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okaraex23のレビュー・評価・感想

モブサイコ100 / Mob Psycho 100
10

超能力少年の成長物語

モブサイコ100は2度アニメ化され、OVAやスピンオフ作品も制作された人気の漫画です。作者はワンパンマンのONE先生です。
強大な超能力を持った少年、影山茂夫(モブ)の成長が描かれた作品で、恋愛や超能力バトルも描かれるのですが、なんといってもキャラクターたちがとても魅力的です。
地味で目立たないモブ、軽薄な詐欺師の霊幻、モテモテヒロインのツボミちゃん、狡猾な悪霊エクボ…一見すると単純なキャラクター達。しかし、その内面が描かれ始めると一気に人間臭く魅力的になり引き込まれていきます。どのキャラクターにも第一印象と異なるギャップがあり、その読めば読むほど彼らの意外性に夢中になってしまいます。
特に読者は霊能詐欺師でありモブの師匠である霊幻に、最初はうさんくさい、モブを騙す詐欺師という悪印象を抱くでしょう。しかし、物語が進むにつれ彼のモブに対する庇護、彼自身の苦しみなどが描かれその人間性が明らかになっていきます。真の姿が明らかになるにつれ、感情移入してハマってしまうような、読者を惹きつけるとても魅力あるキャラクターです。ちなみに作者のONE先生は初期の構想では彼とモブのダブル主人公で考えていたようです。またスピンオフの主人公ともなっています。
主人公のモブはおそらく世界最強の能力を持つ超能力者。それゆえの苦悩やトラブルが襲い掛かります。人間的に成長したい、と願うモブを読者は師匠の霊幻と一緒に応援する気持ちになるでしょう。
深みのある生き生きとしたキャラクターたちに思わず感情移入してしまう、大人から子どもまで楽しめる漫画です!

DIR EN GREY
10

検索してはいけない!?「DIR EN GREY」の表現

DIR EN GREYというバンドをご存じだろうか?
彼らがどのようなバンドであるかを聞かれると、恐らく古参の1ヴィジュアル系というイメージの人が大半であるかもしれない。

これは正解でも不正解でもない。
デビューからの5年ほどはヴィジュアル系のくくりとしてメイクもしていたが、
海外進出以降からはメイクをしなくなった時期もあったし、近年はまたメイクするようにもなった。

ヴィジュアルの変遷はもちろんだが、サウンドの変遷も大きく変化を遂げ、近年では世界基準のヘヴィロックバンドとしてその地位を確立している。ハードでヘヴィな音楽が基準だが、優しいく美しいメロディのバラードなども見事に表現している。
公式サイトの紹介を借りれば「カテゴライズ不能かつ不要」なロックバンドである。

サウンドやヴィジュアルの変遷はめまぐるしく変化を遂げているが、一貫されているのはライブの激しさ、自らの傷をえぐるかのような痛々しいvocal京の詩世界、流通の際規制をかけられるほどの衝撃的・ショッキングな映像の作品(PV)。

DIR EN GREYを語る上で、彼らの映像作品への言及は避けて通れない。
(以下、少々グロテスクな表現がはいるので閲覧注意。)

お茶の間に衝撃と大クレームを巻き起こした初のミュージックステーションでのデビューシングル「残-zan-」のパフォーマンスでその伝説は幕をあける。

1stアルバム「GAUZE」は全曲が映像作品かされているが、収録曲「mazohyst of decadence」は人工中絶をテーマにした曲で、その内容もあいまって9分超にも及ぶ曲の映像全てが規制をかけられている。彼らの曲で始めて表現に規制をかけられた例である。(時を経て「AVERAGE PSYCHO」というインディーズから発売された映像作品でノーカット版が収録される。)

2ndアルバム「MACABRE」では歌詞カードの横に表記される数行の詩と画像が不安や恐怖をかき立てる。
「脈」のブックレットはカニバリズムを連想させるような表現に震えあがる。

3rdアルバム「鬼葬」ではサウンドも歌詞世界もよりハードに直接的に痛々しく表現され、シングルカットで出された「embryo」は歌詞をほぼ全て書換えるにいたらないとシングル発売されない事態に。
(アルバム版がオリジナルの歌詞であるが、近親相姦を表す歌詞のためシングルカット時の処置はあながち間違いではなかったのかもしれない。)

4thアルバム「VULGAR」で、バンドは一つの到達点にたどり着くが、リードトラック「OBSUCURE」が「mazohyst of decadence」以来の映像規制をされてしまう。
(吐瀉物を吐きまくる、内臓を食べる、花魁が血を吐くなど和製エログロホラーな世界観。こちらも後に「AVERAGE PSYCHO」という映像作品でノーカットで収録される)

5thアルバム「Withering to death.」では少年犯罪をテーマに、あまりに残酷な表現を用いたために映像に規制をかけられた「朔-saku-」、「朔-saku-」の後日談を描き、これまた規制をかけられた「鼓動」。
ただ、このアルバムが彼らの海外進出の大きな足がかりにもなったアルバムであるということは伝えておきたい。

6thアルバム「THE MARROW OF A BONE」ではより楽曲、表現もハードになっていく。
全編アニメーションで作成されたシングル「Agitated Screams of Maggots」は、アニメーションであるにもかかわらずここでもグロテスクな表現がされ、モザイク処理→放送禁止の憂き目に遭っている。

7thアルバム「UROBOROS」で、世界的な地位を確固たるものにする。
歌詞世界も戦争などに言及したような表現が多くなり、アルバムリードトラック「VINUSHUKA」では戦争の映像や原爆投下のシーンなども描写され、これも規制の対象となった。

8thアルバム「DUM SPIRO SPERO」はシングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」ではメンバーの体がえぐられる、腕が吹き飛ぶなどの表現がされたた彼らが発売する映像作品以外での音楽番組ではフル尺の映像が公開されることはなかった。

9thアルバム「ARCHE」は前作とはかわりメロディアスな楽曲が多い印象だが、リードトラックにしてアルバム最後を飾る「Revelation of mankind」ではもはやさすがというように暴力表現に規制が欠けられている。
内容的には「朔-saku-」、「鼓動」とリンクする内容になっている。

10thアルバム「The Insulated World」ではシングル「人間を被る」で細切れにされた人間がモザイクで移るなどして規制を施されYOUTUBEにアップされている。

以降のシングル「The World of Mercy」では未完のままpvが規制され公開され、現行最新シングル「朧」では綺麗なバラード調のメロディーの楽曲ながら、女性の腹からVo.京が生まれてくるという衝撃の内容である(歌詞もネグレクト・虐待・中絶を思わせる表現であるためと考える)

いかがだろうか。

ヴィジュアル、サウンド面はどんどんめまぐるしく変わる彼らだが、かっこいいと思う物を作る、「表現」することへの妥協を一切しない部分は、結成初期から少しもぶれることはない。

まずは怖い物見たさでもいい。
紹介した楽曲達を映像作品込みで見てみてはいかがだろうか。

きっと彼らの虜になるはずだ。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

ダークファンタジー物の傑作コミック

絵柄が独特な作品なため食わず嫌いしていましたが、世間の評価が高いので読み始めました。
これは面白い。面白すぎて32巻まで一気に読み進め、再び初めから読み返しております。
読み返しの段階で初めて気が付くことも多く、流石の一言。

序盤はまさに謎だらけ。巨人という存在や巨大な壁に囲まれた世界、消えた父親。
わからないことだらけの巨人に支配される世界で、圧倒的な力の差がある巨人に対し人類がどう生き残っていくのか、というストーリーから始まります。
さらに伏線が張り巡らされ、謎は深まるばかり。

中盤で怒涛の勢いで謎が解き明かされ、伏線も回収される。
どうやって巨人が生まれたか、目的は何なのか、世界の謎、敵とは。

そして終盤での大どんでん返し。誰が本当の敵なのか、誰を信じればいいのか。何がどうなるのかわからない、このハラハラドキドキの展開は一見の価値があるかと思います。

アニメ化、実写映画化、スピンオフ化など派生作品も多く、この作品の魅力、人気度を表しています。

ダークファンタジー物の傑作であるが、その前に漫画作品の最高傑作と言っても過言ではない。

作者である諫山創さんの序盤から終盤にかけての画力の凄まじい向上も、この作品を楽しめるポイントかもしれません。