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santaakiraのレビュー・評価・感想

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

こんなにハマると思わなかった

ジャンプに掲載された第1話を見たときは正直「絵が苦手だ」というのが率直な感想でした。ジャンプの作品はポジティブに始まるものが多いですが、家族が死に、残された妹まで鬼になってしまうという限りなくネガティブなスタートを切ったところから他の作品との違いを感じました。
炭治郎の心理描写、物語の説明がとてつもなく多いです。私はその方が入り込みやすくて好きです。物語の中の組織図がシンプルでわかりやすいので読みやすいと思います。
ただ敵(鬼)を倒して強くなっていくという話ではなく、その敵にも過去があり考えがあり想いがあることが描写されているので、味方(人間)だけでなく別視点からも話に入り込めるのが良さだと思います。
あととにかくチョイスする言葉、擬音が特徴的です。そこでそんな言葉チョイスする?と思うのですが頭の中で喋らせてみると面白いんですよね。
主人公の炭治郎が近来稀に見るまっすぐな男ですが、このキャラは漫画ならではだなあと思います。現実にこんな真っ直ぐで頭の固い人いないだろうと思うのですが、炭治郎のような考えがあるということを思い出せる又は知れるいい漫画だなあと思っています。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
7

レビューを最後まで読まずにピンと来たらすぐにみるべき作品ですよこれ。

これは泣ける話。ジャンルで言えば「恋愛物」。恋愛物なんて無理!見たくない!って人もジャンルで食わず嫌いせずに是非見てほしい。
導入からアニメならではの演出OP。そしてアニメならではのキャラデザイン。話のテンポはストレスなくどんどん物語が進みます。「膵臓を患った少女」「余命1年」というワードからなんとなくラストの死別を予想してしまうのですが、結末は予想外の展開となりました。
主人公の「僕」がヒロイン「桜良」と出会って成長していく。その僕の成長していく過程を楽しみながらヒロイン「桜良」の言動にキュンキュンしつつ。物語が進むにつれて「桜良」の容体に変化が出てきます。複雑な伏線はありません。頭を空っぽにして最後まで「桜良」にキュンキュンして見てください。
作中のセリフもよいものが多いです。「私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。」こんなん美少女に言われたら堕ちるにきまってます。原作小説、実写映画、見てなくても大丈夫です。むしろ見てない人のほうが素直に楽しめる。そんな映画になっています。やっぱり2次元は最高だぜ!

デビル メイ クライ 5 / Devil May Cry 5 / デビクラ5 / DMC5
8

エリートコントローラで10倍快適!デビクラ5は箱版がオススメ

久々の和製ビッグタイトルがXboxの世界にやってくる!ということで日本の箱ユーザーが軽く泣いて喜んだのが本作、デビルメイクライ5。とはいえちょっと気になることが。前々作「デビルメイクライ4」において、いつ何時も「銃をチャージする」という動作が、特に高難度では必須だったことを覚えておいででしょうか。アレ疲れるんですよね。不自然なコントローラの持ち方をしなきゃならないわけですから。そこでXboxが誇る「エリートコントローラ(以下エリコン)」の出番です。背面パドルボタンに銃撃ボタンをアサインすれば、コントローラを自然に握りながら、中指や薬指で無理なく自然に「タメ」が可能!こいつは快適の一言です。特に今回は銃以外にも「タメ」の操作が多いため、エリコンの背面パドルボタンは大大大活躍してくれます。私はコレでマストダイまで行けました。というか、エリコン無かったら「タメ操作の強要」とも取れる独特の操作性にストレスを感じて、途中でブン投げてたかもしれません。だってそうでしょ、スタイリッシュにプレイできないデビクラなんてご飯のないカレーライスですよ。食べられるけど満足できない、そんな感じ。てなわけで、デビクラやるならXbox、持ってない人は箱ごと買っちゃえ!

ゴッホ 最期の手紙
9

こんな映画観たことない!

ゴッホについても、この映画についても何の予備知識情報もなく、パソコン上で見始めたのですが、見終わった後に映画館で観たかった…!と後悔してしまう作品でした。
まず、この作品は実写映画でゴッホの人生を描いたものではなく、実写で撮った映像を、世界中のアーティストたちがゴッホの絵を真似て手描きで描いた絵による映像なのです。オープニングだけこういうテイストなのかな?と思っていたら、最後まで絵による映像だったのには驚きました。まるで絵画がそのまま、ベタベタニュルニュルとと動き回っているようなタッチに感動とドキドキが終始収まりません。
映像だけを見ていても十分に楽しめるのですが、物語としてもとても面白いです。ゴッホはなぜ自殺したのか?最後の手紙は、誰に届ければいいのか?と、まるでゲームのミッションをひとつひとつ解き明かしていくような物語の展開でにわくわくします。いったい何が真実なのか?嘘をついているのは誰なのか?など、どんどん物語にのめり込んでいってしまいます。さらに良かったのはエンディング、ゴッホの絵とともに物語の登場人物が紹介されることで、本当に実在していた人物だったのか、と人物像がより浮かび上がってきます。ゴッホについて全く知らずに観ても問題なく面白く、興味深い映画ですが、ゴッホの絵について知っている方はより楽しめるかもしれません。

城姫クエスト
10

城姫クエストが最高な理由

城姫クエストの最高な理由は、城郭を美少女で擬人化しているからではありません。きちんと史実に基づきながら、優しい視点で世界観が作られているとわかったからです。土浦城ちゃんが誕生したときに、小田城ちゃんのお姉ちゃん的な役割だと設定されているのを見て、よくわかっているなと感心しました。小田城主は敵に攻め込まれると、土浦城に助けを求めて、再び小田城を取り返したという史実があります。戦国最弱と言われることさえある、小田城城主のエピソードなのですが、美少女に城郭として擬人化したことで、まったく別の視点が生まれたのです。小田城ちゃんは悪くないし、土浦城ちゃんは頼りになるお姉ちゃんだったのです。しかも、強さだけではなく寛容さを感じさせるイメージがあって、戦国時代の殺伐とした世界観とは異質のものであり、戦いつつも和める要素が感じられるのです。
城姫クエストでは、いきなり土浦城ちゃんを使いこなすことはできません。むしろ知らない城を選んで築城と合戦を繰り広げなければならないのですが、土浦城チャンが待っていると思うと張り合いが出てきます。今までは興味がなかった歴史的な背景も、他の城郭も、それぞれに人情味あふれるエピソードがあるのかもしれないなと思い始めることもできています。自分が好きな城が擬人化されて、美少女の姿で活躍するというのは不思議な感覚ですが、思い入れのある小田城と土浦城の関係が、まさかこのようなゲームでも体験できるとは思いもしなかったので興奮しているところです。もちろん、空き時間を利用して、城を育てています。いつか土浦城ちゃんに会えるように。

翔んで埼玉(映画) / Fly Me to the Saitama
9

もはやダサい玉は悪口ではない!?

予告を見た時からギャグな感じ満載で、わりとぶっ飛んだ映画なのでは!?と期待していた本作。ダサい玉、くさい玉、田舎臭い玉、あほくさい玉。あのGACKTさんがそんなセリフを大真面目に言うとは思わず。映画館の中に笑い声が頻繁に聞こえるって中々ないと思うのですが。原作者の方の埼玉への愛のあるディスりネタ、そして製作サイドの役者さんのセレクトがただただ冴えていてとにかく楽しかったです。原作が書かれたタイミング的に、西洋の貴族チックな雰囲気にするのが流行っていたのか分かりませんが、その漫画的な設定があるおかげで、内容もキャラも濃くなってました!ちなみに、本作はあくまでギャグメインのBLになるのですが。主人公がどこかのタイミングで「実は女です!」と言うんじゃないかと最後まで思ってました。その点では予想外すぎて完全に裏切られました笑ちなみにこの映画を見るまでファミマが埼玉発信とは知らず、日本埼玉化計画は本当に進んでいるのかもしれないと思わざるを得なかったです。EDのはなわさんの歌も面白かったので、埼玉県民の日皆様にもぜひ見ていただけたらなと。私は生まれも育ちも東京ですが、この映画を見て埼玉好きになりました!ダサい玉なんてもう言いません笑

ゾンビランドサガ / ゾンサガ / Zombie Land Saga / ゾンビランドサガ リベンジ / ゾンサガ リベンジ / Zombie Land Saga Revenge
9

ゾンビ+アイドル=未経験

あらすじは、「ゾンビになった女の子たちがアイドルになって佐賀県を救う」というもの。これだけ書いても何を言っているのか分からないので、もう少し突っ込んで解説する。主題がアイドルアニメであるため、一種のサクセスストーリーになっている。ただし、他と一線を画すのはそのアイドルが死人ということ。なので当然だが、身バレは色々な意味で死(もう死んでいるのに)になる。このぶっ飛んだ設定が出オチになっていないのは、ストーリーが練りに練られているから。笑いあり、涙あり、ミステリーあり、ホラーあり、と話のごった煮になっていて飽きの来ない作りになっている。話を彩るキャラクターたちもバリエーションに富んでいる。彼女たちをバックアップする自称アイドルプロデューサー「巽幸太郎」。ひたすらハイテンションでひたすらウザい謎の男。演じているのは宮野真守氏で、彼を知っている人は「ただの宮野じゃねーか!」と言い、知らない人は「宮野真守ってこういう人なんだ」と知る。そんな男。そして様々な状況で不慮の死を遂げた少女たち。口の悪い「ヤンキー」、勝気な「アイドルグループのセンター」、大人しいが芯の強い「昭和のアイドル」、飄々としている「花魁」、無邪気な「天才子役」。そこに「源さくら」という普通の女子高生が加わって、時にぶつかったりしながらトップアイドルを目指す。と、ここまでつらつらと書いてきたが、正直なところとにかく1話目を見ろと声を大にして言いたい。この面白さを伝える一番の方法はそれしかないと思うので。あと「山田たえ」の声優はビックリすると思う。