violet@violet

violet
violet
@violet
15 Articles
7 Reviews
0 Contributions
0 Likes
violet

violetのレビュー・評価・感想

ファイナルファンタジーVII / FINAL FANTASY VII / FFVII / FF7
9

プレステ黎明期の傑作

プレイステーションの代表作ともいえる最高のゲーム作品、ファイナルファンタジー7をここではオススメします。この作品から従来のスーパーファミコンからプレイステーションへとプラットフォームが変更されました。そういった所も伴い、この作品から、立体的な3Dでの映像の中をプレイしていきます。
そういった中で光るのがまずやはり音楽です。植松伸夫さんの手がける音楽の中でもこの作品の音楽はとてもいいバランスと胃いましょうか、絶妙な塩梅の感じの音楽性を感じます。中でもやはり一番好きなのがFF7のメインテーマです。この曲はミッドガルという都会的で少しすさんだような街を抜けたフィールド画面で流れる音楽なのですが、これがまた暖かくてなおはかなくありつつも壮大で唯一無二な存在感を放つ楽曲になっていると思います。どこか黄昏たくなるような旅の中にいるような気分になるような名曲だと思います。
他にも名曲はたくさんありますが曲以外にももちろんこのゲームには魅力はあり、中でもストーリーは凄いと思います。ジェノバというウイルス的存在と人間という対峙でしょうか。この世界の比喩が現れているよう感じたりもします。そしてあとはマテリアのシステム。これを成長させていき、マスターのマテリアを目指していくのも本当に楽しいです。ファイナルファンタジー7、最高のゲームです。

Borderlands 3 / ボーダーランズ3
8

待望の新作!!ボーダーランズ3

今回紹介する作品はシューティングRPG「ボーダーランズ3」。
「ボーダーランズ」シリーズは、シューティングとRPGのジャンルをミックスさせたゲームです。
前作の発売から7年の月日を経て、パワーアップして帰ってきました。大まかなストーリーは銀河を支配を企むカルト組織と戦い、お宝を手に入れる。
邪魔な敵は、銃で撃ち倒す。とても単純明快です。主人公は、4人の中から選ぶことができます。
二足歩行のロボットに乗り込み敵を蹂躙する「モズ」。超能力で敵を豪快になぎ倒す「アマーラ」。
ペットと共に戦い互いにサポートしあう「フラック」。特殊なガジェットを使い、敵を翻弄する「ゼイン」
それぞれ個性があり。とても魅力的なキャラクターになっています。勿論、敵もとても大きな奴から小さな奴まで主人公たちに負けず劣らず個性的なものばかりです。
しかし、このゲームの魅力はそれだけではありません。敵を倒した際に落とす武器を拾い装備ができ、RPGのようにレベルが上がるとスキルを取得できます。
この2つのジャンルが合わさることにより、今まで体験したことがないようなゲーム体験ができるでしょう。
もし、気になったのであれば一度手に取ってみてはいかがでしょう。

般若 / 武田嘉穂 / Hannya
8

男臭い位が丁度いい!思いをのせたリリックメーカー般若

東京都世田谷区出身のHIPHOPアーティストの般若。
彼の楽曲はメッセージ性に富んでおり、「平和」「日本社会」「差別」「親子の愛」などをテーマに、飾らない言葉で表現の自由の限り、聴いている者に問いかける内容になっており、時に深く考えさせらる楽曲を多くリリースしている。
代表的な楽曲で「オレ達の大和」という楽曲があるが、これは過去の日本の戦争と反戦をテーマにしており、本当の平和とは何なのか。現代おける平和とは何なのか。を深く考えさせられる楽曲となっている。
また、般若自身は日本人の母と韓国人の父との間に生まれた日韓のハーフであるが、どちらかの偏って視点ではなく両国民動詞がお互いを尊重し合う礼節を慮るべきだと主張した「土足厳禁」といった楽曲は、昨今の韓流ブームの中で音楽や芸能といったジャンルだけに関心を注ぐのではなく、政治的対立や両国の歴史認識問題に関心を持ったうえで、必要な議論をすべきだというメッセージが込められている。
決して万人受けするstyleではないが、良い意味でメッセージ性の高い楽曲に根深いファンが多く存在しており、全国各地で精力的にLiveを開催している。
アーティストとして1996年から活動している。アンダーグラウンドなジャンルから、決して多くの人に受け入れられるものではないだろう。
しかし、この25年間の般若のブレないstyleは確実に多くのファンの心を掴み、これからの日本にとって「音楽」とは何か。を定義してくれるアーティストである事は間違いない。まずは、1曲自分の興味のあるテーマの楽曲を聴いてみてはいかがでしょうか?

オルフェウスの窓
8

ロシア革命を舞台にした名作

「ベルサイユのばら」で有名な池田理代子先生の作品です。時代は、ロシア革命前夜から第一次ロシア革命頃のドイツ、オーストリア、ロシアが舞台となっています。
第一部はドイツが舞台、第二部はオーストリアが舞台、第三部はロシアが舞台、第四部は再びドイツが舞台となっています。私としては、第三部が一番好きです。
侯爵家に生まれながら革命家として身を投じてゆくアレクセイ・ミハイロフと、同じく侯爵家の若き党首で最期までロマノフ王朝に忠実なまま壮絶な最期を遂げるレオニード・ユスーポフ公を対比しつつ、主人公であるユリウス・レオンハルト・フォン・アーレンスマイヤの悲恋が描かれています。
ギリシア神話のオルフェウスの悲恋伝説と、史実であるロシア革命を見事に融和させながら、壮大なストーリーとして構成されています。歴史に興味が無くても、このマンガを読めば、ロシア革命が起こった頃、第一次世界大戦下のヨーロッパの歴史に自然と興味が湧いてくるはずです。
少しだけ不満なのは、第一部の主人公であるユリウス・レオンハルト・フォン・アーレンスマイヤにあまりに救いが無いことでしょうか。
愛し続けたクラウスことアレクセイ・ミハイロフと結婚したことまでは良かったのですが、最後にアレクセイ・ミハイロフが死んでしまい、さらにアレクセイとの愛の結晶まで死産してしまいます。その上ユリウス・レオンハルト・フォン・アーレンスマイヤも記憶喪失になってしまった挙げ句、殺されてしまうというのはあんまりだと思いました。

乙嫁語り / A Bride's Story
9

時代と国を超えて旅をできる

19世紀の中央アジアを舞台に12歳のカルルクのもとに嫁いできた20歳のアミルを主人公に、話は始まります。普通の漫画というより歴史専門の漫画のように時代背景や衣服、食文化が丹念に描かれているため、容易に世界観に飲み込まれて、その国を訪れたような感覚になります。特にアミルが描かれる地域での嫁ぐ準備のために女性がつくる刺繍された布は多くのシーンで描かれ美しさに引き込まれます。読まなくても、眺めるだけでも楽しい気持ちになります。
また、巻によって主人公を変えながら地域を移動するので様々な文化を楽しめます。どの話も中心は結婚や夫婦をテーマにしたもので、親同士が話し合い、結婚式当日に初めてお互いに顔を合わせることや、結婚前に年頃の男女で出歩くこともできなかったり、10代で結婚することが当たり前だとされたり、多くの親族が同居する大家族など現代の日本とは違う風習や情景も多々あり新鮮で面白いです。また、両家の親族の問題もダイナミックに描かかれ、時には戦闘に発展し、手に汗握る場面も臨場感たっぷりに描かれます。国や地域、また民族をまたいだ壮大な物語ですが、巻ごとに主人公と地域が変わったり、ユーモアも交えながらテンポよく描かれているため、話が広がりすぎて混乱することもなく、とても読みやすい漫画です。

ゲスの極み乙女 / ゲス乙女
8

キラーボーラー

彼らは2012年、5月に結成した4人組バンド・ゲスの極み乙女である。
川谷絵音、ほな・いこか、休日課長、ちゃんMARIという個性的名前からわかるように彼らが作る曲は、独創的かつユニークで作詞・作曲をしている川谷絵音のセンスを感じることだろう。
それぞれの楽器の技術はどのバンドと比べても勝るほどうまい。ほな・いこかは女性ドラマーでありながらお男勝りの力強さ、気の強さ、そしてリズムキープは最高だ。彼女は女優活動もしており、ゲスの極み乙女の男性ファンは恋に落ちている。休日課長は見た目の通りどこかの会社の課長のような中年男性である。だが見た目に反してかれの繊細なベースにはだれもが感動するだろう。かれにギャップ萌えしてしまう人は男女問わず続出する。ちゃんMARIはキーボード担当の女性である。一度彼女の演奏を聴いてほしい。彼女の奏でる優美な音色は息をのむ。よく曲中に彼女のソロパートがあるのだが、彼女の演奏は常人ができないような天才的な演奏だ。
そんな個性的なメンバーが揃っているゲスの極み乙女の曲はその一人一人が活躍している。今なお、問題があっても変わらない音楽を作っている、個性がつぶれることのない彼らに注目だ。

デジモンセイバーズ
6

主人公デジモンの使い回しはやめてほしい

フロンティアとは違ったベクトルでの異色作。この作品は、生身の人間でありながらデジモンと直接戦える者・マサル兄貴を許容できるかできないかで評価が変わってくる。一体化するテイマーズ勢、自らデジモンになるフロンティア勢も最初目の当たりにしたときは驚愕したことだろう。ちなみに主人公唯一のゴーグル無し、男声優と独自性が多い。彼に合わせて、作風も勢いで突っ走る少年漫画的なものに。相棒との友情や親子の絆など、熱さはガチだ。
最初の内は新鮮さを感じていた。しかし後半に進むにつれて細部が荒削りになっていくのが見て取れる。アグモンがまた主役として湧いてるのと、主人公・大門のDQNっぷりを除けば、まぁまぁ面白かったかなぁ。素手でデジモンを倒すとか、そういうぶっ飛んだ設定が面白かったんでしょう。大は番長レオモンみたいな変なデジモンと絡みが特に良かったかな。どちらかというとすっとぼけた主人公なんで、色物との絡みは良かった。中二とかいう設定が、もうありえないくらい等身がデカくて、強いんですけど…まあこの作品ならしかたないなって思います。ただ、アグモンには思い入れがあったので、主人公デジモンの使い回しはやめてほしいなって思いました。