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chisong6494のレビュー・評価・感想

ディーン、君がいた瞬間
9

伝説的俳優、その生涯を知る

ジェームズ・ディーンという人物をご存知だろうか。1955年に24歳という若さでこの世を去った、アメリカの俳優である。端正な顔立ちの裏に深い孤独を纏い、死後何十年経とうと人々を魅了してやまない、伝説的な俳優だ。彼の生き様や言葉、演技は、役者だけでなく若者やその他多くの人に影響を与え続けている。
『エデンの東』『理由なき反抗』などで彼の素晴らしい演技を観ることができるが、それ以外になぜ彼がそこまで魅力的な人物であるのか、その手掛かりを知るにふさわしい映画がこの『ディーン、君がいた瞬間』だ。
ジェイムズ・ディーンを演じたのは『アメイジング・スパイダーマン2』で主人公の友人役などを演じたデイン・デハーン。そして本作の語り手であり、ディーンに魅せられ彼を撮影するべく熱を燃やした実在の写真家デニス・ストックを、『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンが演じている。
物語はストック目線で進み、現在も様々な場面で観ることのできるディーンの写真たちを彼がいかに撮影したのか、その経緯を描きながらディーンがどのような人間であったかを紡いでいく。ディーンとストックがたどったアメリカの風景をロードムービー的に楽しむもよし、ジェームズ・ディーンという人物と“出会う”のもよし、ただ本作鑑賞後には彼の魂がこもった作品たちを再度鑑賞することをお勧めしたい。
憧れの俳優が亡くなったとき、心にぽっかりと穴が開いた気分になることは免れない。だが彼らは映画の中で息づき、私たちはまたフィルムを通じて彼らと出会うことができるのだと、再認識させられる作品だった。
エンドロールでは実際にデニスが撮った実際のディーンの写真が流れ、涙を誘う。最後の瞬間まで見逃せない一作だ。

日本の夜と霧
8

日本現代政治の暗部を革新的な映画手法で抉り出した社会派映画の傑作『日本の夜と霧』

『日本の夜と霧』は1960年に公開された日本映画で、監督は大島渚。本作は、主題(安保協定への1950年代と1960年の全学連の反対運動)と社会運動の政治的な記憶と主観的なダイナミクスの両方の点できわめて政治的な映画です。
『日本の夜と霧』を評する論者は形式的な革新性、とりわけ演劇的なそれを特筆しています。マウリーン・ツリムは、溝口健二を思い出させる革新的な長回しに加えて、新しい映画的な演劇性について議論します。空間的な制約性、照明、色彩、人の所作、最も重要なのはせりふ回し、また人物たちの対峙はカメラの動きとショットによって順序づけられていること、そうであるが故に、「映画は演劇性を再定義するための手段となる」としています。
ダナ・ポランは本作を、「スクリーンと観客の間の過程として」政治的意味を露わにする大島作品群の一部であると見なしています。たとえば、10分間のオープニングショットの間に、カメラの動きと結婚式の対称性は、外部の霧によって脅かされる政治的な安定性を示唆し、また、招かれざる客を紹介するトラッキングショットは画面の構図とイデオロギー的な確実性の両方を不確定なものにしています。政治的過程を示唆する語り以上に、大島の映画技巧は、映画的形式と登場人物の孕む政治的および個人的な含意を観客が熟考することを求めます。

メタリカ / METALLICA
7

メタリカってどんなバンド??

最近、巷の若者に流行りのバンドTシャツといえば
やっぱりMETALLICAですよね?
でもMETALLICAのTシャツを着てるけど、正直METALLICAってどんなバンドなの?
もしくはMETALLICA簡単に知りたい!
でもどのアルバムから聴けばいいのか、わからない、、、
なんて人のために
簡単にわかりやすく、METALLICAを紹介したいと思います!

ではまずはじめに、
METALLICAは簡単に言えば、メタルバンドです。
ジャンルで言えば、メタルの中でも
"スラッシュメタル"というジャンルに分けられます。
そして、スラッシュメタル四天王と言われるバンドのうちの一バンドです。

《編成》
4人組のドラムだけ少し髪の毛が薄くなってきた今じゃおじさんのメタルバンドです。
若い時も今もカッコいいです。

《特徴》
メタルの中でもスラッシュメタルと言われるジャンルに属するバンドで、ボーカル/ギターのジェイムズ・ヘッドフィールド(James Hetfield)のギターボーカルなのにテクニカルなギタープレイと
リードギターのカーク・ハメット(Kirk Hammett)の速弾き、そしてワウプレイが特徴的なスラッシュメタルの王様的存在のバンドです。

《ここだけは押さえておけポイント》
うーん、どのアルバムも聴いてほしいですが
せっかちさんの為に
押さえておけアルバム2つを紹介します。
ズバリ!

『Master of Puppets』
『Ride the Lightning』
です。

『Master of Puppets』からはアルバムタイトルの「Master of Puppets」を聴いてみてください!
『Ride the Lightning』からは「Creeping Death」を聴いてみてください!

そして、やはりバンドといえばライブ!
ライブ映像もこの2曲で見てほしいです!
中には歌詞の和訳が書かれてるライブ映像もYouTubeに投稿されているので、どんな歌詞を歌っているのか気になる人はそちらをチェックしてみましょう!

《さいごに》
と、ここまでとっても簡単にMETALLICAというバンドを紹介しましたが
ここまで読んでMETALLICAを読む前よりも気になってしまった方は
もうすでにMETALLICAに片足を突っ込んでしまったのではないでしょうか!?

マスター!!マスター!!

アナと雪の女王2 / アナ雪2
10

エルサの魔法の理由がわかる!歌や映像美だけでなく、ストーリーの面白さ、見てよかったと思えます。

アナと雪の女王2、おススメです!
5歳の娘が、大好きで見に行ったのですが、1より面白かったかもしれません。
エルサは、氷の魔法が使えることがなぜかわからなかったけれども、それは、母親と父親の過去と出会い、出生に理由があった。
アレンデールでは、災害が起きたり、エルサに何か歌声が聞こえるようになり、皆で旅に出るけれども、“精霊”の存在が不思議でした。
その中で、オラフがアナに言うのですが、“水には記憶がある”、それを効果的に使っていて、水はアナとエルサの母親と父親のこと、そして祖父のことまで知っていて、教えてくれるんだな、と思うと、いつも何の気なく使っている水を違う感覚で、感じるようになりました。
それから、歌の素晴らしさ!1でも、私はどの歌も好きなのですが、2もエルサの歌だけでなく、トナカイスヴェンとクリストフの歌、オラフの歌、アナの歌、どれも壮大で、ハモリなど素晴らしかったです。
ディズニーは今回も音楽に力を入れたと言っているのも納得です。
それから、プッと吹き出してしまう、オラフの存在がいいスパイスになっていて映画館の中でも笑い声が響きました。どの登場人物にも愛を感じ、ストーリーが大好きになりました。
まだ見てない方、是非見て下さいね!

ホームレス ニューヨークと寝た男
8

ホームレスのイメージを覆すイカした生き方

この作品は、ニューヨークでホームレス生活を送るファンションフォトグラファーの「マーク・レイ」52歳を追ったドキュメンタリー映画だ。
誰が見てもホームレスには見えないダンディでスタイリッシュな見た目をしており、こんなオジサンになりたいと思わせるほどのかっこよさをしている。
しかし、彼の帰る先はとあるアパートの屋上、彼はそこに6年もの間住み着いており、そこで寝袋に包まれ睡眠をとっている。
そして、朝になれば、スーツに身を包み街に繰り出し被写体を探しに行く。
そんな毎日を送り、好きなことができればお金なんていらないのではないかと思わせる主人公だが時折見せるネガティブな部分を見ると、彼は本当はこんな生活を送りたいのではなく、何となくで生きてきてしまった結果なのだと知ることができる。
しかし、この映画の主人公「マーク・レイ」からは家がなことへの悲壮感が全くといっていいほど伝わってこなかった。
この作品は、都会でのサバイバル生活を描いており、都会での生活の厳しさや、難しさを感じることができる。
夢を持つことは大事だが、芽が出ないのにいつまでも続けていけばこんな風になってしまうかもしれないという、現実を突きつける作品となっている。
しかし、家がなくても、仕事さえあれば生きていけるという都会での新しい生き方を提示している作品のようにも思えた。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
9

ハラハラと感動のバスケットアニメ

この作品は不良の主人公、桜木花道が一目ぼれをきっかけにバスケットを通して更生されていくとともに、周りの人たちも巻き込みながらチームの団結を高めていき、初めは不可能と思われた全国大会へ向かって進んでいく青春アニメです。
もっとも有名な言葉は誰もが一度は聞いたことがあるのではないのでしょうか?
「あきらめたらそこで終了ですよ」この言葉は顧問である安西先生が中学生時代の三井寿に言った言葉です。その言葉をきっかけに三井は現在の湘北高校へ入学しましたが、挫折を味わい、バスケットをやめて不良になってしまいます。そしてバスケ部を潰そうと乗り込んできて大喧嘩へと発展しどうなるのかハラハラ。
そこでもやはり恩師である安西先生が活躍します。
最も印象的なのは、主人公である桜木が一方的にライバルと思っている流川楓との関係です。
一目ぼれの相手でキャプテンの妹でもあるハルコは流川のことが好きですが全く相手にされません。そんな風に恋でも勝てず、バスケットでも全く歯の立たないエース流川へのライバル心で人間としてもバスッケット選手としても成長していく桜木。最後にはは最強と言われている山王との戦いでの決勝点後の無言のハイタッチは感動の涙でいっぱいです。
そのほかにも、様々な人との面白おかしい関係性などハマルこと間違いなしの作品です。

傘寿まり子
9

バイタリティにあふれたおばあちゃんの青春

傘寿とは80歳のこと。主人公のまり子は80歳になるベテラン小説家。夫に先立たれた後は息子夫婦・孫夫婦・ひ孫の四世代同居の家庭に居場所がなく、孤独な時間を過ごしていた。
そんな彼女があるきっかけから家を飛び出して一人の女性として小説家として再生していく話なのだが、とにかくまり子が前向き。
ネカフェに寝泊まりしようが認知症になった恋人と引き離されようが、どんなアクシデントも「ネタになる!」一念でへこたれず突き進む。バイタリティあふれる姿に元気を分けてもらえる。まり子が知り合う人々も田舎から出てきたゲーマーおばあちゃん、今はゴミ屋敷に住むバブル期の人気女流作家、ネット上で活躍する謎の覆面作家(その正体はゴスロリ美少女)と実に個性的。
それぞれ家族や仕事に問題を抱えた彼女たちと関わることでまり子は刺激を受け、周囲が変わっていく過程が非常に丁寧に描かれ、ヒューマンドラマとしても完成度が高い。
少々ご都合主義なきらいもあるが、それを差し引いても応援したくなる魅力がある。こんなパワフルな老後をむかえられたら楽しいだろうなあ。
SNSを活用したシャッター商店街の町興しなども描かれ、インターネットと地域が密接に繋がったぬくもりを感じさせる。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin
10

るろうに剣心・剣心がカッコいい。オススメマンガ。

るろうに剣心は、明治時代初期が舞台の物語です。
明治維新で人斬り抜刀斎として人を殺していた過去を持つ緋村剣心が、目の前の人を助けるためだけに不殺の誓いを持って戦うストーリーです。

東京編は相楽左之助、刃衛、四乃森蒼紫などと戦う話です。
戦いが続きつつも、仲間との暮らしが続く中、最強の敵、志々雄真実が日本を征服しようとたくらみます。
剣心は東京の暮らしを捨て、京都に。ここでのヒロイン薫との別れが強く印象に残っています。もう二人が会うことはないと思わせる表現で、二度と戻れないという悲しさを感じました。
そして志々雄と部下の十本刀たちとの戦いがはじまります。
さまざまな苦難を越え、最後の志々雄との一騎打ち。この戦いはかなり熱かったです。
蒼紫、瀬田宗次郎との戦いで、かなり疲弊している剣心。志々雄の攻撃で気を失います。そこで斎藤一、左之助、蒼紫が助けにきますが、みな満身創痍で、やられてしまう。しかしその時間で、剣心は目を覚ます。ここからが熱いです。
飛天御剣流の技を連撃する。龍槌翔閃、龍巻閃・凩・旋・嵐、そして九頭龍閃。ここまで大苦戦していたのでかなりの爽快感です。
最終的に志々雄は限界を超えて人体発火を起こして死んでしまう。
ここで思ったのは、剣心、間接的に志々雄を殺してない?ということですが、ないことにします。
志々雄の事件が終わったと思ったのもつかの間、新たな敵が来ます。
剣心の設定上さけて通れない、人斬りとしての過去。剣心への恨みを持ち、人誅として剣心を殺そうとする敵たち。
ここで少し残念なのが、人誅の敵の半分くらいが、ただの悪者だったことです。
ここで全員剣心に憎しみを持っていたら、物語がもっと深くなったと思います。少年漫画ではしょうがないかもしれないですが。
ここから衝撃的な展開になっていきます。剣心が持つ償いきれない罪。そこからどう向き合うのか。
少年漫画では数少ない、善悪では測れない罪との葛藤。
こういう人間ドラマあふれるバトルマンガが好きです。