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Room3735のレビュー・評価・感想

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 / ドラクエビルダーズ2 / Dragon Quest Builders 2 / DQB2
9

子どもから大人まで楽しめるモノづくりゲーム!

モノづくりの能力を持つビルダーと呼ばれる主人公と、記憶を失っている相棒の少年シドーが中心となって、仲間を集めて島を開拓していくモノづくりゲーム。
しかしただのモノづくりではなく、ドラクエらしくストーリーも非常に魅力的だ。
ビルダーを「島に絶望をもたらす存在」として敵視し、破壊神を崇めるハーゴン教団と、その破壊神と同じ名を持つ記憶喪失の少年シドー。ドラクエ2のラスボスはシドーだが、相棒のシドーと一体どんな関係があるのか、ワクワクしながらストーリーも進められた。ドラクエ2の敵キャラもそのまま3D化していたり、アイテムも作れたりするので、2が好きだった人は感動するはずだ。
また、このゲームはモノづくりに焦点をあてているので、非常に多くの素材を扱う。オンラインストアで「和風パック」などを購入して自分だけの家を作ったり、村人の家や畑を作ったりと、本当に何をしてもどのように作っても自由。
前作のビルダーズ1やドラクエ2をプレイしたことがないプレイヤーでも十分楽しめるようになっている所がかなり好感が持てた。欲を言えば、地図上のアイテムをコンプリートしているかしていないかの表示が欲しかった。アイテムを回収する際にしらみ潰しに探さなければならなかったので、改善してほしいところ。

秒速5センチメートル / 5 Centimeters per Second
9

いろんな感情を、美しい絵とともに味わう時間

「君の名は。」や「天気の子」で一層有名になった新海誠監督の2007年上映作品。
まずなんといっても絵がとても美しく、一瞬一瞬の時間が本当に丁寧に描写されていると感じます。見どころとなるシーンはもちろん、そこに行くまでの過程や登場人物の気持ちの変化まで、全てのシーンが色濃く脳裏に焼き付きます。

本タイトルは短編3本立て。恋愛の美しさや幸福感、そして切なさを感じる1話。想っていても伝わらなかったり、想っている人を忘れられないような2話と3話。苦しくなるような感情もあり、登場人物一人一人の立場に入り込めます。そしてずっと切ないです。
今どんな恋愛をしていても、過去にどんな恋愛をしていても、すっと受け入れられる映画だと思います。綺麗で繊細な映像と共に、完璧な挿入歌・One more Time,One more Chance(山崎まさよし)も本当に素敵で、心に刺さります。

少しだけ女々しいような気もする主人公のたかきくん、小さい頃からの永遠のヒロインのようなあかりちゃん。そしてたかきくんに一途に恋するかなえちゃん。みんなみんな魅力的で、一生懸命に生きているように感じます。たかきくんの最後の心境さえもなんとなくわかるような気がしますし、しかし現実にいたら男らしくない、もっと彼女を大事にしてと叱ってしまいそうな展開。

桜の描写も相まって、切なくて儚くてとにかく美しくて、でも苦しいです。ストーリーの終わり方は複雑な心境のままですが、夢を見ているようないい時間を過ごせます。

エルヴィス(映画)
2

残念な出来

必要以上にCGを用いたところが、かえって映画を安っぽいものとさせることになった。
一連の「エルヴィス・オン・ステージ」のシーン、ラスベガスのステージなどまさにその典型だ。
この監督の悪いところで、奇妙にマンガ的なコンテになる。
「ムーラン・ルージュ」を受け入れることが出来たファンならば、今回も同様だとは思うが…。
トム・ハンクスの「大佐」も久しぶりの出演ながら、期待に反した凡演。
特殊メイクも結局マンガをマンガとするばかりである。主演も鳴り物入りではあったが、ともかく破綻なくこなしたという以上の評価を与えられるものではない。
数多のヒット曲を散りばめて、しかしあまりにそれらが細切れにされすぎて、「音楽」として響いてこないのも不満を募らせる。
ただ、「エルヴィス」の幼少期、その生い立ちから描くことで、「黒人」に憧れたエルヴィスというひとりのアーティストを巧く表した。
これが、ラスト近く、「ジャクソン・ファイブ」の登場とエルヴィスの幕引きに絶妙に呼応して感慨を深くさせる。
「白人」に憧れてそして死んでいったマイケル・ジャクソンという、アメリカのもうひとりの不世出なアーティストとの、対比と相似を巧みに暗示させたこの演出には高い評価を与えておきたい。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 / Kaguya-sama: Love is War
9

恋愛漫画と見せかけたただのギャグ漫画

タイトルの通りです。読み始めは、イケメンで博識な生徒会長(白銀御行)と容姿端麗な天才副会長(四宮かぐや)がハイレベルな駆け引きを繰り広げる漫画だと錯覚しますが、徐々にギャグ漫画にシフトしていきます。頭脳明晰な二人が恋愛になると半周まわってただのアホに成り下がるのをニヤニヤしながら楽しむ漫画です。読み進めているうちに告白する緊張だったり、相手から告白してくれないかなー、といった青春時代の感覚が蘇ってきて恋愛漫画としても十分に楽しめます。ですが基本はギャグ漫画です。
この漫画で最も魅力的なのは主人公の会長。端から見ると何でもできる天才のように見えますが本当はどうしようもないほどのポンコツで、運動音痴、歌も音痴、不器用で裁縫したら指が傷まみれといった、センスの塊とは間逆な人間です。しかし会長は全て特訓と努力でプロレベルまで克服します(特訓するたびにある被害者が現れるのも見物)。本物の天才である副会長かぐやに認められたいがために尋常じゃない努力で成長する会長の姿に胸を打たれます。
主人公の会長とヒロインのかぐや以外にも魅力的なキャラが盛りだくさんです。それぞれがいい味をだして「かぐや様は告らせたい」が出来上がっています。書記と会計のテンポよすぎる口論や、かぐやと侍女のアホな恋愛相談が個人的に好きです。
実写映画もされているので試しに触れてみる機会はたくさんあります。ぜひ1巻だけでも読んでみて欲しいですね。1巻で十分にハマります。

HONEBONE / ホネボーン
10

NHK BSプレミアムにて冠番組あり!これから絶対来るフォークデュオ!

フォークデュオ、HONEBONE(ホネボーン)
道端に捨てられていたフライドチキンの骨を見てギター担当のカワグチ君がユニット名を命名。ヴォーカル担当はエミリ。
東京の高円寺で地元の友人同士でバンドを結成。
フルバンドで当初活動していたが、なかなか芽が出ず今のフォークデュオスタイルに落ち着く。
二人で活動を始めたのは2014年から。

歌う歌詞はめっぽう暗いが、人々へ生きる活力と生きる希望を与えるメロディと歌詞。
たった一人の人のために作ったはずの曲が、気づけば聴く人みんなを魅了する応援歌に。
そんな二人のポテンシャルとスキルを活かし、2018年・19年にインディーズバンドとしては異例と思われる単独の冠番組『骨の髄まで歌います』がNHK BSプレミアムで放送開始となる。
​放送後には番組名がYahoo!トレンドワード入りした。
​2020年春からは同局のNHK BSプレミアムにてレギュラー冠番組『うたう旅 ~骨の髄まで届けます~』がスタートした。
訪れた町や施設で出会った人、一人ひとりの人生のエピソードやその深い想いを巧みなトークで引き出しあっという間に即興ソングを作る。番組の最後には出会った人全員に捧げる、出会ったすべての人のエピソードを盛り込んだ応援歌を披露。
歌を聴くエピソードを伝えてくれた人は皆その魂の歌声に涙を流す。
テレビの向こう側で番組を見つめる私たちも、その魂の響きと歌声に涙を流すことだろう。