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azuki7xxxのレビュー・評価・感想

素晴らしき戦争
9

歌うほどに滑稽。人間は愚かになれることを知る映画。

映画の舞台は第一次世界大戦時のヨーロッパ。
セルビアでのオーストリア大公夫妻暗殺事件をきっかけに始まった戦争で、参戦した各国それぞれの模様がコミカルに描かれています。
戦争映画ではありますが、流血は一切なく、戦争映画に抵抗がある人でも見やすい内容です。
ミュージカルの形式をとっており、歌ったり踊ったり、楽しい雰囲気で進みます。
しかし戦争をしていることに違いはなく、そこには悲しみや苦しみがつきまといます。その負の感情さえ歌と踊りで表現し、見る人の感情へマイルドに、しかし鮮烈に訴えかけてくる作品です。

戦争映画はどうしてもその時代の全体を俯瞰してみることが難しい場合が多いですが、この作品はそれぞれの国をコンパクトにまとめることに成功し、何が起こっていたのか、どのようにして泥沼へと突き進んでいったのかがよくわかります。
オーディオコメンタリーでは、制作陣が戦争そのものをどのように捉えているのかが詳しく語られているので、本編と併せて観ることを特におすすめいたします。
10段階評価中9としましたが、内容は満点評価にしたいくらいです。配信サイトなどで見ることも難しく、レンタルビデオ店でも取り扱いが少ないことなど、視聴機会が限定されると思ったのでやや減点としました。視聴することができるのであれば、間違いなくおすすめの映画です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

進撃の巨人

外の世界に生息している巨人の存在を知りながらも、それらの脅威を阻む何十メートルもの大きな壁の中で、生活している主人公エレン。周りの大人たちは皆、何十年もの間変わらない日々を過ごしていた。だが、限りある土地で過ごす姿が、何者かに飼われている「家畜」のように感じたエレンは、「自由」を求め、壁の外の世界を目に焼き付けたいと考えていた。そんな中、これまで外敵の脅威から人々を守ってきた壁が巨人に突破され、序盤からエレンの母親が食べられるというシリアスな展開から大きく物語は動いていく。序盤は、母親を失うことで「自由」を奪われたエレンが憎しみを糧にして多数の巨人と対峙していくという構図で物語は進んでいく。しかし、中盤で巨人の正体が人間であること、全滅したと思われていた壁外世界には数多くの人類の文明が発展していることが明らかになる。そこからは、外界からの脅威から自衛を図る「壁内人類」と負の歴史的感情から壁内人類を憎み殲滅しようとする「壁外人類」との戦いが主となっていく。この物語は、自らの「自由」を獲得することの尊さを登場人物の立場や心情であったり、社会の成り立ちなども絡めて主張しており、とても見事に仕上がっている作品となっている。

神様はじめました / 神はじ / Kamisama Kiss
10

今まで見たアニメの中でダントツ一位

少女漫画好きの方もそうでない方も一度見て欲しいアニメです!
ギャンブル好きで借金まみれの父親に家出をされてしまった家無しの女の子、桃園ななみがひょんなことから神様になってしまい、妖狐で神使の巴衛に恋をするお話です。漫画が原作のアニメになります。
まず主題歌がすごく良いです!
主題歌を歌っている方はハナエさんという方で、この方の歌声と歌がアニメにすごく合っていて、こんなにも主題歌とアニメが合ってるアニメは他にないと思います。
それから巴衛がとにかくかっこいい。
イケメンで獣耳付きで強くてなんでも出来て神使なんです!
主人公の桃園ななみはそんなイケメン神使の巴衛に恋をするのですが、神使だからななみのことを守り大切にする巴衛と、神様だから大切にしてくれてるってわかっていてもそれにときめいて好きになってしまうななみがきゅんきゅんして切なくて、胸が締め付けられるような思いになります。
そして、ただの女子高生だったななみがいろいろな神様や妖怪達と出会い、戦い、縁を結び立派な神様になっていくのですが、それも毎回ハラハラドキドキでななみがんばれー!と応援したくなります!
そしてなんとななみと巴衛は何百年も前に出会っていたなんて!
胸キュンしたい方、是非見てください。

一週間フレンズ。
8

一週間限定の友人関係を、何ヶ月でも

ヒロイン藤宮香織は一週間ごとにその間の「友人との記憶」を失ってしまいます。そのために藤宮さんは友人を作ることを拒んでいましたが、彼女と友達になりたかった長谷祐樹はそれを知ってなおめげずに何度でも藤宮さんと友達になりたいことを伝え続け、二人は友人関係になります。
友人になったと言っても、一週間で忘れてしまうという事実は変わりません。藤宮さんは長谷くんのことを自分の記憶用ノートに記録し、記憶がリセットされてもそのノートを読むことで完全ではなくとも二人の時間を取り戻しながら友人関係を続けていきます。

アニメ版のストーリーは最終話付近の展開が原作と異なっていた他、公式ホームページでは放映後の一週間限定で、作中に藤宮さんが書いた日記をフルボイスで読み上げる演出が公開されていました。この文面は必ずしも作中に全文が出ていたものではなく、当ページを見ることでしか知れない藤宮さんの心中が聞けることも。これらはBlu-ray・DVDにて日記の朗読に映像と音楽が追加された形で収録されています。

状況や展開として切ない場面も多々ありますが、登場キャラクターはとても優しい子が多く思わず応援したくなります。
泣けるシーンあり、和むシーンあり。優しい絵柄も相まって、癒される作品です。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
9

僕のヒーローアカデミアアニメレビュー!

主人公が無個性。そこからの個性の発現。そして能力の制御。
色々と設定が面白く出来ていました。
また個々の個性という異能も面白いものが多いです。
更に良いと思えたのは能力の発動にはどんな物にもリスクがあるという点。
例えるなら問題を解き続けると頭が熱くなったり痛くなったりと許容を超える、そんな感じのリスクがある点が異能ものとして良い表現です。
特殊な能力をリスクもなく発動できるなんて…個人的に腑に落ちないのです。
また、熱い展開等面白い要素が数多く詰められていました。
作画は気合や怒りの際の作画がとても良かったです。特に乱れも無かったように思います。普通に楽しんで見てる分には気付かない程度でしょう。
声優はどのキャラも配役が良く演技も申し分ありませんでした。
著名な声優だけでなく、様々な声優の方がそれぞれのキャラにあった声で、人数が多いのに違和感が全然無かったです。
主題歌はOPはバトル物っぽい曲で、EDはどちらかというと青春っぽい曲でした。
バトル+学園生活ものなのでどちらも雰囲気に合った曲でした。
BGMは特に言うことはありません。可もなく不可もなくです。
キャラクターは人数が多く、個性的で色々面白いキャラや良いキャラが多く、楽しめました。