ONE OUTS / ワンナウツ

ONE OUTSは「ライアーゲーム」の作者でもある甲斐谷忍が書いた野球漫画。
すべての野球漫画に対するアンチテーゼとして書かれた作品と作者が公言しており、高校野球などのクリーンな雰囲気は一切見られない。
主人公は沖縄で賭野球「ワンナウト」に興じているギャンブラーの渡久地東亜。
プロ野球界屈指の強打者でありながら優勝できない「不運の天才打者」児島弘道と彼が出会い、プロにスカウトされることで物語は始まる。
この漫画の主人公は、他の野球漫画の様に剛速球や魔球を投げる、強いフィジカルや必殺技を持つ、といった特徴は一切持っていない。
その代わりに高い洞察力や相手の心理を読み利用する能力、どのような状況に陥っても動じない強い精神力を持ち、悪魔的ともいわれる駆け引きの強さでプロ野球界に挑んでいく。
真面目に努力を積み重ね、野球の技術を磨き上げてきた選手たちを相手に、チームメイトとの絆や身体能力の強さは一切見せず、時にはブラフを使い相手を揺さぶり、また時にはルールのスキを突いた方法を使い勝利を収めていく姿は他のスポーツ漫画には見られないこの作品の面白さといえる。

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『ONE OUTS』とは、甲斐谷忍による漫画作品。集英社『ビジネスジャンプ』に1998年~2006年まで連載されていた。完結してもなお、根強い人気を誇っている作品である。弱小球団であるリカオンズの救世主として渡久地東亜がチームに入り、リーグ優勝に導くために様々な策や戦略を練って対戦相手やオーナーに立ち向かっていくストーリーとなっている。「野球」という王道のスポーツゲームの中で、緻密で狡猾な「騙しあい」や「メンタルゲーム」の側面が描かれていることが、作品の魅力の1つである。

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『LIAR GAME』とは2005年より甲斐谷忍が『週刊ヤングジャンプ』で連載していたサスペンス漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ作品。「バカ正直のナオ」と呼ばれる女子大生・神崎直(かんざきなお)が、巨額の金を賭けた騙し合いのゲーム「LIAR GAME(ライアーゲーム)」に巻き込まれ、天才詐欺師・秋山深一(あきやましんいち)とともにライアーゲームを戦い抜く姿を描いている。2007年4月にフジテレビ系列でドラマ化され、2009年11月にシーズン2が放送された。

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