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SSYUNのレビュー・評価・感想

トイ・ストーリー4 / Toy Story 4
3

ウッディは子どものおもちゃなのに

みんな大好き大好きトイ・ストーリーの面々がまた映画館で観れるし、さすがピクサーなのでお話もしっかりしていますが、私はいまいち乗れませんでした。
3で、あんなに仲良く遊んでいたのに、ウッディかボニーのお気に入りじゃなくなったってのも解さないし、バズとか他のメンバーはあまり出てこなくて、ウッディとボーの話になってるし、と気に入らないところは多々あります。
一番嫌だなと思ったのはラストです。ウッディがボーたちと遊園地に残るのです。そこで、おもちゃと子どもをつなぐ仕事みたいなのをするのだそうです。ウッディは1のときから兄貴気質だったし、おもちゃと子どものつながりを大事にしているので、そういう仕事をしたいというのはうなづけます。でも、ウッディはボニーのおもちゃです。今までアンディが大人になってもアンディのおもちゃであり続けることを望んだウッディが、子どものものであることをやめるなんて悲しかったです。
たしかに今までだって、全てのおもちゃが家にずっといれたわけではないし、ウッディも捨てられるかもしれないし、彼女のボーもいるんだし、とわかってはいるのですが悲しいです。それに、ウッディはバズといいコンビだったのにとも思いました。ウッディがいなくなったら、みんな悲しいでしょう。
願わくは、ウッディが時々はボニーのおもちゃたちと会えますようにと思ってしまいました。

ダンベル何キロ持てる? / ダン持て / How Heavy Are the Dumbbells You Lift?
8

マッチョになりたきゃ見るべきアニメ

『お願いマッスルめっちゃモテたい♪』
このフレーズを聞いて、うんうん。モテたい。と共感する人や、マッチョがポージングしながら歌う様子を思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか。
そう、このフレーズはアニメ「ダンベル何キロ持てる?」のオープニング曲なのです。
このアニメは、女子高生がジムに通い、マッチョと交流し、マッチョを目指すアニメです。
身体が締まっている女性って魅力的ですよね。また、筋肉隆々の男性も力強さを感じ、頼りがいがあります。この作品はアニメだけれども、そのようなキャラクターがたくさんでてきます。
始めは、ジムに通っても続けられるかな…みたいなキャラクターが後々才能を発揮したり、マッチョ目当てでジムに入会するキャラクターがいたり(それも複数…)、ジムのインストラクターもマッチョすぎて服を破ってしまったり…個性派ぞろいで、見ていて飽きません。
また、ジムの名前が某有名ジムに影響を受けていたり、ボディビルディングの専門用語などもちょこちょこと挟まれており、筋トレが趣味の方にも、楽しんでもらえるネタがあります。
筋トレ好きの方なら一度見てみても損はないと思いますよ。是非ご覧になって、筋トレに励んでください!!

火ノ丸相撲
6

前半はよいがそれだけに後半のグダリが目立つ一作

いわゆるスポーツものとくくってしまえばそれだけなのだが、相撲という「名前は聞いたことがあるが実は良く知らない」というスポーツに目を付けた着眼点が良かったように思う。相撲の階級制や相撲に関する知識などこの漫画を読まなければ触れることのなかった知識も多く、徹底したランク性に心惹かれる読者も多いだろう。また漫画らしく「必殺技」のような演出はもちろん出てくるのだが、「黒子のバスケ」「テニスの王子様」のように実現不可能なのではないかと思わせるようなものはなくあくまでも選手の体形や理論に裏打ちされたものであるため違和を覚えることはなかった。また良い点としては、(実際の在るのかはわからないが)合気道、柔道、レスリングといった様々なスポーツを得意とする選手が所々で登場してくるのがとても良いと感じた。
この漫画は高校編と大相撲(プロ)編に分かれており、大相撲編が特段悪かったというわけでもないのだが、話の大筋としては基本的に高校編と変わらず、各選手の掘り下げや新選手の台頭などはあるものの、さらなる爆発力は持っていなかったように感じたことがとても残念だった。飽きがすぐに来てしまう読者だと大相撲編は蛇足のように感じてしまうかもしれない。

タカコさん
8

日常の音を素敵に感じます

タカコさんは、人より少しだけ耳がいい、特に変わったところのない女性です。
絵でいえば「ワカコ酒」の作者が描くタカコさんは、ワカコと同様にまんまるとした目をしていて、周囲の人々とはちがう特徴的な描写になっていることや、心の声が多めなところは共通点があります。

タカコさんはこの「少しだけ耳がいい」という自信の感覚を気に入っているようで、街や人、電車などの音も心地よいものとして受け取っています。
タカコさんの職場はレストランで、お昼などはサラリーマンやOLで忙しくなります。当然ワイワイガヤガヤと音に溢れ慌ただしくしていますが、その中で「出てくるのが遅いけど、ちゃんと注文通ってるかな」と同僚と話す方や「すみません」と呼ぶ声が小さくて他に誰も気づかないお客さんの声に一人気がつき、丁寧に対応する様子は好印象で、こんな店員がいる店なら通いたくなります。

タカコさんと対照的なのは、友人の湯川さん。
湯川さんは現代社会の社会人として、いつもストレスに晒されていて大変な日々を送っています。
周囲の音にもストレスを感じるほど余裕がなくなることの多い湯川さんと、周囲の音に晒されていてもそれらを心地よく感じているタカコさんは対照的ですが、そんなタカコさんの態度は湯川さんも癒し、いい友人関係に見えます。

読者としても、タカコさんを見ていれば日常の音が一風変わって感じるようになるかもしれません。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

進撃の巨人は面白い

進撃の巨人は人類対巨人の戦いを描いた諫山創による漫画です。アニメや映画にもなっており、ご存知の方も多いかもしれませんが、この作品の魅力は何よりも先が読めない展開や、次々と明らかになる世界の真実についてです。
また、個性的なキャラクターもこの作品を光らせる一つの要素でもあります。主人公であるエレン・イェーガーや、ヒロインであるミカサ・アッカーマン、主人公の友人であるアルミン・アルレルトなどがこの作品のキャラクターとして有名ですが、私個人として一番推したいキャラクターは、作品内で人類最強と言われた男、リヴァイです。リヴァイはこの作品の人気を押し上げていると言っても過言ではないでしょう。
別冊少年マガジンで2009年から2021年まで12年間連載された、全34巻の長編漫画です。
展開が読めないストーリーや魅力的なキャラクターが売りの素晴らしい作品であることは間違いありません。ぜひ自信を持ってこの漫画をおすすめしたいと思います。

私のカエル様
8

根強いファンの生まれる隠れた名作「私のカエル様」

この作品は、「私のカエル様」というかわいらしく、なんだかやさしい生活系の漫画のような印象を受ける作品の題名ですが、その実座頭市のように苦境にたたされ、一発逆転につるぎを振るう快活なロボット少年漫画です。
「ハイド」とよばれるさまざまな個体の存在するおそるべきロボットたちが反旗をひるがえし、なんの罪もない人々の家々を破壊しつくし、人間を攻撃し荒廃していくひどい世界。主人公はロボットのカエルという、とてもかわいらしい、ともすればどこかの有名な猫型ロボットを思い出してしまいそうな可愛らしい丸々としたフォルムのかえる型ロボットです。ある日、少年はバラバラになったジャンクの山からパーツを拾い集めていたとき、五体満足でまだ使えそうなロボットを発見します。家に持ち帰れば故障をしているわけではないようで、まだ動きます。しかし、掃除をまかせればバケツをひっくりかえし、手伝いをたのめば物をこわすどんくさいロボットでした。頭をかかえる穏やかな日々にもハイドの魔の手が忍び寄りました。こわれる町、逃げ惑う人々、カエルは剣を手に取り人格が変わったかのように戦場に躍り出て、一騎当千の立ち回りをこなし全てのハイドを打ちのめします。カエルって一体?今後の展開は?打ち切りになり中途半端な作品になったものの、いまだに二次創作がつくられる一部に根強い人気作品です。