ダーティハリー

ダーティハリーのレビュー・評価・感想

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ダーティハリー
8

ポリスアクションの王道を往く往年の名作

『ダーティハリー』は1971年に公開されたアメリカのネオノワール的なアクション映画で、製作と監督はドン・シーゲル。この作品を起点にしてパート5までシリーズ化されています。クリント・イーストウッドが主演となり、サンフランシスコ市警本部の刑事ダーティ・ハリー・キャラハンを演じています。本作の原案は実際にあった連続殺人事件で、キャラハンのような刑事がサイコパスの犯人を探し出すものでした。『ダーティハリー』は批評家からは好意的な評価を獲得し、商業的な成功を収めました。本作のスタイルはその後の警察ものの映画に明確な「型」を提供しています。一方で、この映画が議論を巻き起こしたことも事実です。例えば、警察の暴力や犠牲者の人権などといった話題が映画のストーリーから触発されて盛んに論じられました。クリント・イーストウッドの演技力は評価の対象となり、強靭で、タフな演技はその時点での「最高」だったと評するコメントがあります。また、別の批評家は「クリント・イーストウッドの演技を見ることが信じられないほどの楽しみ」であるとまで言い切っています。本作の道徳的な立ち位置は「ファシスト」であるとしても、「スリラーの水準で見れば第1級」と呼ぶ批評家もいることも忘れてはなりません。

ダーティハリー
8

おすすめの粋なアクション映画 ダーティハリー

ダーティハリーはアメリカの俳優クリント・イーストウッド主演の割と古いアクション映画で、アメリカの刑事ものの作品です。
サンフランシスコ州の州警察、ハリー・キャラハン刑事が愛用の44マグナムを狩り、悪者を退治していく粋なアクション映画です。44マグナムとは当時最強と言われた44マグナム弾を発射できる大型拳銃のことです。その正式名称は、M29(モデル29)44マグナムで、アメリカの銃器メーカーであるスミス・アンド・ウエッソン社製であり、主にハンティングなどに使用する目的で開発されたことから大口径で扱いにくいことが特徴です。それを大柄のクリント・イーストウッドが片手で踏ん張って発射して、悪者達を一網打尽にする姿は圧巻です。
ハリー・キャラハンは街のゴミ掃除のような汚い仕事ばかりを引き受けるアウトロー刑事で、同僚からはダーティハリー(お汚れハリー)と呼ばれて、しばしば悪者から命を狙われます。
そんなことも何の気なしに、次々と悪者を返り討ちにしていくハリーは、ハードボイルドでかっこいいです。
かのアメリカのレーガン大統領も多用した名ゼリフがあって、追い詰めた凶悪犯の頭に44マグナムを突きつけてハリーは言います。
「考えてるな。弾が残ってるかどうか。撃ちまくって俺にもわからん。だがこれは特製の大型拳銃だ。脳みそが吹っ飛ぶ。それでも賭けてみるつもりか。どうだ。」
そうして凶悪犯は恐れ、戦意を喪失して銃を捨てます。
とてもおもしろくて人気がある名作なので、ダーティハリーはおすすめです。