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go-1016101113899717088858のレビュー・評価・感想

のぼうの城 / The Floating Castle
8

事実に沿った物語

『のぼうの城』は和田竜の小説家デビュー作で、2012年秋に公開された映画です。本当は2011年に公開予定でしたが、東日本大震災の影響で各映画の公開が延期になる中、作品の中に出てくる「水攻め」が津波を連想させるために公開が大幅に伸び、約1年後に公開となった映画です。
石田三成率いる2万の兵に3千人ほどで戦うという、普通ならば兵の数を聞いて降参するところを、知恵を絞って次々と襲いかかる難題に立ち向かうストーリーです。見どころの一つが「水攻め」だと思います。「水攻め」をすればあっさり勝てるのですが、武士たちは「水攻め」にこぞって反対していました。この時代の武士たちは、武功をあげることでお金(土地)をもらい、地位も上げてもらい、「栄誉栄光を浴びていてのだなあ」と感じました。またこの「水攻め」は全くの作り話ではなく、作品のエンディングでこの「水攻め」の時につくられた堤防が今の時代でも残っている場面が映されて、「本当にこのような戦があり、その地でたくさんの犠牲者が出たのだ」と改めて思い返しました。
和田竜さんの作品はどれも面白いです。『村上海賊の娘』も4巻あって長かったですが、事実に沿ってのストーリーで面白かったです。これも映画化されるのは間違いないでしょう。

BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

史上最高のブロマンスをあなたへ

男と男の友情は、何で成り立っていると思いますか?友情はいくつの形があると思いますか?人を愛することは、どういうことかわかりますか?
この作品は、最初から最後までずっと”人を愛する”ことについて語りかけてきます。
「BANANA FISH」は1994年に連載が終了した少し古い作品です。2018年にノイタミナ枠でアニメ化されました。私がおすすめするのはこのアニメの方です(もちろん、アニメを見終わった後あなたは必ず漫画に手を出します。絶対です)。

物語の主人公は陸上選手として活躍し将来が期待されていた奥村英二と、その美しい見た目のため幼いころからマフィアのボスの手ごまとされていたアッシュ・リンクス。英二が伊部というジャーナリストに連れられ、アメリカでアッシュと出会うところから物語は始まります。主人公の英二とアッシュの関係性を、アッシュの友人は「魂の奥深いところで結び付いていたんだ」と述べています。この二人はもちろん育った国も育った環境も何もかも違う。なのに、お互いが「幸福であってほしい」と願うような関係性になっていくその過程に涙を流さない人はいません。

魂で結び付くほどの深い愛に、この作品を通して触れ合うことができる。なぜ英二はアメリカに来たのか、マフィアの手ごまにされているとはどういうことなのか、BANANA FISHという題名の意味はなんなのか、二人は最後どうなるのか。最初から最後まで究極のブロマンスを、ぜひその目で確かめてください。