keia@keia

keia
keia
@keia
24 Articles
7 Reviews
0 Contributions
0 Likes
keia

keiaのレビュー・評価・感想

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

そこにいる恐怖と爽快なアクションの連続

「壁」によって守られた国があり、その壁の外に巨大な人型の生物、通称「巨人」が大量に徘徊している世界が舞台のダークファンタジー世界の物語です。

人類は巨人にとっての食べ物であり、巨人とは意思疎通ができません。また、人類と巨人の力の差は圧倒的で、人類は巨人に食われるだけの日々を送っていました。
ですが、その巨人から身を守るための「壁」を作り、その「壁」のおかげで100年の間、平和に暮らしていました。
しかし、ある日突如として超大型巨人が現れ「壁」が壊されます。人々はなすすべなく巨人に食われるのみ。
人類の文化レベルはルネッサンス期程度のものです。巨人は一瞬で傷を回復するため巨人には大砲も鉄砲も効きません。人々はただ逃げ惑うしかありませんでした。
しかし時は流れ、人類は「立体機動兵器」という人類の英知により生み出された兵器により反撃にでます。大砲も鉄砲も効きませんが後頭部うなじ下部を斬撃することで倒すことができると分かったため、ワイヤーとガスの噴射を使って巨人の首筋を斬ることにしました。しかしこれは、とてつもなく危険な作業であり、人々の戦いへの葛藤や絶望を生み出しています。
ワイヤーによる戦闘はアニメで見るととてつもなくスピーディーでかつスタイリッシュな戦いになっています。特に巨人の首を斬る瞬間はとても爽快です。ですが、超近接戦闘による絶望感も半端なく、恐怖と爽快感を合わせて視聴することになるでしょう。
物語の展開は、なぜ巨人が生まれたのか、壁とは何なのか、外の世界はどうなっているのかを少しずつ描いており、多くの犠牲者を出しているため、毎回ハラハラドキドキの連続です。

リトルナイトメア2 / LITTLE NIGHTMARES II
10

期待を裏切らない「不気味に美しい絶望の世界」

第一作目同様、色彩を抑えた仄暗いグラフィックが美しくミステリアスで、ゲームの世界観にグイグイ引き込まれました。今作は、小人の少年・モノが主人公。何故か、紙袋を頭に被っています。その姿が本当に愛らしい。そして、前作の主人公である小人の少女・シックスも相棒役で登場します。二人がちょこまかと動きまわる姿に、かなり癒されます。手をつなぐという操作ができるので、二人の可愛い姿が見たいばかりに、無意味に何度も手を繋がせてしまいました。
リトナイは、3D版の横スクロールアクション、と見せ掛けたパズルゲームだと思っています。
ゲームでは、明確な言葉での指示は出てきません。プレイヤーはそこにある舞台の状況を読み取り、先に進むための方法を推理しなければなりません。必要なのは想像力。この多くを語らない寡黙で挑戦的な感じが、多くのプレイヤーの琴線に触れるのではないかと思います。
本編は常に不穏な雰囲気が漂っており、かなりグロテスクな描写も散見されます。私はうっかりホラー映画を見ると、軽く一週間は眠れなくなる程の臆病者ですが、リトナイシリーズはそれを押してまでプレイしたくなってしまう代物です。今作でも、そういう不思議な魅力を十二分に堪能できました。

GIANT KILLING / ジャイアント・キリング / ジャイキリ
9

とにかく達海猛がかっこいい!!

「キャプテン翼」を代表に、これまで多くの名作サッカー漫画が生み出されきましたが、その中のどの漫画とも一線を画すサッカー漫画が「GIANT KILLING」(以下:ジャイキリ)です。

これまでのサッカー漫画は「プレーヤー」に焦点を当てて描かれてきましたが、ジャイキリの主人公は「監督」。弱小プロサッカーチームの監督となった主人公「達海猛」が、型破りな方法でチームを変えていきます。最初は達海監督に反発する選手たちも、次第に達海監督の考えや戦術に理解を示し、チームがまとまり始めます。

この漫画の醍醐味は、達海監督の元、色々な壁を乗り越えながらチームが徐々に一体感を増し、強豪チームに打ち勝っていく様子です。達海監督の戦術の面白さや、選手一人ひとりの想いが各試合ごとに丁寧に描かれているため、読んでいて感情移入がしやすく、試合のシーンは実際にサッカーを見ているような熱い気持ちになります。

また、もう一人の主人公ともいえる「椿大介」選手の成長も見どころの一つです。大きな才能を秘めているものの、気が弱いためこれまで実力を出せなかった椿が達海監督に才能を見出され、大きく成長していく姿に読者は勇気づけられること間違いなしです。

サッカー好きはもちろん、そうでない人にもぜひおすすめしたい漫画です!

プリパラ
9

登場する女の子は、みんなアイドル?

「み〜んなトモダチ!!み〜んなアイドル!!」というキャッチコピーの通り、登場する女の子たちはプリパラという特別な空間でアイドルになることができます。
ある程度の年齢になった女の子のもとにプリチケが届き、それを持ってプリパラに行けばあなたも今日からアイドル!といった設定。
この設定だけで楽しいものがありますが、プリパラの中では、プリパラの外と同じ外見の人もいれば内と外で外見がガラッと変わる人もいて、更に楽しめます。
主人公の真中らぁらはプリパラ内では髪が長くなり、身長が伸びます。
特に変化が大きいのは、学校ではシンプルにまとめた清潔感ある髪型で、メガネをかけた見た目も中身も真面目な委員長の南みれぃ。プリパラ内での姿は金髪お団子ショートに変わり、アイドルのキャラ作りとして語尾に「ぷり」をつけるなど、知っている人にも気づかれないほどの別人になります。
プリパラの利用者も観客もアイドルも、その多くが女の子であり原則として男の子はプリパラに入れないのですが、例外としてシステムを管理する赤井めが兄ぃと、他の子と同様に女の子アイドルのように活動する男の子レオナがいます。
姉のドロシーとレオナは見た目がそっくりですが髪の色が違い、性別も違うので一卵性双生児なのかどうかは謎です。姉であるドロシーは勝気で、レオナは一歩引いて大人しく優しい印象ながらも、ドロシーが危ない時には即座に庇うなど男らしい面を併せ持っています。
校長先生がプリパラを禁止したり、ライブメンバーが集まらなかったり、ライバルが現れたりと、個性豊かな女の子たちのドタバタアイドルコメディは賑やかで、見ていて楽しいアニメです。

ファイナルファンタジーVII / FINAL FANTASY VII / FFVII / FF7
10

思い出の作品

このゲームに出会ったのは私がまだ小さい時でした。
おそらく父親が買ってきたもので、プレイしているのを横から見ていました。
そんな記憶がぼんやりとあり、ゲームからしばらく離れていたある日、とあるゲーム実況者がプレイしているのを見ました。
私は自分でプレイしたこともなく、当然記憶も薄れていたので、実際に自分でプレイしてみようと思いPC版をプレイしてみました。
結論から言うととても良くできた作品でした。
小さい頃だとおそらくストーリーもゲームシステムも理解できていなかっただろうと思うと、大人になってからプレイして正解だと思いました。
チョコボの育成やミニゲームの充実度もさることながら、なんと言ってもストーリーがとても面白かったです。
登場キャラクターそれぞれに戦う理由があり、主人公たちが属するアバランチと、敵対する神羅のどちらもが正義というのがとても良かったです。
個人的には神羅側の特殊工作部隊タークスのツォン、レノ、ルード、イリーナの4人がそれぞれのキャラが立っていて主人公たちとの絡みも笑えるところがありよかったです。

魔法を使うためにはマテリアと呼ばれるアイテムを使うのですが、このシステムがとても良くできていて、例えば「ほのお」のマテリア単体だと1体にしか攻撃できない魔法を、「ぜんたいか」とセットにすることで全体攻撃にするなど戦略の幅が広がりプレイしていて面白かったです。
プレイしたことがない人には、絶対にプレイしてほしい作品です。

ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会
9

古き不良たちのなんでもあり運動会

昭和の「熱血ヤンキー」たちがケンカを繰り広げるくにおくんシリーズの、運動会編です。

町中をコースとしたクロスカントリーや、障害物競走、棒の上玉割り競争などがあり、そのいずれもが殴る・蹴る・武器の使用までもがOKで、純粋な速さではなく相手を完全に倒してしまうことで勝利することもできます。

学校ごとの4チームが参戦し競います。
参加チームはマッハキックのくにおくん率いる熱血高校、マッハパンチのりき率いる花園高校、龍尾嵐風脚のりゅういち・りゅうじ兄弟率いる冷嶺(れいほう)学園、様々な高校から代表者が集う連合です。

キャラクターたちは各々得意な技や技術を持ち、くにおくんの一瞬で3発の蹴りを入れるマッハパンチを筆頭に、ごうだの強力な頭突き、棒状の武器を持った時に真価を発揮するごだいの棒術スペシャル、横方向の直線上に見えないオーラで攻撃を与えるオーラパンチのさおとめなど、個性も光ります。

体力の高低や足の遅速、水中呼吸が可能な長さなども得意不得意があり、高校単位で選ぶため細かい選択ができないことで「どのチームを選ぶか」も重要な要素となります。

くにおくんシリーズらしく、最も人気が高いと思われるのは最終ステージでもある格闘大会。4チームからそれぞれ1人が代表として、画面奥側は壁に囲まれ手前側は落下する危険性のある場所でバトルロイヤルが行われます。
戦闘能力にこそ最も個性を発揮するキャラクターたちが輝くのはやはりここで、タイマンではないこともあり立ち回りも重要になってきます。

ファミリーコンピュータ時代のゲームでありながら、4人対戦も可能で多人数で盛り上がることができます。

いっぽん!!〜しあわせの日本酒〜
7

日本酒がつなぐ心

2年後に50周年を迎えるクロキ百貨店。昔は賑わっていたものの今は不況でお客さんもあまりいない。主人公の佐々竹葉は、とあるきっかけで新社長・黒木雄介に味覚センスをかわれ日本酒推進プロジェクトの大役を任されることとなった!

“百貨店の誇りを取り戻したい“そんな思いより始まったプロジェクト。果たして竹葉は成功させることができるのか。

長編本格派日本酒コミック。初めは日本酒をメインとしている物珍しさから漫画を読み始めました。1話完結でストーリーの展開も早いためサクサクと読み進められることが魅力の1つです。
秋田の日の丸醸造「うまからまんさく」を始めたくさんの日本酒が紹介されています。日本酒好きにはたまらない作品ですね。初めての日本酒に触れること、日本酒に込められた人々の思い出。それらに触れる竹葉の好奇心・ワクワク感する表情が細かく描かれていたことから、作者の日本酒とキャラクターに込められた愛情がひしひしと伝わってくる1作です。