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rey0624のレビュー・評価・感想 (2/2)

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
3

生まれてこない方がよかった命もある

頭をからっぽにして約2時間の暇つぶしをしたい、という人には最適な映画だろう。次々にスリルと迫力のある一級品の映像と音楽が絶え間なく現れて楽しませてくれる。そういう意味のクオリティには疑いがないし、ラストに至るまで興奮しっぱなしの映画体験が味わえるだろう。
しかし、シリーズを通してのファンにはいささか不満の残る出来だろう。登場人物の行動には一貫性がないし、旧シリーズのロストワールドの焼き直しのように思えるメインプロットには、今更感がつきまとう。島から恐竜たちを救い出すというストーリーの時点で観客にはどうせ無理だろう、失敗するだろうという未来しか見えない。物語の性質上、そういう冷めた視点からは逃れられないのがこのシリーズの運命ではあるのだが、それにしても5作目である。さすがに今回は大丈夫なんじゃないだろうか、そう観客に思わせられるシークエンスは絶対に必要だったし、そのフォローが一切ないままに進行する今作は、恐竜以下の頭脳しか持たない人間しか登場しない、薄っぺらい作品になってしまった。
こんな風に前作で登場した魅力的なキャラクターたちが消費されていくのであれば、この作品は作られない方がよかった。島から恐竜を連れ出すという目的自体にあまりにも無理がありすぎた。すばらしい映像体験の中で頭の半分ぐらいにはそういった思いが付きまとう。
敵となる恐竜にしても、前作のインドミナスレックスが独特の存在感を発揮していたのに対して今回のインドラプトル(インドミナスラプトルだと思われるのだが)はエイリアンの皮を被ったよく訓練された警察犬というぐらいでしかなく、生物としての魅力に欠けていた。造形やディティールへのこだわりは感じるものの、中途半端に兵器化されているせいで、旧作におけるラプトルほどにも恐ろしさがない。性懲りもなく改造恐竜を生み出しては殺してしまうジュラシック・ワールド。こんな風に作中で作られた命をもてあそぶぐらいならそもそもこの作品自体を生み出さない方がよかったのではないだろうか。

凪のあすから / 凪あす / Nagi-Asu: A Lull in the Sea
10

物語も、作画も、音楽も全てが最高!

凪のあすからは、P.A.WORKSが2013年に制作した、海に住む4人の中学生を中心に海の住民と陸の住民との人間関係を丁寧に描く恋愛ファンタジーです。
ファンタジーと聞くと、ライトノベルの様な異世界のイメージが最近では強いですが、このお話の舞台は日本ですし、流血表現はないし、転生もしない、少し特殊なファンタジーです。
話のシリーズ構成は「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」や「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」で有名な岡田麿里さんが担当していて、毎話ドキドキする、泣ける、感動するお話になってます。また、海や空の描写がリアルよりも綺麗で色褪せません。音楽も、主題歌を歌うRayさんの歌声が、このアニメにぴったりで、第1クール「lull〜そして僕らは〜」、第2クールの「ebb and flow」どちらも大好きです。
もし、これから初めて凪のあすからを見る人がいたら、注目して頂きたいのは、主人公の先島ひかりが最初は本当にどうしようもないクソガキだったのが、お話を通して凄く頼もしい少年に成長するところです。きっと、アニメを全て見終わったころには一番大好きなキャラクターになります。あと、全部で24話、つまり2クールあるのですが1クールと2クールでガラッと雰囲気が変わる、鳥肌が立つくらいの驚きを体感して欲しいです。

エイプリルフールズ
10

楽しい

松坂桃李さんがかっこいいし、クズだし、ダサいし、かわいいしで、とにかく最高です!!戸田えりかさんも、あんな気の強い女性が、まさかの対人恐怖症という、メンヘラの役を、あんなにうまく演じられるなんて、さすがとしか言いようがないです。女優さんはやっぱりすごいですね。いもけんぴがすごくキーになって、私も食べたくなりました。松坂さんが病院に貼ってあるメンタルの病気のポスターを、戸田さんのために破ってあげるのが、優しさを感じてすごく良かったです。あと小澤ゆきよしさんが、すごくおもしろかったです。ユースケ・サンタマリアさんも、いつもの感じで見ていてテンポが良かったです。ロイヤルファミリーのふりをしていた老夫婦も、夢が叶って良かったなと思ったし、やくざの親分のストーリーも、ハッピーエンドでよかったです。UFOを呼ぶ少年も、最後に来てくれて良かったなと思いました。基本的にすべてのストーリーが、ハッピーエンドで、ほっこりしました。でもやっぱり、松坂さんと戸田さんのストーリーが一番楽しくて、おもしろくて、ほっこりして、ちょっとうるっとして、すごく良かったです。個人的にはあんなダサい松坂さんが見れてレアで良かったです。

西野カナ / Kana Nishino
1

私をアレルギーにした歌手

西野カナは以前から、あまり好きな系統の歌手ではないけど、ヒットしているだけあって様々な場で音楽がかけられているので、どのような曲を歌っているのかは知ってはいました。
恋愛一直線で、聞いているとむずがゆくて、唾でも吐きたくなると感じていた当時。
なぜか旦那も旦那の家族も西野カナ好きで、車に乗るとかけられる西野カナ。旦那だけなら違う曲に回せますが、旦那の家族の車でお出かけとなると「嫌いだから違うのにしてください」とは言えない嫁の私。

年に数回、一緒に旅行に行くぐらい仲良しな義父母ですが、耐えられません。子どもがぐずったりしないかとか気は使うし、西野カナの曲で気分は悪いしで、本当にしんどいです。
そこで最悪な事に、幼児の娘が西野カナの曲をたどたどしくも覚えて歌い出したのです。

見事にエンドレスがけを始める義母。西野カナからは決して外さなくなりました。
それ以来、今まで無かった車酔いや頭痛をするようになり、義父母とのお出かけに恐怖を感じるようになりました。

苦痛を感じるのは西野カナだけでなく、Silent Sirenやドリカムもあたります。
ただ、エンドレスがけされたのはトラウマなようで、今も不快な系統の歌手にはストレスを感じて、じんましんや頭痛などが出るようになりました。

嫌いな系統の歌手や曲は、身体に不調をきたすのが証明されたので、皆様もどうぞお気をつけ下さい。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin
7

明治時代を舞台にしたド派手バトル漫画

バトル描写がとても見やすくて良いです。
意外と誤解されていますが、この作品は幕末の話ではなく維新後の明治時代のお話です。またエピソードごとに読む人の好みが大分別れる漫画なのではないかと思います。

東京編(〜2巻)は若干退屈ですが、どうしても読み飛ばせないエピソードです。
御庭番衆編(3、4巻)は初めての中編エピソード、かつシリアスなエピソードです。その後深く関わってくるライバルキャラも登場します。
雷十太編(5、6巻)正直読み飛ばしても問題ないエピソード。敵キャラが少しがっかりです。
京都編(7〜17巻)は初の長編エピソードで人気があります。バトル描写も一番派手で敵も強く、日本の命運をかけたバトルと戦いの規模も大きいです。
追憶編(18〜21巻)は謎が多い主人公の過去と贖罪に迫ったエピソード。少し暗いです。

歴史上の人物とオリジナルキャラクター、明治維新というノンフィクションとフィクションがバランスよく盛り込まれていて、とても面白いと思います。
自分は子どもの頃に読んで、赤報隊や廃仏毀釈など、なかなか教科書では出てこない維新の事実をこの作品で知りました。

Indica
8

フィンランドのバンド

フィンランドのバンドと言えば、"Nightwish"のことを答える人が多いでしょう。私も、最近になってかなり聴いていますが、本当にすごいバンドですよね。しかし、彼らよりも先に私が聴いていたバンドがあります。それが、"Indica"です。Nightwishよりも先に聴いていたバンドは他にもありますが、「現在活動しているバンドである」「多くの日本人が評価している」ということなので選びました。後、週に何回も聞くことがあるので。毎日聴くわけではないんですけどね。Indicaは全員女性のグループで、2001年に結成されました。脱退した人もいるようですが、ボーカルは代わっていません。

実は、IndicaはNightwishと結構交流があるみたいです。Indicaでボーカルを担当しているJonsuさんは、Nightwishでは珍しいフィンランド語で書かれた、"Erämaan viimeinen"を歌っているとのことです。この歌は元々、"Last of the Wilds"という曲で、歌詞がなかったそうです。とてもいい曲です。2007年に歌われたというので、Anetteさんがいた時ですね。また、NightwishのメンバーTuomasさんが、Indicaのアルバム、"Valoissa"をプロデュースしています。

Indicaは、最初はフィンランド語のみで活動していました。しかし、2010年にはすべて英語のアルバムも出しています。フィンランド語の曲を英語で歌ったものです。フィンランド語の曲と英語の曲では多少違った感じになります。ちなみに、"A Way Away"のアルバムに入っている曲、"Island of Light"は日本のカラオケにも入っている曲です。個人としては、他の曲もカラオケに入れてほしいところですが。

私が好きな曲は、"Nuorallatanssija"です。落ち着いた感じがいいですね。"Sanoja"と"Viimeinen jyvä"という曲もおすすめです。英語バージョンでは、先ほどの"Island of Lights"の他に、"Straight and Arrow"がおすすめです。基本全ておすすめですが。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
9

巷にある海賊物の作品とは一線を画す作品です。

かつて北ヨーロッパで繁栄したヴァイキング(海賊)を描いた作品ですが、歴史物なのかバトル物なのか真剣に悩む作品です。
主人公・トルフィンは、幼い頃にヴァイキング(アシェラッドの兵団)に父親を殺され、復讐をする為にアシェラッドの兵団へ入る。このアシェラッドが曲者なのである。トルフィンを自分を殺す者として警戒もしているが、どちらかというと"育てる"という方がしっくりくる感じがある。トルフィンに戦い方、その時の心理等を教え込んだものアシェラッドです。
アシェラッドの死後、生きる意味を無くしたトルフィンは奴隷に身を落とし、森林の開墾を命じられる。父やアシェラッドなど自らを取り巻く人々を思い、争いや奴隷もない理想の国への想いが描かれ始める。しかし、トルフィンが開墾している森林にも王による争いの手が伸びて来る。広大な土地を接収しようと、地主の身内に恥辱を与え戦争へ。トルフィンはなんとか王と謁見した。それぞれが異なる方法で理想を目指している事を知る。
政治的な要素もあり、どこの王が息子との覇権争いに敗れ暗殺されたり、兵団に寝返られたりします。
ヴァイキングは復讐しないのは罪という考えがある。トルフィンはそれを断ち切る為に奮闘するようになるが、どんどん火の粉が降りかかり仲間を守る為に自己を犠牲にしていく。
かなり読み応えのある作品です。

アイドリッシュセブン / IDOLiSH7 / アイナナ
9

ストーリー構成が面白い!!

原作であるゲームファンでもあるので、そちらと照らし合わせつつレビューしていきたいと思います!
まず全体の感想としては、作画がキレイで、ダンスシーンのカメラアングルなどもアイドルを追うカメラの動きを再現しているようで臨場感があったこと。
見せ場におけるこういう盛り上げ方は嬉しいですね!
ゲームでは再現できない細かい部分の動きや、アニメオリジナルのちょっとしたシーンに毎回楽しませてもらってます!今後の展開も期待大。

アイナナは、原作からしてシナリオがよくできており、とにかく一人一人のキャラにまつわるストーリーの作りこみが細かい!
初めての方も単なるアイドルものの主人公成長アニメと思わず、是非見続けてほしい作品です。

以下、1話ごとの感想です。

第1話&第2話
アイドリッシュセブンの記念すべき結成のお話。1・2話を同時放送したことで初ライブの一番盛り上が るシーンが一挙放送!
ライブからの「アイドリッシュセブンでーす!」のくだりで引き込まれた視聴者も多いのではないでしょうか。
物語を急ぎ足にすることなく、放送に工夫を凝らしてくれたことでより魅力が強調された作りになっていました!
一つ心配だったのは、ゲームの方では設定上あまり触れられてないマネージャーの紡ちゃん。このような男性メインな物語だと女性キャラは評判が低くなりがち…
しかし、逆ハーレムのようなストーリー展開ではなく、紡ちゃんもアイナナのメンバーと一緒に成長していく様子を純粋に応援していけるような、そんな描き方に感じました。

第3話
ついに先輩グループのTRIGGERが登場!実は、ナギや三月、ヤマさんたちが巻き込まれた事件というのはゲームではしっかりと触れられていたのですが、さすがにそこはカットでした。今後、何らかの特典としてアニメ化されないかなぁ…と期待しています!
とはいえ、天くん!サービスカットが多くTRIGGERファンには目が離せない回でしたね!!
しかも、シクナイ(SECRET NIGHT)をフルで披露!
そして、一部話題になっているのですが、彼らが踊ってたホールってもしや横浜アリーナでは…?こういうファンの想像をかき立てる小さな工夫がすごく楽しませてくれます。
それに加え、今回また少し明らかになったキャラの事情。天と陸がまさかの双子の兄弟というアイナナの闇が少しずつ表にあらわれてきた印象です。

第4話
4話まで観て改めて思うのが、やっぱり一織は陸に対してデレ過ぎなの気が…あんなに可愛いキャラだったかな。
そしてやはり天陸兄弟の、というか陸の兄に対する闇は深そうですね。
また、りっくんの怪しい咳の正体が明らかになった一話でした。アニメでは地味ながらもしっかりとした伏線になっていましたね!
最後に、今回雨の路上ライブで歌ってくれていたのは「JOKER FLAG」でした。
元気を貰えるアイナナらしい一曲です!今後もどんな曲を披露してくれるのか目が離せません!!