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bugw2のレビュー・評価・感想

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様
10

甲斐裕次郎について

テニスの王子様全国大会編、比嘉中甲斐裕次郎くんについてお話します!!
まず、連載開始から勢いの止まらないテニスの王子様!どのキャラも大好きなんだけどその中でも1番大好きなのは「比嘉中テニス部副部長 甲斐裕次郎くん」です!
今回は甲斐裕次郎くんがどういう人物なのか、甲斐裕次郎くんのどんなところが素敵なのかをお送りしたいと思います。

まず、甲斐裕次郎くんとはどういう人物かを紹介します!
甲斐裕次郎は比嘉中テニス部副部長!長髪のくせっけで赤のキャップがチャームポイントの男の子。
沖縄武術を取り入れた木手直伝「海賊の角笛(バイキングホーン)」の使い手!趣味は自身でも自作するシルバーアクセっ。
作中でもみられますが平古場凛くんとも特に仲良しなオチャメな男の子ですっ!
全国大会編では初戦六角中を前にシングルス1での佐伯をバイキングホーンで翻弄し、作中六角中監督オジイにボールをぶつけたりとちょっと不良集団として登場!!
ホントはちゃめっ気あふれるイイ子なんだけど…。
そしてお待ちかね青学戦ではシングルス2として、大石不在の菊丸と対戦!
得意技「バイキングホーン」を炸裂して戦うも菊丸のアクロバティックを取り入れた一人ダブルス(分身の術)を前にタイブレイクに持ち込まれ、最後はコードーボールによって敗北しました…。

敗北後もありがたい事になにかと作中に比嘉中メンバー総出で登場していて全国大会から、世界大会編でも登場してくれています!
作中でも比嘉中メンバーはいじられキャラとして、筏で海を渡っている場面やヒッチハイクをして移動している場面があったりと、ハングリー精神あふれるメンバーとのやり取りも見られて目が離せない比嘉中!
比嘉中甲斐裕次郎くんがきになったあなた!是非テニスの王子様をみてね!

ブレイキング・ニュース
8

工夫と遊び心溢れる良作犯罪映画

見終わった率直な感想は、ジョニー・トー監督の映画以外の何物でもない、というものでした。監督がオールジャンルを撮り、かつ驚くほどのアベレージで傑作を連発しているジョニー・トーなので、それだけである程度の面白さは保証されたようなつもりで鑑賞しましたが、予想通りきっちりと面白かったです。警官の不甲斐ない場面が生中継で報道されてしまい、威信を取り戻すべく、警察が白昼の銃撃事件を起こした犯人グループの捜査過程を全て生配信する、という作品のアイデア自体が面白いです。
マンションに籠城した犯人グループもネットを用いて配信を行い、巧妙な心理戦を仕掛け合う過程も面白いですが、警察のトップの女性と犯人グループのリーダーがそのやり取りの中で、互いに内心認め合っていく過程にも引き込まれます。マンションの籠城戦というシンプルな構成でも飽きさせないのは、警察側にも犯人側にもそれぞれ対抗勢力があり、個々に策略を巡らし合うからです。そのような込み入った展開は非常にゲーム性が強く、情念ドロドロだったかつての香港ノワールとは一味違ったドライで軽快な味わいがあります。
偶然鉢合わせてしまった犯罪者たちが、料理や食事を介して交流を深めていく場面も非常に良かったです。食事や調理シーンが素晴らしいのはジョニー・トー映画の大きな特徴の一つで、本作の籠城中の食事シーンもしみじみと良い場面になっています。見終わって改めて振り返ると、アイデアと遊び心に溢れたドライな作風と、食事場面が相変わらず素晴らしいという、紛うことなきジョニー・トー作品だったなという印象でした。素晴らしい映画でした。

バガボンド / Vagabond
8

強さって、なんだろう?

伝説の剣豪、宮本武蔵の物語を「スラムダンク」で有名な井上雄彦が、吉川英治の「宮本武蔵」を原作に描いた作品。
物語の概要は、現在の岡山県北部、美作の国で生まれた宮本武蔵が、剣豪を目指し諸国を流浪して行く中で、本当の強さとは何かを見つけていく物語。
圧倒されるようなダイナミックな画力と、宮本武蔵の常人には真似できない生き方様が、読者を物語に引き込んでくれるだろう。
筆者が感じたこの漫画の注目すべきポイントは、旅が進むにつれて武蔵の心境が様変わりしていく過程を体感できる点である。
物語の序盤、中盤、終盤(この漫画はまだ完結していないが)と進むにつれ、様々な強者と出会い立ち会う中で、
野獣のように人の命を奪っていた武蔵が徐々に命の人の大切さを知り、人の命を奪うことは、斬り合いとはいえ果たして正しいことなのか?
罪の意識と剣の道を目指すことへの矛盾、その葛藤の中でどう生きるか、本当の強さとは一体何なのかを見つけていく姿を是非見ていただきたい。
そしてこの漫画は、さらにもう一人の主人公として、武蔵のライバルと知られている佐々木小次郎の物語も描かれている。
関ケ原の戦いでの二人の邂逅や、小次郎が聴覚に障害を持っている点など、オリジナルを感じさせる要素も数多く加わっているため、
完全な史実に基づく物語ではないと思われる。しかし、それ以上に一読の価値がある作品である。
特に何かひとつの道に志を持っている方、これから持ちたい方、特別になりたい方は、是非読んでみてはいかがだろうか。

凶悪 / The Devil's Path
8

その「凶悪」さに戦慄する!

2013年に公開された映画です。
実際にあった事件をもとにされた作品でありますが、とにかく内容がえぐい。
主人公はとある雑誌の記者・藤井。彼のもとにとある死刑囚・須藤からの手紙が届きます。
それは、自分が犯した犯罪に関わっていた人物を告発するものでした。
その人物は逮捕されることもなく「シャバで生きて」います。
須藤の手紙、そして面会を通して事件を追っていく主人公。
映画では、事件の様子が克明に描かれており、観ていて不快になるほど。
でも、その不快な場面を「面白い」と感じてしまう自分の中にも「凶悪」を見ました。
借金の返済のため、自分の家族の保険金殺害を依頼してしまう人物。
それを請け負う「先生」という人物。
「先生」は他にも須藤とともに多くの殺人を犯しています。
須藤はその「先生」を追い込みたかったわけですが、上告中の自分自身の裁判に藤井を利用しているんですよね。
藤井が事件を追っていくうちに人相が少しずつ悪くなっていくのが印象的でした。
そして最後、逮捕された「先生」との面会。
「俺を本当に殺したいと思っているのは……」と藤井を指す「先生」。
そう、「凶悪」なのは殺した数だけではありません。
自分自身が持っている暗い闇もまた「凶悪」なのです。
そしてまた、この映画を観て犯人たちに対して思う視聴者の気持ちもまた「凶悪」であるわけです。
そこに気が付いた時、自分の心の闇に戦慄することでしょう。
グロテスクな表現が多いため、万人にはお勧めできませんが、かなりキてる映画です。
さて、あなたの心の中に「凶悪」はあるでしょうか?試しに観てみるといいかもしれません。

群青戦記
9

戦国時代にタイムスリップした高校生

高校生の主人公たちが戦国時代にタイムスリップするお話。
かの有名な三英傑の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康やその家臣たちはもちろん、越後の龍こと上杉謙信などなど数々の武将が登場するため歴史好きにとってはたまらない作品。
もちろん武将達も強く、その命を賭して戦ってきた技術を発揮し高校生たちと戦闘を行う。
はじめはやられるばかりの高校生であったが、作中でタイムスリップした主人公達は部活動をしている者が多く、野球部ではその投擲技術を、弓道では弓術を、ラグビーではタックルといった、部活動で日々培ってきた技術を発揮して各武将やその家臣と戦っていく。
部活動をしていない者でも、その知識を活かして爆弾をつくったり策略を練って戦っており、どのシーンも見応えがある。
戦っていくうちに武将たちは高校生の彼らを認め、飯を振る舞い、武将と協力しながら戦国時代を生き抜いていく。
やはり暗いシーンもあり、昨日まで一緒に平凡な高校生活を送っていた友人やクラスメイトが命を落としたり、仲良くなった武将が戦で亡くなったりするシーンがあり、一概にただのタイムスリップバトルマンガとして見られないのがこの作品。
また少々グロテスクなシーンもあるので注意が必要。
歴史やスポーツが好きな人には是非読んでほしい作品。

13デイズ / サーティーン・デイズ / Thirteen days
6

鬼気迫る緊迫感

キューバ危機当時のジョン・F・ケネディ大統領を取り巻くホワイトハウス内でのサスペンス映画です。
主人公のケビン・コスナー演じるオドネル補佐官が主役で、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディと三羽烏みたいに描かれていますが、特に事情に詳しくなくてもこれはハリウッド映画用にわかりやすく脚色されたトリオでオドネルがそこまで発言権はなかっただろうなとわかります。
補佐官の立場で大統領と司法長官とタメ口感覚で話しているからです。
それはそうとして、ソビエト側の情報が全くない中で核戦争の危機が訪れ、政府内で軍、選挙などの思惑で駆け引きが行われる様子は見ごたえがあります。
昼間に自分たちの失策一つで核戦争が起こって世界が滅びるレベルの駆け引きをしながら、夜自宅に帰って威厳ある父親を演じる姿などの対比はいかにもアメリカのヒーローものですが気持ちよく感動できます。
結果的にキューバ危機で核戦争が回避されるという史実をわかっていてもやっぱりハラハラします。
途中偵察機が銃撃を受けたりするシーンは史実とは異なるはずですが、もしかしたら現実のアメリカ政府はまだ隠していることがあって実際はこの映画の様に偶然とひとりひとりのヒーローの活躍でギリギリ平和が保たれたのではないか、と感じてしまうリアリティがあります。
生粋のヒーローとして描かれる主人公たち以外に、ひっそりと死んでしまったり不安を抱えながら任務を完遂した名もなきパイロットなどにも焦点が当たっているのもアメリカ映画らしいです。