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shunta211j9のレビュー・評価・感想

ダーティハリー
8

ポリスアクションの王道を往く往年の名作

『ダーティハリー』は1971年に公開されたアメリカのネオノワール的なアクション映画で、製作と監督はドン・シーゲル。この作品を起点にしてパート5までシリーズ化されています。クリント・イーストウッドが主演となり、サンフランシスコ市警本部の刑事ダーティ・ハリー・キャラハンを演じています。本作の原案は実際にあった連続殺人事件で、キャラハンのような刑事がサイコパスの犯人を探し出すものでした。『ダーティハリー』は批評家からは好意的な評価を獲得し、商業的な成功を収めました。本作のスタイルはその後の警察ものの映画に明確な「型」を提供しています。一方で、この映画が議論を巻き起こしたことも事実です。例えば、警察の暴力や犠牲者の人権などといった話題が映画のストーリーから触発されて盛んに論じられました。クリント・イーストウッドの演技力は評価の対象となり、強靭で、タフな演技はその時点での「最高」だったと評するコメントがあります。また、別の批評家は「クリント・イーストウッドの演技を見ることが信じられないほどの楽しみ」であるとまで言い切っています。本作の道徳的な立ち位置は「ファシスト」であるとしても、「スリラーの水準で見れば第1級」と呼ぶ批評家もいることも忘れてはなりません。

Mr.Children / ミスター・チルドレン / ミスチル
9

Mr.Childrenと桜井和寿という存在について。

ミスチルの魅力について説明するなら、ヴォーカルである桜井和寿のことを語らなければならないと思います。
ミスチルの楽曲のほとんどの作詞・作曲を彼が担当していますが、歌詞の一つ一つに対するストイックさにおいては群を抜いているのではないでしょうか。
時代の流行や社会現象にとても敏感でとにかく描写のリアルさが際立っています。
それは日本だけでなく、地球規模での問題をテーマに取り上げています。
9年前の東日本大震災の後に作られた『かぞえうた』という名曲があります。
内容はまさに鎮魂歌(レクイエム)のようです。
中でも、桜井さんの凄いところはただ、ただ哀しい歌で終わらせていない点です。
この歌は希望のうたなのだと彼は歌っています。
幾多の哀しみを乗り越えて、その先に見つけたのは希望の光。
あの状況下でこんなにも切実な歌を歌えるひとは他にはいません。
彼は一つ一つを数える、感情を噛みしめるように歌います。
その歌唱力もさることながら、その言葉一つに込められた想いは尋常ではありません。
スピッツの『みなと』という曲も震災後のことを歌って作られた曲なんですが、亡くなった人々の生命に対する尊さを表現しているという点では同じだと思います。
聴きくらべてみるのも感慨深いかもしれません。