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cb1024

cb1024のレビュー・評価・感想

odol
10

このミュージシャンは抑えておきたい

現在の音楽市場は、そのほとんどがまるでナイトクラブで流すような楽曲か、アコースティックギターで同じ歌詞を何度も繰り返すだけの弾き語りの曲ばかりです。かの有名アーティスト、マドンナも最近の音楽シーンに苦言を呈しています。そんな業界と一線を画すようなアーティスト、明らかな違いを感じられるのが「odol」です。odolの楽曲はサカナクションのような個性的な部分もありますが、曲全体は悲しくも美しいものとなっています。「GREEN」という曲は、イントロ部分のノイズサウンドに度肝を抜かれ、ピアノとストリングスのサウンドが楽曲を綺麗で聞き心地の良いものにします。コロナ禍を憂い、まるで一人一人に救いの手を差し伸べるかのような歌詞、ひと際悲しさを引き立てます。そして「未来」という曲で今後の生き方を考えさせられます。こちらもピアノの旋律が悲しさと癒しをもたらし、曲の独特な間に寄り添うかのようなストリングスが聴き手を異次元へと運んでくれます。このアーティストを聴けば、きっとあなたの内にある優しい気持ち、誰かの為に強く生きていきたいという心持ちを改めて感じさせてくれるでしょう。近年はテレビCMの楽曲に起用されるなど今後活躍の場を広げること間違いなしです。

中田裕二
10

艶のある歌声

中田裕二さんはもともと『椿屋四重奏』でボーカル・ギターを務めていた方で、昼ドラの主題歌を歌ったりしている方なのですが、現在はソロとして活動を続け、『superflu』など有名シンガーに曲を提供したり、『イエローモンキー』のカバーアルバムに参加したりと、音楽界でも実力を認められている方です。
椿屋四重奏時代から作詞、作曲、編曲を一人でこなし、楽器も自在に操る、才能溢れる存在です。
現在は30代後半になり、大人の色気も加わって、以前よりさらに声に艶っぽさが加わりました。
曲調としては椿屋四重奏時代は昭和歌謡曲の影響を色濃く受けた曲が多く、中毒的な詞や曲の展開にハマるファンが多かったのですが、現在は様々なジャンルの音楽を取り入れ、POPな曲が多くなってきました。
悲哀のラブソングを歌わせたら右に出る物はいないのではないかと思うほどの切なく甘い歌声で、一度聴いたら忘れられなくなること間違いなしです。
何と言っても線の細いイケメンであることも重要ポイント。
本当にカッコいいのに、性格はインドア派で落ち着きがあり、謙虚で、ファンに対しても控えめで大人な対応にキュンキュンします。
ロックからバラードまで素晴らしい曲が多く、なぜもっと有名にならないのか、本当に不思議でなりません。

the GazettE
7

おすすめV系バンド

結成初期から知っていますが、初期の癖のあるインパクトの強い感じも本当に大好きでしたが、だんだん年数を重ねることによって、作る曲や歌詞に深い意味を持ち出したのがすごく私は好きです。
結成初期は荒々しく、何をやってるか分からないというのが正直な感想でしたが、歌詞の意味やバックグラウンドを聞くごとに「あーすごいなあ、やっぱり」という風に感じます。
やはり、彼らの持つ世界観的に影のある子が惹かれてしまうというのは多くあると思いますが、その子達に向けて毒を持ちつつも、愛のあるメッセージが書かれていることが多く、この辺りが本当に彼らの愛を感じて素晴らしいと思いました。
私が好きだったのは『TOXIC』というアルバムです。
これを聞いていた時高校生だったのですが、ちょうどその頃社会現象で、自傷というものが流行りだした時代だったのです。
そういったものに対して、彼らの打ち出したメッセージが色濃く反映されていて、この作品のことが忘れられず、今でも大好きです。
彼らの音楽は人を奮い立たせるような、強さを持っていると思います。
メロディーや歌詞からも伝わってくるので、是非聞いてみてください。

女神の見えざる手 / Miss Sloane
9

最後の5分で全てがひっくり返る!

主人公は優秀なロビイスト、エリザベス・スローン。銃規制法案を強化すべく、緻密な計画を立て、時には味方をも欺く行動で政治家たちと戦う。「ロビー活動は予見すること。敵の行動を予測して、対抗策を考えること。勝者は、敵の一歩先を読んで計画し、自分の手を見せるのは、敵が切り札を使った後。相手の不意を突いても、自分が突かれてはだめ。」
映画はスローンのこの言葉からはじまるが、この短い言葉の中にこの映画の全てが詰まっている。ある日大手ロビー会社に勤めていたスローンにクライアントから、銃規制法緩和に向け女性票を集めて欲しいと依頼される。会社にとって大事なクライアントからの依頼だったが、スローンは自身の信念に反するとしてその依頼を断る。
大手クライアントからの依頼を断ったスローンはそのまま在籍していたロビー会社を辞め、銃規制に賛成派の小さなロビー会社への移籍を決める。その際、部下たちの分の席も確保し数人の部下と一緒に移籍することになったが、1番近くで仕事をしてきた部下ジェーンは大手ロビー会社に残ることに。そして銃規制賛成派と反対派の全面戦争がはじまる。
ジェーン率いる反対派は、今まで行き過ぎた行為を数え切れないほど行ってきたスローンのスキャンダルを暴くことで反対票を集めようとする。それに対してさまざまな策を駆使して賛成派の票を集めるスローン。
しかし、最終的にそのスキャンダルの証拠が見つかってしまい、それが聴聞会で問われることになってしまう。もう為す術がなくなってしまったと思われたスローンだったが、ここで冒頭のシーンの言葉を発言する。
スローンの切り札はなんだったのか。さまざまな場面で感じる違和感が全て最後のシーンで繋がる爽快感。
アメリカ社会に深く切り込んだストーリから一瞬たりとも目が離せない作品です。

BAROQUE(バンド)
8

元ビジュアル系でも関係なし!

低音から高音まで伸びやかに広がる柔らかい声と、繊細でメロディアスかつ極彩色のギターの音色、そして圧倒的な世界観。繰り返し聴いていくとどんどん彼らの音楽に引き込まれていく。
元々ビジュアル系の彼らだが様々な紆余曲折を経て今のスタイルに。ビジュアル系というとそれだけで拒否反応をおこす人もいるだろう。けれどまずは一度でも良いから彼らの音楽を聴いて、そしてその世界観を感じて欲しい。
世の中の多くの歌詞にはとにかくメッセージが込められているだろうし、何かを伝えようとしている。そして彼らの音楽もまた同様にメッセージが込められているし、メッセージ性もある…けれど、何かが違う。
例えば、女の子に向けられた楽曲では、女の子を応援している様な感じはあるが決して「頑張れ」とは言わない。でも「頑張らなくても良い」とも言わない。でも応援されているのは伝わる。そんな不思議な感覚なのだ。歌詞を見ればもっと人それぞれの解釈も生まれるし別の受け取り方もあるだろう。ただそこに生まれるものはきっと、ありきたりではないと思う。
そしてもし彼らの生の音に触れる機会があるならば足を運んでみて欲しい。ボーカルとギタリストのクオリティの高さを体験できるはず。音源よりも遥かに素晴らしい世界観を是非体感して欲しい。

スパイキッズ
7

とってもいい意味でB級

ロバート・ロドリゲスはやはり愛すべきB級監督だ。B級映画という定義は難しいというのが前提の話ですが。この映画はお金かかってるし、俳優も一級品だし、B級とは呼べないと思うけど、彼が監督すると、とってもいい意味でチープな感覚が漂うのである。だから子供向け、とっても臭い家族愛などサラっと流してしまってるので、観る方もそんなの忘れて楽しめちゃう。
再三、いろんなところに書いてるけど、その辺はティム・バートンと一緒。でもオレはやはり断然ロドリゲス派。バンデラスもコメディ上手いところを改めて証明。キッズ2人もキュート。お母さん役のカーラ・グギノは今作でブレイク間違いなし!アラン・カミングも最高だし、悪役でお馴染みのダニー・トレホもいい。そして、ラストに登場するあの大物俳優にはもう涙ものだった。続編の公開も決まっているということで、すごく楽しみである。
その前に撮影終了した監督ロドリゲスの新作は「デスペラード」の続編「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ」。バンデラス&サルマ・ハエックにジョニー・デップ、ウィリム・デフォーなんかが絡んでいて、期待せずにはいられない。今作もそうだけど、やはりいい監督にはいい俳優が集まってくるでしょ?それが何よりもロドリゲスを証明してるよね。