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Kaito8のレビュー・評価・感想

聖剣伝説 LEGEND OF MANA / 聖剣伝説LOM / Seiken Densetsu: Legend of Mana
8

あなたの世界を創り出すアクションRPG「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」

「聖剣伝説 LEGEND OF MANA(以下LOM)」は、私のお気に入りのゲームのひとつです。
1999年に発売され、ゲームアーカイブスでも配信されていました。2021年にHDリマスター版が発売しています。
聖剣伝説シリーズは、GB・SFC時代から続くスクウェア・エニックス製のアクションRPGシリーズです。
本作はその4本目になります。
可愛くコミカルなグラフィック、世界観を深く掘り下げる3種のメインストーリー、情緒豊かな音楽と様々な面で評価が高いがLOMですが、
一番の特徴はフリーシナリオやたくさんのやり込み要素と深く結び付いたアーティファクトシステムだと思います。
クエストをクリアして手に入るアーティファクトを地図上に設置するとランド(街やダンジョン)になります。
シナリオのクリア順も自由なので、まさしく世界を創造する感覚です!
最後のアーティファクトを設置するときには、その鮮やかさに感無量でした。
また、このランドの配置順と位置関係でランドの属性値が決まり、入手できるアイテムや登場する敵の強さが変わる仕組みになっています。
時には追加シナリオがあることも。ひとつ置くのに物凄く悩むのですが、これがまた楽しいのです。
間違いなくやって損のない名作です。ぜひプレイしてみてください。

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun
8

「とある魔術の禁書目録」の外伝作品

「とある科学の超電磁砲」は「とある魔術の禁書目録」の外伝であり、小説・漫画・アニメというように一連のメディア展開がされている人気作品です。禁書目録でヒロインの一人だった御坂美琴が主人公の物語で、彼女をとりまく学園の友人やジャッジメントと共に、様々な問題を解決していきます。
とあるシリーズでは「能力」が大きなキーワードとなっていて、御坂の能力は超電磁砲(レールガン)と呼ばれています。また、能力者にはそれぞれレベルがついており、御坂は最強のレベル5です。レベル5は複数人いることが分かっており、その中でも御坂は第三位という順位がついています。圧倒的な能力を持つ御坂ですが、レベル5の第一位である一方通行(アクセラレータ)と戦うこともあり、かなり熱い展開も多いです。
見どころは、禁書目録の主人公の上条当麻や、御坂と同じ顔をしたシスターズとは何者で、どのように物語に絡んでくるのかという部分です。禁書目録とお話しが交差する部分もあるので、禁書目録を観てからの方がより楽しめるでしょう。特にシスターズのお話しはかなり感動出来るため、泣けるアニメが好きという方にもおすすめです。また、友人の黒子、初春、佐天との日常の絡みは面白いものが多いため、笑えるアニメが好きという方にもおすすめ出来ます。

ハリー・ポッターと秘密の部屋 / Harry Potter and the Chamber of Secrets
7

最後の方の印象が薄い。

ハリー・ポッターシリーズの第2弾です。
最後にはハリーの戦いもあるのですが、そこはあんまり印象に残ってなくて、それまでのあれこれのほうが印象的だったイメージです。
ハリー・ポッターは原作でもそうですが、結構事件が起きるまでが楽しかったりするので、それは仕方ないのかなって感じです。
今回は、しもべ妖精が新たに登場したり、ハリーがロンの家に泊まったり、学校が始まる前から盛沢山でした。
空飛ぶ車とかもおもしろかったです。
また、闇の魔術に対する防衛術の先生が新しい先生になるのですが、彼がだいぶ個性的でした。
どう見ても、うそっぽい武勇伝を語って、カッコつけていて、いやいや騙されないでしょって感じでした。
それにハーマイオニーは騙されているのがおもしろかったです。
たしかにかっこいいですもんね。惚れちゃうかもしれません。
また、嘆きのマートルもすごくいい感じでした。原作を読んで想像したとおりでした。
なかなかかわいそうな役ですが、男風呂をのぞいちゃったり、幽霊になってからははっちゃけてるなあって感じでした。
不思議な日記も出てきたし、魔法世界のことがいろいろわかっておもしろかったです。
やっぱりハリー・ポッターシリーズは面白いなと思いました。

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
10

美しい世界と家族の絆の名作 ビック・フィッシュ

ダークファンタジー巨匠のティム・バートンの名作ですが、本作はカラフルで美しい世界と、ティムバートンならではのファンタジーで主人公である息子とその父の話を見事に描いています。家族、恋人、仲間、色々な愛情の詰まった作品です。
あらすじは、自分の人生をドラマティックに話す父親にうんざりしていた主人公が、病床の父親に寄り添い話を聞く中で父親を理解していく話です。主人公は父親の話を聞く中で、なぜ真実の人生の話を自分にしてくれないのか、父親を理解しようとします。映画は父親の話すドラマティックな人生と、現在の父と息子の関係を対比させながら展開していきますが、父親の話す人生を描く場面はどれも夢のような美しい世界が広がっています。徐々に現実との距離が近くなり息子が父親がなぜ自分の人生をドラマティックに語るのかを理解したところで映画のクライマックスとなります。
人生の楽しみ方や家族との絆を感じる本作は美しい映像と共に心を癒してくれる作品ではないでしょうか。落ち込んだ時や疲れた時にぜひ観ていただきたい作品です。ティムバートンの作品はファンタジーが強いため物語よりも映像や演出が強い印象がありますが、本作は映像美と共に感動の物語を見ることができます。

亜人
10

作者の頭の中を覗きたい。

一巻から最終巻まで一切の中だるみ無し。
話の冒頭としては、亜人と呼ばれる死んでも必ず生き返る人種が人類にごく僅か発生するが、その特性故に人体実験に使われるなど迫害を受けていく。主人公はとある事故に遭い死に至るが生き返り亜人であることがわかり、、、
というありそうで無かった設定だが、一話からその世界に引き込まれ、様々な展開が立て続けに起こるため何時間も続けて読んでおり、気づけば亜人の世界に引き込まれる。
緻密なストーリーと個性的な登場人物、それを全て表現する段違いの画力とどれを取っても一級品であることは間違いない。
また正義と悪が曖昧な形で当初はストーリーが進行していくが、圧倒的な悪のカリスマの出現によってすべての線が収束していく様は圧巻と言える。タイプで言えばデスノートや浦沢直樹作品に近いと言えるがさらに1分1秒を描いているため息を飲む展開となっているため読む者を飽きさせない。
全17巻とある程度コンパクトに収まっているため、第1巻で引き込まれた場合は全巻購入を勧める。一部複雑な展開や伏線もあるため2周目で理解出来る部分もあり読み返す事は必至だ。
映画化もされ評価としては高いようだがそれでももっと評価されていい作品である。

Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero
9

挫折率16%のリゼロを絶対に18話まで観るべき理由

「Re:ゼロから始める異世界生活」(以降リゼロと呼ぶことにする)は賛否両論の激しすぎる作品だ。
Amazonで最高評価の5点をつけている人は約50%いるが、最低評価である1点の割合も16%と、極端に割れている。
何を隠そう僕自身も、第一印象では「1」どころか「0.1」を付けるくらいの勢いで酷い評価をしていたし、途中で何度見るのを止めようとしたかわからない。
それにしても、6人に1人が最低評価をつける理由は一体なんなんだろう。
なぜ途中で挫折してしまう人が多いのか?
やはりそれは主人公である『ナツキスバルの人間性』が一番の原因だろう。
まず何より、話し方がいちいち気持ち悪い。
さらに、空気を読まない行動がウザすぎる。
挙げ句の果てに、大事な約束を破り、周りに迷惑をかけまくる。
個人的には“最も共感できないタイプのキャラ”だ。
『主人公に共感できない』。
これはアニメに限らず、“作品を見るモチベーション”を下げる要因にもなる。
魅力的な主人公がいるからこそ、そこに自分自身を重ねて、作品の中の出来事をまるで自分が体験しているかのように感じ、手に汗握ることができる。
自己を投影するキャラクターが存在しなければ、うまく感情移入することなどできないだろう。
じゃあ、なぜ僕はストレスを抱えながらも、膨大なエルネギーを使って自らを奮い起こし、わざわざリゼロ見続けたのか?
その理由は“主人公のウザさ”をも吹き飛ばしてしまう程の、ストーリー展開の凄まじさだ。
和気あいあいと話していたかと思うと、いきなり腹を切り裂かれたり、心を許していた女の子に拷問されたあげく、鉄球で叩き潰されたり、かといって普通におとなしく寝ていても、そのままベッドで死んでしまったりなど、とにかく先が読めなさすぎて全く気が抜けない。
ナツキスバルのウザさは見ていて本当にキツいのだが、「これ、どうやったら話が先に進むの?」と、どうしても好奇心の方が勝ってしまうである。
とまあ、これは僕自身にしか当てはまらない理由で、あなたにとってはどうでもいい話かもしれない。
ただ、最後にどうしても語っておきたいことがある。
それは、ファンの間で神回と呼ばれている18話についてだ。
先に、リゼロの評価を下げている一番の原因は『ナツキスバルの人間性』といったが、18話のある出来事をきっかけにそのナツキスバルに革命的な変化が起こる。
見るに堪えなかったあの強烈なウザささえも、心地良く感じられるほどに。
そして、それまでの“悪夢のようなストーリー展開”が全て報われるような、強烈な逆転劇が繰り広げられていくことになる。
そう。
物語の前半から中盤にかけて作品の評価を最も下げていた『主人公の気持ち悪さ、ウザさ』こそが、起承転結の『転』の役割を果たす、物語中最大のトリガーだったのだ。
是非あなたにも、その衝撃の瞬間に立ち会ってもらいたい。
そこからはもう、この作品をどんどん好きにっていく気持ちをあなたは止められなくなるはずだ。

フォレスト・ガンプ/一期一会 / Forrest Gump
7

もう一度見返してほしい名作映画

『フォレスト・ガンプ/一期一会』は現代の社会において重要なことを我々に教えてくれる作品である。この映画の「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」というキャッチコピーは、我々の人生の考え方において重要なことが集約されていると思う。
大まかな内容は、トム・ハンクス演じる知的障害を抱えた主人公フォレスト・ガンプが語り部として自分の人生を振り返っていくという作品構成になっている。
彼は知的障害というハンディ・キャップを抱えている。しかし、それ以上の素直さと人を疑わない心の持ち主で、周りから言われるままに物事に挑戦をし成功を収めていくサクセスストーリーである。歳を重ねるごとに失われつつある素直さ、挑戦することの大切さを再認識させてくれる。
フォレストの幼小期の場面は、周りの子供たちや大人たちから冷たい対応をされたりいじめられたりと暗い内容になっており、正直見る気がなくなる。しかしフォレストが成功を収めてからは、気が付くとこの映画に見入ってしまっていた。また、当時のアメリカの社会情勢が反映されている点も違和感なくこの作品に引き込まれる点であるだろう。
ここまで良いところしか紹介していないが、なぜ評価が10段階中7なのかというと、ヒロインの自己中心的に見える振る舞いが個人的には印象が良くなかったからだ。良いことばかりではないのが人生だということは理解しているが、どうも腑に落ちないところがありマイナスになった。
以上が映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の個人的なレビューになるが、誰もが見終わった後には清々しい気持ちになっていることだろう。人生に行き詰まっていたり、ストレスを感じている全世代の方々に、もう一度見返してほしい名作映画である。

セブン(映画) / Seven / SE7EN
10

救いのない最後は今でも忘れられないほど衝撃的でした

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした映画なので、宗教的要素が映画の背景になっています。新人刑事のブラッド・ピットともうすぐ定年になるモーガン・フリーマンの2人が、猟奇的な犯人を追いかけるストーリーになっています。異常な殺され方が画面に広がると、思わず目をそむけたくなります。犯人は最初は姿形が分からず混迷を深めますが、途中で大胆にも2人が捜査している現場に登場してきます。宗教的な知識がなくても、不気味さは十分伝わってきます。ブラッド・ピットの家庭での生活も現れますが、見事な伏線になっているのが後になって分かります。最初はブラッド・ピットはモーガン・フリーマンの言うことは聞き入れませんが、一緒に操作を続けていると仲間意識がわいてきます。全体的に画面が暗く、陰湿な場面が多いのがこの映画の特徴です。見ていくうちにどんどんストーリーに引き込まれてしまいます。最後は犯人をとらえますが、ある場所に移動して、時を待ちます。宅配便のトラックが現れてブラッド・ピットに荷物を手渡しますが、中身は衝撃的なものが入っていました。直接画面には映し出されませんが、ブラッド・ピットの驚き、悲しみ、怒りは十分共有できます。最後の行動は刑事としては失格ですが、人間としては当然の行動だと思いました。あまりに衝撃的だったので、今でも頭に浮かんできてしまいます。