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emomi130のレビュー・評価・感想

幽☆遊☆白書 / 幽遊白書 / 幽白 / Yu Yu Hakusho
10

推しを見つけられるキャラクターのバリエーションと、絶妙なセリフの言い回しが魅力

・霊界探偵編
不良中学生の浦飯幽助がとある事故から霊界探偵となり、様々な事件を解決する中で霊力を高めながら成長してゆく話です。
このころは1話完結のほのぼのとしたストーリーがメインで、何でも屋のような印象も受けました。剛鬼、そしてのちに仲間となる蔵馬と飛影が登場したあたりでバトル要素がかなり強くなり、のちの暗黒武術会編でメインの敵となる戸愚呂も登場します。初期の飛影は変身後に割とショッキングな見た目になるのですが、これ以降変身することはないのでこの設定は封印されたと言われています。

・暗黒武術会編
幽助、桑原、蔵馬、飛影、覆面戦士(玄海)が闇世界の武闘大会である暗黒武術会にゲストとして招待され、トーナメントを勝ち抜いてゆく話です。
このトーナメントで戦う相手チームにも個性豊かな敵キャラがたくさんいて、それぞれの魅力を発揮しつつ、続く仙水編でも活躍したりしています。幽助は霊丸、桑原は霊剣、蔵馬は植物、飛影は炎殺黒龍波というベースの技を持ち、1戦ごとに見ごたえのある戦いが見られます。
霊光波動拳の継承や玄海の死によって戸愚呂戦の前に幽助に著しい成長が現れ、蔵馬の前世の姿である妖狐への変身、飛影の邪王炎殺黒龍波の完成など、メンバーの戦闘能力の著しい向上が見られるところが魅力です。独特な世界観を持つ美しい魔闘家鈴木や、蔵馬への異常な執着を見せる戸愚呂チームの鴉など、ある意味変態的なキャラクターも登場して物語を盛り上げています。

・仙水編
すべての人間を抹殺しようとする元霊界探偵の仙水忍と、幽助達の戦いのストーリーです。
仙水忍の正義感や潔癖さ、「黒の章」というビデオテープの存在。そして仙水の仲間(と序盤ではされている能力者)たちの思想など、前の2つのストーリーが肉体的なぶつかり合いだったことと比較すると、こちらは思想のぶつかり合いのような印象を受けます。
仙水を倒した後は、幽助、蔵馬、飛影は魔界へ行き、桑原も人間界で、4人それぞれの道を歩みます。

『幽遊白書』は少年漫画ではありましたが女性人気も高く、各キャラクターにファンがついている、今でいう「推し」のような存在であるように思います。
またセリフの言い回しが絶妙で、鴉の「トリートメントはしているか?」は『幽遊白書』ファンでなくても知っている方は多いのではないでしょうか。トリートメント以外にも物語の要所要所に見られるので、『幽遊白書』の魅力の1つだと思います。
仙水編に登場する樹の、仙水へのゆがんでいるようで純粋でもあるような愛や、魔界三大妖怪である躯と飛影の、恋愛と言えるのか言えないのかわからない関係なども魅力的です。

グランド・イリュージョン / Now You See Me
9

見ているだけでダマされ驚くマジック映画。開始5分ですぐに引き込まれます!

2013年に日本で公開された洋画「グランド・イリュージョン」。腕の立つマジシャン4人組が、世間をあっと驚かせるマジックやイリュージョンで、悪徳資産家の大金を盗むことから事件が始まるクライム映画です。
最初に、様々なマジックを得意とする4人のマジシャンが謎の招待状をもらい集まっていく紹介シーンがあるのですが、そこで1人が得意のトランプマジックを披露します。
見ている私達がまるでその人からマジックを見せてもらっているように「このトランプの中からマークを覚えて」と問いかけられ、見事考えていたトランプのマークを当てられてしまうんです。映画館で見た時本当にびっくりしました。このシーンで「なにこの映画!すごい!なんで?!」となって引き込まれていきました。
マジシャン4人は、ただ大金を盗むだけではなく、悪事を働いている人から騙された人に返したり、1年以上かけて計画を練って行うイリュージョンなので、最後のどんでん返しがスッキリ。マジックをうまく物語に盛り込んでいるのでワクワクします。この映画の原題は「Now You See Me」。続編もできるほど人気の作品なので、まずは1作目を見てもらいたいおすすめの洋画です。

彼に依頼してはいけません
7

鮮やかに描かれる、新感覚ミステリー!!

『エンパス』の能力を駆使するモグリの探偵・鏡キズナが、相棒・御堂眞矢と事件を解決させていく!
『エンパス』とは人より感受性に富んだ人のことを指し、キズナは人を観察することや思い入れのある物に触れることで、その人物の感情や思考を理解したり、能力を手に入れたりすることができるとされています。
本作は、関係者の心情から事件を読み解いていく、新感覚のミステリーです。
また、漫画・アニメ・ゲームなど様々なメディアで人気のイラストレーター・雪広うたこが、ストーリーも含め全て一人で構成した初の創作作品としても注目されています。
「宝石商リチャード氏の謎鑑定」の作画でミステリー作品に携わっていただけあり、難解なトリックが次々と出てくる点は、初のミステリー作としては高評価だと思います。
心情描写に重きを置いていますが、思考するだけの推理モノではなく、街を奔走したり、対立するものを倒したりといった、アクションさながらのアクティブなシーンが満載なのも見所の一つです。
なんと言っても『描写が美しい』!!その一言に尽きます…!!
数々の書籍やCDジャケットを担当してきただけあって、登場人物のファッションクオリティはとても高いです!
現代の流行ファッションだけでなく、イベントコスチュームやアンティークまでさまざまなジャンルに冴えわたるハイスペックさは、一コマ一コマを切り取っても美しいイラストレーションとして楽しめます。
素性に謎が多いメインキャラ・キズナと眞矢ですが、寝食を共にしたり、濃密なスキンシップが多かったり、真意の掴めない発言が度々見られたりで、一部から「BL作品…?」との疑惑も多い本作。
客観的に見ても「いやいや…同性の友情間ではそれはないんじゃないか??」と見ているこっちが恥ずかしくなるようなシーンが多々あります。
が、前述の通り容姿の美しさにカバーされてしまい、見ていて嫌な気分になることはありません。
眞矢の家族背景が徐々に明らかになるにつれて、二人の関係性も少しずつ窺えるようになってきますが、お互いをどう思っているかは謎に包まれたまま…。
「匂わせでもBLはムリ!!」って人にはおすすめできないかな…?
今後の展開にも注目していきたいと思います!!