に体格は華奢というくらい細く、白髪で肌も色白であることから生気があまり感じられず、ワレンシュタインから「一体どういう食事をしたらそうなるのだ」と評されるほどである(一方でカーマイン本人もワレンシュタインの巨漢ぶりにツッコミを入れている)。

意気がっている連中を能力で捩じ伏せ、自分の力を証明するための格好の場として虚ろの夜を利用している。そんなある時、ひょんなことから「忘却の螺旋」の首領であるヒルダの存在を聞きつけ、彼女が自分より強い能力を持っていることを耳にするや否や、迷うことなく彼女を打倒し、「忘却の螺旋」を殲滅するべく行動を開始する。

【特殊能力】命血のEXS:ブラッドスパイク
血液を体外に滲出させ、武器として硬化させたり射出したりするなど様々な操作ができる能力で、相手の体内に侵入すると内側から相手を侵食してダメージを与える。
また、自分の体力を少し消耗する代わりに腕から飛び道具として放つ血の結晶と、その結晶を液状化して地面に広がった状態から再び結晶を作り出して攻撃することもできる。さらに相手を掴み、血を奪って体力を回復する投げ技も持っており、そうした特性ゆえに体力は他のキャラクターよりやや多めに設定されているという特徴がある。

オリエ

tomo098
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