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tiri-3のレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
9

誰もが共感できるスポーツマンガ!スポーツをやってない人でも見入ってしまう!

アニメ化はもちろん、実写舞台化など様々な方向で人気のハイキュー!!
その物語の舞台は高校バレー。

主人公「日向翔陽」の身長は1年生で162センチとバレーボーラーとしては低身長。
しかも中学時代は部員も揃わない弱小中学。
そんな中学校時代「日向翔陽」のライバルは「影山飛雄」
中学生ながらにして圧倒的センスを持ち「コートの王様」と呼ばれる。
中学生時代にこの2人は試合をしていて影山の圧勝。
そして入学した烏野高校で2人は再び出会います。
「倒したい!」と思っていたライバルと一緒の部活に入ることになります!

そんな2人はもちろん個性的なキャラクターたちがたくさん登場します。
背は高いけどやる気はあんまりない「月島蛍」
スタメンからは外れてしまうが1つのことを努力し開花させる「山口忠」
他にも頼りがいのある先輩も登場します。

ハイキュー!!の醍醐味は等身大であることだと思います。
他のマンガのような特殊能力などは出てきません。
それぞれのキャラクターの身体能力だけで描かれていきます。
あなたがスポーツをやっていたら「この感じすごいわかる!」という場面がたくさんあると思います。
スポーツをやっていない方も努力をして頑張っているキャラクターたちの姿には心を打たれる場面があるので、どんな方にもオススメです。

何かにつまづいてる方やスポーツが好きな方にはぜひとも読んで欲しいです。。

血の轍
7

異才の漫画家、押見修造の描く歪んだ愛

実写映像化が決定しているコミックス『悪の華』の作者、押見修造氏が描く、歪んだ愛の形。主人公は中学2年生の、どこか頼りない依存体質な少年です。はじまりは彼の両親と従兄弟の一家で一緒に山登りに出ているときに起こりました。少年と彼の母親を「過保護」呼ばわりした従兄弟は、山の絶壁で悪ふざけをしていた最中に少年の母親に突き落とされてしまいます。意識不明になってしまった従兄弟。その経緯を知るものは少年と母親のみ。病院内で警察から事情を問われる母親は、少年の前でウソの証言をします。そして、少年はそのウソに乗ってしまい……。
毒親、という言葉が一般的になって間もないですが、本作で描かれる母と子の関係性は、母親が放つ甘ったるい毒気だけでなく、その甘さに苦悩しながらも、最終的にどこまでも浸ろうとする子の弱々しい毒も感じられ、親子関係の歪さ、そして脆さを痛感できます。
子が親に、親が子に依存するその醜態を、リアルな筆致で捉えている点が本作の魅力のひとつです。両親の元からなかなか離れられない人や子離れができない人、つい身内を甘やかしてしまいがちになる人は、この作品を読んで関係性を俯瞰して考え、危機感を募らせてほしいと思います。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

登場人物皆の事がきっと好きになる

この作品はジャンプSQにて刊行され、アニメ化もされている人気作品です。

28万人が住む"三門市"に突如異世界からのゲートが開き、そこから「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、襲撃されます。その時、「ボーダー」と名乗る団体がネイバーを撃退。その後、ネイバーに対する防衛環境を整え、三門市には再び平和が戻ります。
そんなボーダーを舞台に、主人公の三雲修とこれまた主人公の一人、空閑遊真(彼はネイバーなのです)の出会いにより物語は進みます。
圧倒的な強さを持つ空閑遊真と、C級隊員(ボーダーの隊員はS級・A級・B級・C級と分類される)で戦闘能力は低いが正義感が人一倍強い三雲修。行動を共にすることになった彼らは、ボーダーS級隊員や、ネイバーに狙われやすい体質を持つ三雲の幼馴染である雨取千佳と出会い紆余曲折を経て、三雲・空閑・雨取の3人はチームを組むことになる、というあらすじです。

この作品の特徴としては、"トリオン体"で戦うということだと思います。
戦闘時は、実体に代わりトリオン体(戦闘体)で戦います。トリオン体の時はいくらダメージを受けても実体に影響することがないのです。なので、基本的に血が出るようなシーンが少ないのでそういったシーンが苦手な人も見やすいと思います。

また、ボーダーに所属する様々な個性豊かなキャラクターがこの作品の良さの一つです。
それぞれ色んな事情を抱えたりはしていますが、皆いい人達ばかりで魅力あるキャラクター達ばかりです。

そして、「敵だった相手が仲間になる」という展開が大好きな方にも、是非この作品を見ていただきたいです。話が進む度にグッとくる展開になっていくので必見です!

空の青さを知る人よ
10

30代の女性に見て欲しい映画

「あの花」や「ここさけ」と同じスタッフさんで製作されたアニメ映画です。
主人公のあおいは小さい時に両親を亡くして姉のあかねと2人暮らし。高校三年生になり周りから将来どうするの?と聞かれる日々…。「うるさいな。自分のことは自分で決める」と大好きなベースをとにかく一人で練習するあおいですが、そんな彼女の前に突然現れたのがあかねが高校生の時付き合っていた慎之介。しかも高校生の姿で…。ありえないことが起きているとわかっていても、一緒に過ごしていくうちにあおいは高校生の慎之介に惹かれて行くのですが…。
ストーリーを見ると高校生向けかなと思われてしまいがちなのですが、私はこの映画は自分の道に迷っている30代の女性に見て欲しいなと思いました。私は30代独身のOLで「今から頑張ってもな」「もう30代だし落ち着かなくては」と思うことも多かったのですが、そういったもやもやを全て吹き飛ばしてくれる映画です。
作中であかねが「30代なんてまだまだひよっこだよ!私はまだなにも諦めてないよ!」と言うのですが、その時の晴れ晴れとした表情が輝いていてぐっと来ました。
映像もとても綺麗ですし、主題歌の「空の青さを知る人よ」もよりこの映画を引き立てていて素敵でした。