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minato6664のレビュー・評価・感想

ワイルド・スピード / The Fast and the Furious
10

ハラハラドキドキ

スピードとついているだけあって爽快感がとてもあります!シリーズがたくさんある映画などは最初から見ないと楽しめない、内容がうまくつかめないと思いがちですが、この作品はどの作品からでも楽しめます!ところどころこんな登場人物がいたのか、など思うときはありますが、今度はこっちの作品を見てみようなど思えるほどおもしろいでよ!
特にこんな方にはお勧めです!
車が好きな方!ストーリー性を重視したい方・ど派手な演出を見たい方・海外が好きな方にとても合うと思います!
また魅力の一つとしてCGを使ったシーンが少なく、車が大爆発したり普通CGを使っていると思っていたシーンが実際に行われていると凄みを感じますね!一部一部出てくる恋愛シーンがガラッと普段から変わってそこもまたとても好きです!
アクションがおもな内容なんですが、アクションがない会話シーンなども、内容が面白くどこを見ても楽しめます!!
また、個人的な感想になってしまうかもしれませんが、映画の中で流れてくる音楽がとてもかっこよく、見ている中でもノリノリになってしまいます笑
俳優の方々もとてもかっこよくてヴィン・ディーゼルさんなどが年齢を感じさせないかっこいいアクションも魅力的だと思います!
ぜひ見てもらいたい映画の一つです!

下弦の月
9

下弦の月 矢沢あい

『NANA』等で有名な少女漫画家・矢沢あい先生(以下、矢沢先生)の隠れた名作で、矢沢先生の作品の中では異色の、ややSF風な内容です。
事故によって記憶喪失となり、異様で不思議な現象に巻き込まれた主人公の精神的な弱さの葛藤と、その主人公を助けるべく奔走した四人の子供達の冒険譚のようなストーリーが描かれています。
物語の舞台は98~99年。ネットがまださほど主流ではない時代で、数少ない情報量から主人公やその恋人の生い立ちを調べる子供達の懸命さに心が打たれます。
主人公は既存の少女漫画のような完璧なヒロイン像とはかけ離れており、現象の影響で心身共に不安定となり唯一の記憶である恋人を恋しがり泣いてばかりいます。けれども17歳という未熟さ、人が持つ弱さ、現実逃避などリアルな心理描写に共感し、子供達のおかげで精神が成長し本当の意味で救われていく姿に胸が熱くなります。
上で述べたように、矢沢先生や少女漫画の作品としては異色で、読む人によって好みが分かれると思います。それゆえか、連載掲載時のりぼんでは人気があるとは言い難かったらしいです。
ですが、ハマる人にはガッチリとハマり、そこから矢沢先生の他の作品を読み始めたり、しまいには月の形を意識するようになるでしょう(私がそうでした)。

甘々と稲妻 / Sweetness and Lightning
7

ほっこり心があたたかくなる作品

この作品は妻を亡くした高校教師、犬塚とその娘、つむぎがご飯を通じて成長していく物語です。
犬塚先生は慣れない家事に大忙しで、料理にまで手が回らない日々を送ります。
そんな時、食事処の娘であり教え子の小鳥と一緒にご飯を作ることになります。
まだまだ幼いつむぎの純真無垢な言葉が、犬塚先生と読者にストレートに刺さります。
お母さんとはもう会えないことを理解しているような、それとも遠くにいると思っているだけなのか
ちょっと切なくなるシーンもありますが、犬塚先生やつむぎがお互いの言葉で乗り越えていきます。
毎回小鳥によっていろんな種類のご飯が紹介され、定番のハンバーグや唐揚げだけでなく、ただ土鍋で炊いただけのご飯やちょっと変わったオリジナルメニューも、レシピ付きで掲載されています。
私はこの作品で紹介されている「パンがゆ」がとても好きで、よく作って食べています。
料理初心者の犬塚先生でも作れる簡単レシピ代表のパンがゆは、ふにゃふにゃになった食パンが食べやすくてヘビーローテーション間違いなしのご飯です。

作品自体は2019年に完結していますが、1巻では幼稚園生だったつむぎも最終12巻では高校卒業までに成長します。
ご飯を通じて、子供と父親が成長していく姿は涙なしには読めません。
子供ができたら、是非一緒に読みたい作品の一つです。

舟を編む
5

本屋大賞を受賞した作品の映画化

もともと三浦しをんさんのファンで、この映画の原作を知りました。
小説では、主人公の馬締光也(まじめみつや)を始めとする登場人物たちの語りで物語が編まれていきます。この作風をどのように映画化するんだろうと期待していました。
辞書編集部に配属となった変人(?)な馬締は、編集部にとって大作である『大渡海』の辞書作りを任されます。彼を演じたのは松田龍平さん。馬締は、言葉作りには熱量が高いのですが、コミュニケーション能力がないのです。自分の世界を持ちつつ一生懸命言葉と向き合う馬締を、松田龍平さんはうまく演じていました。
同僚の西岡さんはチャラチャラした役で、馬締とは正反対。オダギリジョーさんが演じていました。オダギリさんと松田さんのぎこちないやり取りもリアルで、最終的には同志として絆が深まっていくのですが、そこまでの過程が面白い。
そして馬締が恋をする香具矢さんを、宮崎あおいさんが演じていました。彼女は小説の中のイメージとぴったりでした。純粋で、美しくて、2人の不器用な恋も見ていて面白かったです。
馬締と香具矢さんが観覧車に乗って話をする場面があるのですが、お互いに自分の仕事について語るシーンでした。香具矢さんも料理人として悩んでいて、そこを拙い言葉で励ます馬締が愛おしかったです。
我々は辞書作りとあまり縁がないですが、この映画を見ると、その仕事ぶりとそれに携わる人々の人生も垣間見ることができて、興味深い映画です。