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kou1208xyr2のレビュー・評価・感想

back number / バックナンバー
10

逃した魚?back number

back number(バックナンバー)は2004年結成の3人組ロックバンド。
3人組ロックバンドというと男性ファンが多いイメージですがback numberは女性ファンに多く支持を受けています。
情景がリアルに目の前に浮かぶような歌詞や、女性目線の片思いや失恋の絶望感など繊細な心情を描く歌詞など表現力が卓越しています。
男性目線の楽曲も女々しくもありながら純真で、逆にリアルすぎるくらい生々しい歌詞の楽曲もあり、その繊細でもあり大胆な表現力が多くのファンに支持されている要因でしょう。

彼女をバンドマンに寝取られたのがきっかけで「自分は彼女にとって“型遅れ”の存在」という意味を込めたback numberというバンドを立ち上げて有名になり、アルバム「逃した魚」の裏ジャケットに「あなたが逃した魚はこんなに大きくなりました」の文字。ボーカル清水依与吏のメンヘラ炸裂で一気に女性ファンの支持を増やしたのも有名な話。

2011年4月6日に JAPAN COUNTDOWN タイアップの「はなびら」でメジャーデビュー。
2011年発売の「花束」は結婚披露宴の定番ソングに、
2015年にはシングル「クリスマスソング」がクリスマスの定番ソングになる等、その後も数多くの楽曲がドラマや映画等で起用され幅広い層にその人気を広げています。

テイルズ オブ ヴェスペリア / Tales of Vesperia
5

シリーズ初アウトローを主役としたインパクトが大きかった作品

2018年にバンダイナムコよりXbox用ソフトとして発売された人気RPG「テイルズオブ」シリーズの一つで、後に追加要素を加えたPS3用が2009年に発売され、以降PS4、Switch等へと幅広く移植された人気タイトルとなりました。
本作は「正義を貫き通すRPG」をテーマに古代に生み出された魔動器の恩恵を受ける世界で、主人公ユーリがこの世界の思わぬ真実と向き合うあらすじとなっています。
テイルズでお馴染みのアクション要素を加えた戦闘システムでは3Dフィールドを駆け回れるフリーランのシステムを更に発展させ、より操作しやすく通会館がUPしてる形になってる他、従来の主人公の多くが10代と成長途中の若者が大半だったのに対し、本作の主人公ユーリは20代の青年と従来よりもやや高めになり、ある程度強い決意を持てている主人公像になっているのが新鮮でした(劇中法で裁けない悪を直接手にかけるなど、犯罪まがいの事でもやらざるを得なくなるくだりは衝撃的でしたが)。
ユーリのいこのキャラが強いインパクトを与え、テイルズ屈指の人気キャラになった背景もあります(アウトローが主役という点では個人的に一推しのベルセリアに近く感じました)。
ストーリーの出だしや後半の展開に多少粗が感じられましたが、男の友情物としても印象深い作品です。

A Hard Day's Night / ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
9

ビートルズ・テレビ出演までの36時間に密着したセミドキュメンタリー作品

『ハード・デイズ・ナイトナイト』は1964年に公開された音楽コメディ映画で、監督はリチャード・レスター、出演は英国のロックバンド・ビートルズです。脚本はアラン・オウエンによって執筆され、ユナイテッドアーティスト社によって公開されました。本作では、テレビ出演前の36時間にわたるビートルズの姿が描かれています。映画は商業的に成功し、また批評家の受けも良く、最優秀脚本賞も含むアカデミー賞2部門でノミネートされました。ヴィレッジヴォイス誌は本作を「ジュークボックスのミュージカルの市民ケーン版と評し、1964年にはこの映画はスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』についで大衆受けしたと記しています。Webサイト・ロッテントマトは「『ハードディズナイト』は製作された年代にも関わらず、見るものに歓びを与え、ロックンロール映画の古典であることを証明している」との評価を掲げています。Webサイト、メタクリティークは24人の批評家によるほぼ100点満点の評価を掲げ、普遍的に賞賛されているとしました。タイム誌は「この目的で製作された映画の中では最も新鮮な魅力があり、最も面白い」との評を掲載しています。映画評論家のロジャー・エバートは「映画の中で偉大な記念作の一つ」であると記しました。

働かないふたり
10

働いていないニートから人生の大切なことを教われる

この漫画の主人公はふたりの若い兄妹。どちらもニート。おちゃらけてるが自分をしっかり持ってる兄と優柔不断だが心優しい妹の周りには気づいたら人がいっぱい。
私の好きなセリフを一部抜粋すると「誰にでもできることだからこそ、誰かの目に留まるのは難しい。ひとりでも買ってくれた人がいたならそれは凄いことですよ」。これは同人誌の即売会で自作の本が1冊しか売れなく、自身を失っている人に兄が言ったセリフだが、私は非常に感銘を受けた。本が1冊しか売れないというのは常識的に考えれば望ましいことではない。自己嫌悪に陥りたくなる気持ちの方がよく分かる。でも兄のこの発言で考え直した。みんな知らず知らずのうちに高望みをしてしまっているのかもしれない。高みを目指すことと謙虚に生きることは実は相反しない。自分の現状を把握し、自分で自分を褒めることは素直に素敵なことだ。
このように全ての人を肯定し、全ての人を勇気づけるようなセリフが多々ある。働かないことを肯定しているわけではないが、かと言って働いていることを無条件で美化していない。自分が必死に抱えているものが実はそんなに大切ではないと気が付いたとき、生きることがほんの少しだけ楽になるかもしれない。
これは毎日必死で働いている社会人にこそ読んでほしい漫画だ。

ケープ・フィアー
8

エッジの利いたスリラー感を醸し出すスコセッシ監督とデ・ニーロのコラボ作『ケープ・フィアー』

『ケープ・フィアー』は1991年に公開された米国の心理スリラー映画で、監督はマーティン・スコセッシ、1962年公開の同名の作品のリメイクであり、原作は1957年発表のジョン・D・マクドナルドの小説『The Executioners』です。出演はロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラング、ジョー・ドン・ベイカー、ジュリエット・ルイス、ロバート・ミッチャム、グレゴリー・ペック。ミッチャムとペックに加えてマーティン・バルサムがリメイク版の本作にもカメオ出演しており、これらのスターはオリジナル版でも共演していました。本作は有罪判決を受けた婦女暴行犯を主人公にしています。その犯人は新たに知り得た法律的な知識を元にかつての公選弁護士に対して復讐することを目論んでいます。公選弁護人が犯人の裁判時に意図的に間違った弁護戦術をとったので自分は14年の禁錮判決を受けたのだと逆恨みしているからです。本作はスコセッシとデ・ニーロの7番目のコラボ作品で、商業的な成功を収め、また好意的な評価を獲得しました。デ・ニーロとジュリエット・ルイスがオスカーにノミネイトされています。映画は「スマートでスタイリッシュ」であり、マーティン・スコセッシ監督の作風のメインストリームに位置するスリラー作品であり、またロバート・デ・ニーロの演技力が恐ろしいくらいの作品でもあります。

KILLER☆KILLER GIRLS / キラキラ☆ガールズ / きら☆きら
9

新感覚の刑務所マンガ 『KILLER☆KILLER GIRLS キラキラガールズ』

刑務所を舞台にしたマンガと聞いてどのような印象を持つでしょうか。
凶悪犯の集まる、これ以上なく治安の悪い環境でのバトル物?それとも、最近増えてきた、経験者が語るドキュメンタリー物?
少なくともゆるふわ日常系マンガなんて想像できませんよね。
ところがこのマンガは、死刑囚の集まる女子刑務所に冤罪で連れてこられた主人公が、憧れでもある日常系マンガのような生活を送ろうとする新感覚のマンガです。
もちろん、舞台が舞台だけに単純な日常系マンガのようにはいきません。
登場人物のほとんどは凶悪犯とそれを押さえつける看守たちで、殺伐とした雰囲気を拭い去ることはできません。
開始2話で登場人物が処刑されるなど、日常系マンガにあるまじき展開も起こります。
残念ながら最後もハッピーエンドかと言われると肯定しがたいです。
それでもなんとか刑務所生活を楽しもうとする主人公の熱意は読んでいておもしろいですし、話が進み、それぞれの人物の生い立ち、バックグラウンドが見えてくるにつれ、人として憎めないどころか、どこか共感する部分すら見えてきます。
ゆるふわ日常系マンガには飽きてきたけどあまり殺伐としたのは読みたくない人、これまでにないようなマンガを読んでみたい人におすすめです。
未だかつてこんな日常系刑務所マンガはあったか?
ぜひ読んでみてください。