えんとつ町のプペル / Poupelle of Chimney Town

「えんとつ町のプペル」とは、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が脚本を務めた絵本およびアニメーション映画作品。
2020年12月25日から全国の映画館で上映が始まる。観客動員数170万人を超える大ヒットを記録し、第44回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品賞を受賞。世界の20を超える国々より映画祭に招待をされ、海外でも多くの話題を生んだ。その後、作品は映画だけにとどまらずに「ミュージカル」「歌舞伎」「朗読劇」など多方面に展開された。
煙に覆われた町を舞台に、繰り広げられる物語。空を見上げると辺りは一面、煙。町の住民は、煙の向こうに星があることなど知る由もないなか、主人公のルビッチは「煙の向こうには星がある」と信じ、星を見るために行動をし続ける。「煙の向こうに輝く星なんてあるわけがない」とバカにする町の住民の批判の声にも負けずに、強く立ち向かって自分の信じる道を歩む主人公ルビッチ。夢を追っている人・何かに挑戦をしている人へ勇気を与えてくれるストーリー。

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えんとつ町のプペル / Poupelle of Chimney Town
10

子供以上に大人の心にも響く映画

えんとつ町は凄く閉鎖された街です。
海には化け物が住んでいて、危ないから近づいてはいけません。
沢山のえんとつから常に大量の煙が出ていて、空がある事さえ分からないようになっています。
主人公のお父さんは街で1人だけの漁師でした。「えんとつ街の煙の上には星空がある」と主人公の少年のお父さんは言いますが、街の人はその言葉を信じません。みんなでお父さんの事を嘘つき呼ばわりして馬鹿にします。
物語の中で、主人公が「何事も自分自身で確認しないと本当の事は確かめられない」とお父さんから教わるシーンがあります。ハシゴを登っているのですが「下を向いたら怖くなるから上を見ろ」と教えられます。
「自分で確かめないと、本当の事は見えない」ということを、物語を通して観ている人に伝えたかったのだと思いました。
実際、仕事やプライベートでも他人の言葉を鵜吞みにして自分では確認していない事があると思います。やってもいないのに「自分には出来ない」と諦めてしまう事が沢山あると思います。
これから人生を歩んでいくにあたって、「なんでもチャレンジして自分で失敗や成功を経験し、色々なことを学ばなければいけない」と考えさせられる作品だと思います。