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Sonochyのレビュー・評価・感想 (2/2)

ワイルド・スピード MEGA MAX / Fast Five
8

「路線変更」となった1作

アウトローを主役としたハイスピードカーアクションの第4作にあたる本作は、所謂「路線変更」になったと言えます。
なんと言っても本作から人気のドゥエイン・ジョンソン氏演じるホブスが初登場し、また本作から1作目から出ているヴィン・ディーゼル氏演じるドミニクが本格的に主役になり、彼が招集したチームが以降のシリーズでもレギュラーに定着し、その後の作品の方向性がここで確立したとも言えます(余談ながら脳筋ぶりも笑)。
クライマックスにおいては都市を牛耳る悪人の金庫を文字通りそのまま車に結んで、街中を引きずり回しながらの爆走による逃亡という、絵的にとんでもないシーンとなり、以降のシリーズでも壮絶な(ぶっ飛んだ?)シーンが連発することになりますが、本作がその皮切りになった事は言うまでもありません(笑)。
それまでのシリーズがアウトローを主役にした、どちらかと言えばシリアスな作風でしたが、本作から徐々にアウトローが世界を救う娯楽大作へとシフトしていき、娯楽を楽しみたいファン層も取り込み、シリーズの人気が高まった一方、かつてのシリアスな作風を好む1作目から見ているファンには多少の困惑を与えてしまったのも否めませんが、そうしたファンへの配慮の為か、毎回カーレースのシーンは欠かさず入れる事を頭に入れているそうです。
そして、1作目から見ているファンにすれば作風が一気に変わってもドミニクと元警察官ブライアンの友情は本作でも健在なのは安心できる要素だと思います。

LINDBERG / リンドバーグ
10

FLIGHT RECORDER 1989~1992-LITTLE WING-

リンドバーグのベスト盤でもありながら、スタジオライブベスト盤のようなアルバムでらる。
収録曲はシングル曲にこだわらず、人気のある曲を集めている。

一番の注目は渡瀬マキのヴォーカルである。
レコーディングで作りこんだ声というよりは、ライブで歌っているかのような声である。
TVの歌番組でリンドバーグを好きになった方はこの歌声にキュンときたはずである。
バンドの演奏もライブ感漂う迫力のある演奏となっている。
いろいろ足していったというよりは、より研ぎ澄まされシンプルなアレンジといった印象を受ける。
リンドバーグというバンドがどれだけのライブをこなし、どれだけの人に勇気と元気を与えてきたのかがこのアルバムを聴くことで簡単に創造できる。
夢を追うこと、恋をすること、あきらめない事、常に人々の背中を押し続けた彼らの楽曲は世代、時代を超えて心をつかむであろう曲ばかりである。
ドラマの主題歌、CM曲、イベントのイメージソングを勤めた曲が多数収録されており、聴いた事ある曲が盛りだくさんでもあり、世代でない方も耳に残ってまた聴きたくなるような曲ばかりである。

リンドバーグを好きな方には永遠のマスターピースとして、リンドバーグを知らない方には入門編もしくは大好きになるきっかけとして、もう一度注目を浴びて欲しい名盤である。

斉木楠雄のΨ難 / 斉Ψ / The Disastrous Life of Saiki K.
10

原作を知らなくても楽しめる

映画を見ました。最初に感想を書かせていただくと、とても面白かったです。是非おすすめします。
私がこの映画と出会ったきっかけは、たまたまです。映画の券の期限が迫っており、時間の都合があった「斉木楠雄Ψ難」を映画館で見ました。
普段はギャグ系のものは下品な印象を持っていたので、あまり期待しないでいました。そんな私ですが、映画を観終わった後、原作のマンガを読むほどに好きになりました。
話しの場面展開のテンポが良く、見ていて心地良かったし、多少下品に感じる場面もありましたが、それも気にならない、どこかほっこりする映画でした。どの登場人物のキャラクターも濃いんですが、それぞれのキャラクターが主張しすぎることなく、斉木楠雄を中心に調和している感じもよかったです。
内容はハチャメチャですが、どこか登場人物達の優しさも感じるいい映画です。映画を見た後に原作のマンガを読んで感じたことは、映画がマンガの世界観そのまま再現されているなという点です。キャストの皆さんの演技力が素晴らしいためだと思いますが、原作を読んで私がイメージした登場人物の印象と、映画を見た時にもったそれぞれのキャラクターの印象が合致していて嬉しかったです。特に、新井浩文さん演じる燃堂力は素晴らしかったです。映画とそのままだと思いました。
次はアニメも見てみたいと思っています。

Slay the Spire
8

ローグライクなカードゲームだけど、王道なRPGだった!

STEAMで購入、日本語対応のローグライクなカジュアルゲーです!
戦闘や商人、イベントなどでカードを入手して自分好みのデッキを組んでダンジョンを突き進みますが、デッキを組むのが正にRPG(役割のロール)になっていて熱くなれます。
入手したカードと睨めっこしながら、攻撃重視か、防御を固めて一気に逆転するかなど考えるのが楽しく、作戦が見事にハマッた時の嬉しさはかなりのものです!
選べるキャラも3人いて、戦士タイプ、盗賊タイプ、特殊タイプとなり、それぞれ攻防のカードが違っているので長く遊べると思います。上級者に向けては、より厳しいゲームモードやスコアアタックなども存在します。それと洋ゲーですが、グラフィックもエグ味が少なくて長時間プレイしても大丈夫かと思います。
このゲームは現在、開発中扱いで3面までMAPが存在します。大体、最後まで攻略すると自分の場合、1時間から1時間半程度のプレイ時間になります。カードやアイテムの入手に関してはランダム要素が強いので、「毎回同じ戦略で攻める!」のは難しいです。
この辺りは運ゲーの要素も出てくるので、緻密に攻略するタイプの方には向かないかも知れません。プレイを続けていくうちに、カードの性能を覚え、敵の特性を理解し、持ち札、手札、捨て札、破棄札を理解する頃には、カジュアルゲーだったはずなのに、このゲームの世界にハマっている事になるハズです!

吸血鬼すぐ死ぬ / 吸死
10

電車で読めない!必笑マンガ

そのまんまの内容のマンガ。虚弱体質で精神攻撃でもすぐ死ぬ吸血鬼ドラルクと、有能でイケメンだけど、なんだか残念な吸血鬼ハンターのロナルドを中心としたギャグ漫画です。
本当に題名のままドラルクがすぐに死ぬ。1巻の1ページ目をめくったら死んでる。そんな出オチギャグ漫画かと思いきや(実際出オチではあるけど)それだけではない。主人公2人以外にもこのマンガのマスコット的存在、アルマジロのジョンをはじめ、色々なタイプのキャラクターが出てきて毎回毎回笑いの密度が高い。
光線を人に当てて猥談以外喋れなくする催眠術をあやつる「吸血鬼Y談おじさん」や、股間から生やしたゼラニウムを自在に操る「吸血鬼ゼンラニウム」など、作者の頭がどうかしてるんじゃないかと思う吸血鬼たちと、それに負けず劣らず印象的な吸血鬼ハンターや吸血鬼対策課(この世界の吸血専門の警察みたいな組織)、オータム書店(ロナルドが自伝を書いている出版社)の面々が毎回大暴れです(私は吸血鬼退治人の「マタギ[熊殺し]のマリア」とバトルアックスを使う敏腕編集者のフクマさんが好きですw)。
ぶっ飛んだキャラクターのぶっ飛んだ話もあれば、ロナルドの事務所の中だけで話が進んだり、アルマジロののジョンの1日とか小規模な話でもめちゃくちゃ笑いを取りに来るので油断できません。また日常の細かいあるあるネタや、コマの端や小さなツッコミなど読み返すと気づくポイントがあったり飽きません。
個人的に今アニメ化してほしいマンガナンバーワンです!

大塚愛
9

映画「ただ、君を愛してる」の主題歌

かなり前の映画となりますが、2006年に公開された映画「ただ、君を愛してる」。
この作品の主題歌は大塚愛の「恋愛写真」でした。
作品の内容は、誠人という大学生の青年が主人公で進んでいきます。
彼は強いコンプレックスを抱いていました。
幼い頃から腹部に病気を患っており、それのために塗り薬を処方していました。
彼はその塗り薬から強烈なにおいが発せられていると思っており、そのために人目が気になるようになっていました。
気になる女性にも声を掛けることすらできないまま。
他人との距離を保つ日々でした。
ある日出会った静流という同じくらいの年の女性。
彼よりも大分身長が低く、不思議な行動をとる彼女と次第に仲が深まっていきます。
一緒にカメラを持ちながら、歩き回ったりと、まるで仲の良い兄弟のような同士のような感じがあります。
静流と交流を深めていく中で次第に誠人は他にも友人ができ始め、二人の関係も再び変わることとなるのでした。
この映画作品に本当にぴったり合った主題歌「恋愛写真」。
音楽を聴くだけで、物語が浮かび上がります。
また、本当に命を懸けてでも恋をするという気持ちが伝わってきます。
静流の気持ちや、何も知らないままだった誠人の気持ちが伝わる曲だなと感じます。
そして聴くと、また映画を観たくなってしまいます。

ハチワンダイバー / 81diver
9

将棋を知らなくても楽しめる将棋漫画

こちらの作品はかつてヤングジャンプにて連載されていた柴田ヨクサル先生作の将棋漫画になります。
主人公は元々プロ棋士の養成機関に所属していたが、あと一歩のところで夢を絶たれます。しかし将棋しかできない彼は定職に就かず、賭け将棋で日銭を稼ぐ「真剣師」としての日々を送っていました。しかし、あまりに勝ちすぎるため対局してくれる人が居なくなってきます。そんな中「アキバの受け師」の異名をもつ女性に挑み敗北するもその実力を買われ、日本の将棋界、ひいては世界をも手に入れようとする裏将棋界の組織に対抗する戦いに巻き込まれてゆきます。
基本的には盤上で巻き起こる高度な頭脳戦を楽しむ作品となっているので、ある程度将棋の知識、最低でも駒の動かし方を知っている方がより楽しめます。しかしこの作品は他の将棋を題材とした作品に比べ肉弾戦によるバトル描写もあり、また将棋シーンにおいても現在の戦局を別のもので例えることにより(戦艦大和が特攻してくる、愛の告白のような一手など)将棋がわからなくてもなんとなく雰囲気で楽しめる作品です。時には将棋の駒を力強く盤にめり込ませることで、物理的に取れなくし勝とうとする敵まで現れます。
将棋を知っている人も、将棋を知らない人も等しく楽しめる作品だと思いますので、興味を持たれた方は是非読んでみてはいかがでしょうか。