anime_gbl3@anime_gbl3

anime_gbl3
anime_gbl3
@anime_gbl3
4 Articles
6 Reviews
0 Contributions
0 Likes
anime_gbl3

anime_gbl3のレビュー・評価・感想

櫻子さんの足下には死体が埋まっている / Beautiful Bones: Sakurako's Investigation / A Corpse is Buried Under Sakurako's Feet
7

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』九条櫻子さんについてのレビュー

今回紹介するアニメは『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』です。
<概要>
この作品は北海道の旭川市を舞台とした作品で、美人で名家のお嬢様である九条櫻子が法医学者の叔父から教わった知識を活用していき高校生の舘脇正太郎とともに骨にまつわる事件を次々と解決していくというお話になっています。
<九条櫻子とは>
旭川に古くから建つ白いお屋敷に沢梅というばあやと一緒に暮らす20代半ばの女性です。山や海など様々な場所で拾ってくる動物の死体から骨格標本を作るという趣味を持つ標本士の資格を持っており、素人ながらも警察官顔負けの推理を披露することができます。周りの人間とは一線を引いているような接し方をしており、これは自分の周りで事件が多く起こるため、他人を巻き込まないようにするためにとった行動であり、本来は優しい性格の持ち主です。

この作品は様々な事件を解決していきますが、この櫻子さんに近しい者が多くの事件を手引きしています。これが誰なのかも興味を惹かれるポイントになってきます。この人は、殺した相手の頭蓋骨にある腸の形をした骨、蝶形骨を奪っていくことが特徴とされています。これがのちの展開にどのように影響するかが楽しみです。
最後に、僕はこの作品に出会いまったく興味のなかった医療の分野に興味を持つことができました。

龍が如く7 光と闇の行方 / Yakuza: Like a Dragon
7

やはりコマンド式への変更が大きい

やはり『龍が如く』シリーズらしく、熱い男のヒューマンドラマがしっかり描かれています。これまで抱いていた「主人公が桐生さんじゃなくなって大丈夫なのか?」という不安を、一気に吹き飛ばしてくれました。
新主人公「春日一番」は、桐生さんと違って特別な肩書を持っていません。桐生さんと違い、喜怒哀楽がはっきりした陽気な性格で、ヤクザらしい怖さを持たない男。サブストーリーでもそれがはっきり分かるのですが、サブストーリーはギャグ寄りの話が多いので、一番のキャラにはしっくりきます。物語が進むにあたって、彼の人間性も成長していき、そして一番にあって桐生さんにはない、特別な魅力も分かってきて、次第に彼の虜になります。
今作のテーマ曲である、湘南乃風feat.中田ヤスタカ『一番歌』の「ぶっちゃけクソダサい何も持たない勇者」の歌詞そのものです。春日一番という男は、ある日を境にすべてを失い、どん底まで落とされた男の成り上がりを、ぜひ見届けていただきたい。

さて、ここまで物語の点を語ってまいりましたが、肝心のゲームシステムに関しては、正直中途半端な感じが残ります。
ドラクエよろしくコマンド形式になった今作ですが、よく言えばアクション苦手な人でも、抵抗がなくなり、じっくり考えてバトルを展開できるようになった。悪く言えば、バトル展開のスピードが鈍く感じてしまいます。防御の際に、タイミングよくボタンを押せば「ジャストガード」といって被ダメージを若干下げることはできますが、それだったら通常攻撃でも同じように展開させるべきだったと思います。

ハイスクール・ミュージカルシリーズ / High School Musical series
10

とにかく元気をもらいたい人におすすめの作品

アメリカのある高校を舞台にした学園ドラマに、ミュージカルが合わさったその名の通りの作品。
シリーズは3作品あり、1・2はディズニーチャンネルのオリジナルムービーとして放送され、3は劇場で公開された。
主人公のトロイは、バスケ少年で学校の人気者。ヒロインのガブリエラは頭がよく学校一の天才少女。
住む世界が全く違う二人の、運命的な出会いから高校卒業までが描かれている。
この作品の代表的なシーンは、一度聴いたら口ずさみたくなる楽曲と、それに合わせて歌い、踊るキャストの姿。バスケットボールと一緒に踊ったり、学校内で皆で踊ったりと、とにかく終始賑やかで、明るく楽しい印象を受ける作品なため、子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめると思う。
また、高校生ならでは心の変化、人間関係、卒業後の進路など…時の流れと共に様々な出来事を乗り越えながら、登場人物みんなが徐々に成長していく姿もみられ、賑やかだけでなくキャラクターに感情移入してしまう場面が何度もある。
賑やかなシーンと、壁に当たりながらも成長していく姿がバランスよく描かれているため、心が揺さぶられつつ歌い踊るシーンでは爽快感があるため、とにかく映画を見て元気になりたい人におすすめの作品。

うるわしの宵の月
8

美しい王子と王子

安定のやまもり美香先生の作品!
久しぶりにものすごく王道な少女漫画を読ませてもらった!という印象です。
話の展開を追うというより、少女漫画ならではの美しい絵と緩急?メリハリ?に終始引き込まれます。

メインの女の子と男の子が二人とも学校の「王子(あだ名)」という、昔からあるような設定ですがちゃんと今風でちゃんと王子(絵のうまさもあると思います)!主人公の宵ちゃんがとにかく美しくてかっこいくて清くて、好感しかありません。姿勢とか品とか所作まで伝わってきます。相手の琥珀先輩もなんか色っぽくて無自覚でグイグイでイイんです。なんかお金持ちらしいのもこれからなんか話に影響してくるのかなぁ。

やまもり先生の作品は基本的にすごく読みやすいですよね。今回のお話は変な邪魔ものがいなくて丁寧にお話が進んでくれて読み手のストレスがない、とにかくキュンを大事にしてくれていて、まさに「ザ・少女漫画」。何回も読みたくなるのも特徴的かと思います。

お試しでお付き合い、というところまできましたが、この先どんな展開になっていくんでしょう。おそらく拙い二人を見守る物語なのでしょう...!ここからどうするつもりなのかあんまり読めないのでただただ楽しみです。

さよなら私のクラマー
9

ほとばしるような情熱が胸に響く。王道の女子サッカー物語

「さよなら私のクラマー」は、新川直司原作による日本のスポーツ漫画です。
女子サッカー部に所属する高校生たちが、日々鍛錬を重ね多くの強豪校に立ち向かっていく、その過程を非常に丁寧に、かつ情熱的に描いた作品です。

物語の舞台となるのは、蕨青南高校という埼玉県の公立校。
万年予選敗退を繰り返していた女子サッカー部「ワラビーズ」に、様々な事情を抱えた一年生たちが入部するところからストーリーが始まります。

中心となるメンバーは、周防すみれ、曽志崎緑、恩田希の3名で、サッカー技術はいずれも一級品。
同時に、いずれもが性格的に一癖も二癖もあって、それがチーム全体の強さに大きく影響を及ぼしていきます。
他人とコミュニケーションを取るのが苦手な者、天才的サッカーセンスを持ちながら、肝心なところでポカをかます者、さらには、その天才に憧れるがあまり空回りを繰り返す者など、他の部員たちも含め魅力に溢れたキャラクターが次々に登場します。

それは、対戦相手となるチームにおいても同様です。ライバルである彼女たちがサッカーを続けてきた中で、どのような挫折と栄光を味わってきたのかがきちんと描写されています。
それゆえ、読んでいるうちに相手チームのほうを応援してしまう人もいるかもしれません。

ワラビーズ面々の心情や行動は、その都度チームに悲喜こもごもの結果をもたらします。
しかし彼女たちが終始一貫して持っているのは、「強くなりたい。負けたくない」という王道のスポーツ精神。
その揺るぎないスピリットは読者の感情を揺さぶるに十分で、漫画を読んでいるだけなのにいつしかその手に汗を握らせます。

熱いストーリーながら、女子部員たちの軽妙な掛け合いが多くの笑いを誘うのも魅力のひとつ。
サッカー、ひいてはスポーツ漫画の傑作として読み継がれていく作品ではないでしょうか。

えんとつ町のプペル / Poupelle of Chimney Town
10

子供以上に大人の心にも響く映画

えんとつ町は凄く閉鎖された街です。
海には化け物が住んでいて、危ないから近づいてはいけません。
沢山のえんとつから常に大量の煙が出ていて、空がある事さえ分からないようになっています。
主人公のお父さんは街で1人だけの漁師でした。「えんとつ街の煙の上には星空がある」と主人公の少年のお父さんは言いますが、街の人はその言葉を信じません。みんなでお父さんの事を嘘つき呼ばわりして馬鹿にします。
物語の中で、主人公が「何事も自分自身で確認しないと本当の事は確かめられない」とお父さんから教わるシーンがあります。ハシゴを登っているのですが「下を向いたら怖くなるから上を見ろ」と教えられます。
「自分で確かめないと、本当の事は見えない」ということを、物語を通して観ている人に伝えたかったのだと思いました。
実際、仕事やプライベートでも他人の言葉を鵜吞みにして自分では確認していない事があると思います。やってもいないのに「自分には出来ない」と諦めてしまう事が沢山あると思います。
これから人生を歩んでいくにあたって、「なんでもチャレンジして自分で失敗や成功を経験し、色々なことを学ばなければいけない」と考えさせられる作品だと思います。